この記事ではissueとproblemの違いについてみていきます。どちらも「問題」を意味する英語として学習するでしょう。仕事や留学先の学校などで、コミュニケーションを取るときに、度々使われる言葉でありますが、ネイティブの人はどのように使い分けるべきなのでしょうか。
今回はそんなissueとproblemの違いや使い分ける方法について、troubleとも比較しながら、雑学好き現役大学院ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

issueとproblemとは?

image by iStockphoto

みなさんは、「問題」や「厄介なこと・状況」を意味する英語として、どのような英単語を思い浮かべますか?「問題」を表す英単語はいくつも存在しますが、中でも「issue」と「problem」は、多くの人が思いつくのではないでしょうか。そんな「issue」と「problem」には、実は細かいニュアンスの違いがあるのです。

ここから、issueとproblemの違いを解説しながら、例文で正しい使い方を学んでいきましょう。

issueとproblemの違いとは?

困った問題や、厄介な状況な状況を表すissueとproblem。どちらも、英語を学んでいると必ずと言っていいほど登場する英単語ですが、どのような違いがあるのでしょうか。両者の違いは、「どのような問題」を表しているのかです。それでは、具体的に違いをみていきましょう。

issue:話し合われるべき問題や困難

issueとは、話し合ったり議論したりする必要のある問題や困難のことを意味します。例えば、会社の会議などで議論して解決しなければいけない問題については、issueを使うことが適切です。また、地球の環境破壊や温室効果ガス排出の削減など、多くの人が関心を寄せる事柄についても、issueを使用することができます。

problem:克服するべき問題や困難

problemとは、克服するべき問題や解決しなければいけない困難のことを指します。problemと表現されている事柄は、何かしらに対して悪い影響を与えてしまっていることがほとんどです。また、issueと比べると、より多くの場面で使われる言葉なので、日常的にも耳にしたり口にしたりすることがあるでしょう。

\次のページで「issueとproblemの例文とは?」を解説!/

issueとproblemの例文とは?

ここまで、issueとproblemの意味の違いについて解説しました。ここから、issueとproblemを使った例文をご紹介していきます。同じ問題でも、わずかなニュアンスの違いがあるので、より適切な使い方を覚えておくと、英会話などで、より正確に相手に伝わりますよ

issueを使った例文

image by iStockphoto

issueとは、「議論しなければならない問題」という意味を表すのでした。また、多くの人が関心を寄せる問題もissueを使うのでしたね。そんなissueを使った例文を2つ挙げます。ここでご紹介した例文を参考にしながら、英語力の向上のために、ご自身でも英文を作成してみてください。

例文1:That electric power company has the issue of low wages.
(訳:その電力会社は低賃金という問題を抱えている。)

issueとは、話し合うことで解決されなければならない問題のことを表すのでした。この例文の場合、社員の成果に見合った報酬や収入を与えることができていないという問題を抱えていることがわかります。会社が主体となって議論することで、何かしらの対策を打ち出さないといけない困難や問題については、issueを使うと良いでしょう

ちなみに、この例文でのissueはproblemと表記しても問題ありません。

例文2:People must think about environmental issues for the future.
(訳:人々は未来のために環境問題について考えなければならない。)

issueとは、多くの人が関心を持つ事柄についても使えるのでした。地球の環境問題は、地球上で生活する私たち、誰もが関係すること。環境問題の解決に貢献したり、寄付を呼びかけたりなどの活動を行う団体もあるほどで、多くの人が関心を持っていてもおかしくないでしょう。このような問題を表す場合、issueが使われます。

problemを使った例文

problemとは、悪影響を及ぼしていることにより克服しなければならない問題のことを指すのでした。また、issueよりも幅広い場面で使われる言葉なのでしたね。ここでも、problemを使った例文を2つ挙げていきます。Problemの正しい使い方を身に付けていきましょう。

\次のページで「番外編:troubleとは?」を解説!/

例文1:I have a problem with my phone. I need to contact customer support.
(訳:私の携帯に問題(不具合)がある。カスタマーサポートに連絡ないといけない。)

話し手は、携帯に不具合が生じたことで、生活に支障をきたしているのかもしれませんね。そのため、購入した製品の設定や問題点などの疑問を解決してくれるカスタマーサービスに連絡しようとしています。このような場合の問題は、problemを使うと良いでしょう。

例文2:What’s the problem?
(訳:どうしたの?)

この例文を直訳すると、「何が問題ですか?」になりますね。何か困っている人に対して声をかける時に使われます。また、似たような表現として「What’s the matter?」というものも。problemよりもmatterの方が気軽な雰囲気があり、困っている状況にいるその人の感情に焦点を当てています。一方で、「What’s the problem?」だと、困っている状況の問題点について尋ねているイメージです。

番外編:troubleとは?

image by iStockphoto

問題を表す英単語の代表例として「issue」や「problem」があるのでした。その他に、「trouble」も問題を表す英単語として挙げられます。そんなtroubleはissueやproblemとどのように違うのでしょうか。troubleとは、偶然起こってしまった出来事や状況を指し、それによって引き起こされる不快感など、マイナスな感情に重きに置いています。つまり、より感情面に目を向けているのです。

troubleを使った例文

troubleとは、偶然起こった出来事に対するマイナスな感情に重きを置いた言葉でした。ここでは、troubleを使った例文を2つ挙げます。troubleもproblemやissueのように、高い頻度で使われる言葉なので、ぜひ正しい使い方を覚えていってくださいね。

\次のページで「issueとproblemは似ているけど少し違う!」を解説!/

例文1:We are in big trouble.
(訳:大変なことになった。)

troubleと言えば、「in trouble」というフレーズがよく使われます。何かまずいことに巻き込まれたり、力の弱い者が力の強い者の問題に巻き込まれたりする時に使うのです。この例文でも、「何か大きな問題に巻き込まれた」から「大変なことになった」と意訳されています。ドラマでもよく使わるフレーズなので、覚えておくことをおすすめしますよ!

例文2:My son caused trouble at school yesterday.
(訳:昨日、息子が学校でトラブルを起こしました。)

この例文から、自身の子どもが学校で何かしらの問題や騒ぎを起こしたことを表しています。日本語でも、「トラブルを起こした」や「トラブルに巻き込まれた」などと表現しますよね。それと同じ感覚で使うことができます。

issueとproblemは似ているけど少し違う!

issueとproblemの違いとは、「どのような問題」を表しているのかでした。issueは、議論されるべき問題であるのに対して、problemは解決されなければならない問題を表すのでしたね。基本的に問題は話し合いなどをして解決するものなので、どちらを使ってもよいですが、細かいニュアンスの違いがあることを覚えておきましょう。

" /> issueとproblemの違いとは?troubleとの違いや使い方も雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説 – Study-Z
言葉雑学

issueとproblemの違いとは?troubleとの違いや使い方も雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事ではissueとproblemの違いについてみていきます。どちらも「問題」を意味する英語として学習するでしょう。仕事や留学先の学校などで、コミュニケーションを取るときに、度々使われる言葉でありますが、ネイティブの人はどのように使い分けるべきなのでしょうか。
今回はそんなissueとproblemの違いや使い分ける方法について、troubleとも比較しながら、雑学好き現役大学院ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

issueとproblemとは?

image by iStockphoto

みなさんは、「問題」や「厄介なこと・状況」を意味する英語として、どのような英単語を思い浮かべますか?「問題」を表す英単語はいくつも存在しますが、中でも「issue」と「problem」は、多くの人が思いつくのではないでしょうか。そんな「issue」と「problem」には、実は細かいニュアンスの違いがあるのです。

ここから、issueとproblemの違いを解説しながら、例文で正しい使い方を学んでいきましょう。

issueとproblemの違いとは?

困った問題や、厄介な状況な状況を表すissueとproblem。どちらも、英語を学んでいると必ずと言っていいほど登場する英単語ですが、どのような違いがあるのでしょうか。両者の違いは、「どのような問題」を表しているのかです。それでは、具体的に違いをみていきましょう。

issue:話し合われるべき問題や困難

issueとは、話し合ったり議論したりする必要のある問題や困難のことを意味します。例えば、会社の会議などで議論して解決しなければいけない問題については、issueを使うことが適切です。また、地球の環境破壊や温室効果ガス排出の削減など、多くの人が関心を寄せる事柄についても、issueを使用することができます。

problem:克服するべき問題や困難

problemとは、克服するべき問題や解決しなければいけない困難のことを指します。problemと表現されている事柄は、何かしらに対して悪い影響を与えてしまっていることがほとんどです。また、issueと比べると、より多くの場面で使われる言葉なので、日常的にも耳にしたり口にしたりすることがあるでしょう。

\次のページで「issueとproblemの例文とは?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: