パセリがメインの料理はあまり聞いたことがないよな。ですが、パセリはメイン食材を引き立てる脇役としてはとても優秀なんです。今回は栄養も豊富で、料理の彩りも良くしてくれるパセリを使うことで美味しくなる料理、下処理や保存方法についても、フードアナリストのコナパパと一緒にみていきます。

ライター/コナパパ

フードアナリスト兼、現役のコックで、さまざまな食材に対する知識がある。今回は料理の脇役と思われがちなパセリについて解説していく。

パセリで美味しくなる料理3選

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パセリだけで食べると苦味やくせがあり、苦手な人もいるかと思います。しかし、色々な食材と合わせることで、臭みを消したり、香りを良くしてくれる名脇役なんですよ。ここでは、パセリを加えると美しくなる料理をご紹介します。

1.刻んだパセリで美味しさがアップするパスタ

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まず、はじめにご紹介するのがパスタです。パスタといっても様々な種類がある中で、一番のおすすめはペペロンチーノ。ペペロンチーノは、オリーブオイルとにんにく、唐辛子を使ったシンプルなパスタですが、パセリを加えることで、さわやかな香りがプラスされるのと味に変化が生まれ、より一層美味しくなるんですよ。

ペペロンチーノ以外にも、トマトベースのパスタやクリームソースのパスタでも美味しくなりますよ。ファミレスやコンビニのパスタにも、パセリが振りかけてあるのが何よりも相性が良い証明でもありますね。

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2.サクサクの食感がプラスされる香草パン粉焼き

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フランス料理の古くから伝わる伝統料理の一つに、仔羊の香草パン粉焼きがあります。この料理は、焼いた仔羊にマスタードを塗り、その上に香草パン粉をかけて焼き上げた料理です。仔羊は、草を食べて育っているので、パセリの草原のような青い香りがよく合うんですよ。

パセリには、臭みを消す効果もあるので、仔羊以外の肉や魚や魚に香草パン粉焼きを振りかけて焼いても美味しくなります。

3.ワインも進む香りの香草バター焼き

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香草バター焼きといえばエスカルゴが有名です。一般的に香草バターはパセリ、バター、にんにくが使われており、この3つの食材を組み合わさることで絶妙なハーモニーを奏でます。ホタテ貝やつぶ貝などの貝類と合わせても美味しくなりますよ。ハワイアン料理のガーリックシュリンプなども、パセリをたくさん入れると美味しくなるのでおすすめです。

パセリは素揚げにしても美味しいんですよ。パセリの苦味が苦手な人はも多くいると思いますが、素揚げにすると苦味が消え香ばしくなるので、揚げ物と一緒に素揚して軽く塩を振れば、お子さんや苦手な人でも食べやすくなります。

パセリの下処理の仕方は?

パセリは、ベランダにプランターを用意し自宅でも簡単に栽培できる香草です。しかし、食べる前に洗うのか、太くて固い茎の部分は何かに使えないのかなど、疑問があるかと思いますので、ここでご紹介していきます。

洗ったほうが良いの?

パセリは、使う前に洗うことをおすすめします。パセリにはアブラムシやイモムシなどの虫がつきやすく、農薬が使われている可能性があるのです。ただ、パセリに使われている農薬は水溶性のものが多いので、水洗いをするだけで洗い流せるんですよ。

また、土やほこりが付着していることもあります。土には、大腸菌やサルモネラ菌などの細菌が潜んでいる可能性があるので、一度水洗いをしてから使うようにしましょう。

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どこまで食べられる?

パセリは葉っぱのひらひらしている部分を飾ったり、みじん切りにして使いますが、ほぼ、全ての部分が食べられます。葉っぱをちぎって残った部分も、香りや栄養はあるので細かく刻んでポテトサラダなどに加えると、香りが良くなりますよ。

茎の太い部分は臭み消しになるので、洋食屋さんですとスープやブイヨンなどの出汁を取る際に入れて使います。家庭では、ブイヨンやスープを頻繁に作ることはないので、乾燥させておき保存しておくと良いでしょう。

パセリのみじん切りの仕方

パスタやグラタンの上に振りかけるパセリのみじん切りを作るには2つのコツがあります。1つ目は水分をよく切ること。切る前に水洗いをしますが、その後できるだけ水分をリードペーパーなどで拭き取りましょう。水分が残っていると、切っている間に水分が出てきてしまい、うまくみじん切りに出来ず腐りやすくなってしまいます

2つ目は、パセリを切るときに潰さないことです。簡単に説明すると、切れる包丁を使うこと。切れない包丁でみじん切りにすると繊維が潰されてペースト状になってしまいます。また、なるべく切れる包丁を使い叩くイメージではなく、切る意識を持つとレストランのようなパセリのみじん切りになりますよ。

パセリの保存方法

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パセリは、大量に売られていることが多く、ふつうの家庭では新鮮なうちに使い切るのは難しい食材ですよね。ここでは、パセリはどこに保存しておくのが良いのか、冷凍はできるのかなど、保存方法について解説していきます。

乾燥させない・乾燥させる

パセリは保存には、乾燥させない方が良いときと乾燥させた方が良いときいがあります。まず、乾燥させないのは、生のままフレッシュ感を持たせたいときです。缶や瓶に入った状態で乾燥パセリも売られていますが、生のパセリに比べると香りは落ちてしまいます。生のパセリの方が、香りや味もしっかりとしているので、生のフレッシュな状態で食べるのがおすすめですよ。

いっぽうで、乾燥させたほうが良い場合は、長持ちさせたいときです。乾燥させて水分を抜くことで傷みにくくなり、日持ちもするようになります。パセリを買ってきたけど、使い切れない場合などにおすすめの保存方法です。

ここで、乾燥パセリの具体的な作り方をご紹介します。

1.パセリを水洗いしてしっかりと水分を切る。
2.パセリの茎から葉の柔らかいところだけちぎる。
3.耐熱皿にキッチンペーパーを引き、その上にパセリを広げて置く。
4.電子レンジ600wで約4分加熱する。
5.様子をみて乾燥していなければプラス30秒ずつ電子レンジに入れる。
6.しっかり乾燥し粗熱が取れたら保存袋に入れて揉む。

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乾燥させ、袋の中で揉むことで、みじん切りの状態と同じくらいの細かさになります。

冷蔵庫へ入れるべき?

パセリは、花瓶などに水を入れさしておけば、基本的に常温でも問題ありません。ただ、キッチンのガス台近くの熱を受けやすい場所や、真夏の暑い季節などは常温を避けて冷蔵庫に入れた方が良いでしょう。パセリは乾燥にも弱いのでビニール袋を被せておくのがおすすめですよ。

冷凍はできる?

パセリは冷凍することも可能です。冷凍する場合は、あらかじめみじん切りにしておき、フリーザーパックなどにいれておくと、凍っている状態でそのまま料理に使うことができます。

もし、みじん切りが面倒な人はこちらがおすすめです。葉っぱだけをちぎりフリーザーパックに入れて冷凍。その後、パセリが凍った状態のまま、溶けないようにフリーザーパックを素早く揉んであげる。そうすると包丁でみじん切りにしたほどではないですが、細かいパセリになるんですよ。

新鮮なパセリを使って料理を爽やかにしよう

生の新鮮なパセリは、香りも良く綺麗な色なので料理を爽やかにしてくれます。パセリの使い方や保存方法を知り、いつもの料理をワンランクアップさせましょう。

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家庭科

パセリで美味しくなる料理は?下処理や保存方法もフードアナリストが簡単にわかりやすく解説

パセリがメインの料理はあまり聞いたことがないよな。ですが、パセリはメイン食材を引き立てる脇役としてはとても優秀なんです。今回は栄養も豊富で、料理の彩りも良くしてくれるパセリを使うことで美味しくなる料理、下処理や保存方法についても、フードアナリストのコナパパと一緒にみていきます。

ライター/コナパパ

フードアナリスト兼、現役のコックで、さまざまな食材に対する知識がある。今回は料理の脇役と思われがちなパセリについて解説していく。

パセリで美味しくなる料理3選

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パセリだけで食べると苦味やくせがあり、苦手な人もいるかと思います。しかし、色々な食材と合わせることで、臭みを消したり、香りを良くしてくれる名脇役なんですよ。ここでは、パセリを加えると美しくなる料理をご紹介します。

1.刻んだパセリで美味しさがアップするパスタ

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まず、はじめにご紹介するのがパスタです。パスタといっても様々な種類がある中で、一番のおすすめはペペロンチーノ。ペペロンチーノは、オリーブオイルとにんにく、唐辛子を使ったシンプルなパスタですが、パセリを加えることで、さわやかな香りがプラスされるのと味に変化が生まれ、より一層美味しくなるんですよ。

ペペロンチーノ以外にも、トマトベースのパスタやクリームソースのパスタでも美味しくなりますよ。ファミレスやコンビニのパスタにも、パセリが振りかけてあるのが何よりも相性が良い証明でもありますね。

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