この記事では「身を寄せる」について解説する。

端的に言えば身を寄せるの意味は「人の家に厄介になる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「身を寄せる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「身を寄せる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「身を寄せる」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「身を寄せる」は分類としては日本語の慣用句であるという点も押さえておきましょう。

「身を寄せる」の意味は?

「身を寄せる」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。

1.ある人の家に同居して世話になる。「叔父の家に―・せる」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「身を寄せる」

「身を寄せる」はある人の家に同居し世話になることを意味する言葉です。自分のではない、他人の家に同居して生活すること。「身を寄せる」はこうした様子を表現する言葉となっています。物理的に体を寄せるという意味ではないため、字面から誤解してしまわないように注意して覚えておきましょう。

「身を寄せる」は書籍・新聞等の文章中を中心として使われている言葉です。現在も時折用いられることのある一般的な表現となっているため、しっかりと覚えておきましょう。この機会に「身を寄せる」の意味・用法を確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。

「身を寄せる」の語源は?

次に語源を確認しておきましょう。残念ながら語源は現在はっきりとはしていません。語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて「身を寄せる」がいつ頃から使われだした言葉なのかという点についても確認しておきましょう。

平安時代中期、藤原為頼の為頼集には「身をよせん方もおもてはなかり鳬恋を厭はん人しなければ」としてこの言葉が登場しています。このことから「身を寄せる」は非常に古くから現在と同様の意味で使われている言葉であることがわかりますね。こちらも覚えておきましょう。

\次のページで「「身を寄せる」の使い方・例文」を解説!/

「身を寄せる」の使い方・例文

「身を寄せる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.10歳の時に両親が事故で無くなり、親戚の家に身を寄せることになった。
2.家出した私は、一人暮らししている兄の家に身を寄せた。
3.上京することになり、一先ず東京で暮らしている叔母の家に身を寄せた。

「身を寄せる」は例文のように、ある人の家に同居し世話になることを表して使われている言葉です。両親が事故に遭い、親戚の家に住むことになった。家出し、一人暮らししている兄の家に居候させてもらう。「身を寄せる」はこうした他人の家に同居し世話になることを表して使われている表現となっています。

よく似た表現に「身を寄せ合う」がありますが、こちらは互いに密着すること、または困難な状況において互いに助け合うことを意味する言葉となっており、意味が大きく異なるため注意しましょう。例文から「身を寄せる」の実際の使用場面をイメージし、自身でも正しく使用することができるようにしていきましょう。

「身を寄せる」の類義語は?違いは?

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続いて類義語・違いについて確認していきましょう。類義語をいくつかピックアップしました。関連するよく似た表現との違いを確認することで、「身を寄せる」という言葉の機能をより深く理解することができます。

その1「世話になる」:人の厄介になる

「世話になる」は人の厄介になることを意味する言葉です。こちらも人に厄介になることを意味する言葉となっており、「身を寄せる」と似た意味をもった類義語となっています。他に人から援助を受けることを表す意味ももっているため、こちらの点について注意して覚えておきましょう。

\次のページで「その2「面倒を掛ける」:面倒なことで人を煩わせる」を解説!/

その2「面倒を掛ける」:面倒なことで人を煩わせる

「面倒を掛ける」は面倒なことで人を煩わせること、または世話になることを意味する言葉です。こちらも世話になることを意味する言葉となっており、「身を寄せる」と似た意味をもった類義語となっています。人の家に同居するという意味はない点に注意して使い分けていきましょう。

その3「煩わす(わずらわす)」:面倒をかける

「煩わす」は骨を折らせる、面倒をかけることを意味する言葉です。こちらも面倒をかけることを意味する言葉となっており、「身を寄せる」と似た意味をもった類義語となっています。他に心配させること、悩ませることを表す意味ももっているため、こちらの点に注意して覚えておきましょう。

その4「厄介になる(やっかいになる)」:生活の面倒を見てもらう

「厄介になる」は生活の面倒を見てもらうこと、宿や住む場所、食事の世話をしてもらうことを表す言葉です。こちらも生活の面倒を見てもらうことを表す言葉となっており、「身を寄せる」と似た意味をもった類義語となっています。使用頻度などに違いがあるため、注意して覚えておきましょう。

その5「手間を掛ける(てまをかける)」:相手に面倒や骨折りをさせる

「手間を掛ける」は相手に面倒や骨折りをさせることを意味する言葉です。こちらも面倒をかけることを意味する言葉となっており、「身を寄せる」と似た意味をもった類義語となっています。他に時間や工程を多くとって、丁寧に作り込むことを表す意味ももっているため注意して覚えておきましょう。

「身を寄せる」の対義語は?

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つづいて「身を寄せる」の対義語についても確認していきましょう。「身を寄せる」には明確に対義語とされている語はありません。しかしその意味から連想してみると次の単語が思い浮かびます。

「独り立ち(ひとりだち)」:他の助力なしに自分の力で仕事や生活をしていく

「独り立ち」は他の助力なしに自分の力だけで仕事や生活をしていくことを意味する言葉です。「身を寄せる」が他の人の家に同居して世話になることを意味していたのに対し、こちらは自分の力だけで仕事や生活していくことを意味しています。対義語として、こちらの表現についても覚えておきましょう。

\次のページで「「身を寄せる」を使いこなそう」を解説!/

「身を寄せる」を使いこなそう

この記事では「身を寄せる」の意味・使い方・類語などを説明しました。「身を寄せる」はある人の家に同居し世話になることを意味する慣用句です。物理的に体を寄せるという意味ではないため、字面から意味を誤解してしまわないように注意して覚えておきましょう。

また類義語には「世話になる」、「面倒を掛ける」、「煩わす」、「厄介になる」、「手間を掛ける」などがありました。それぞれ少しづつニュアンスが違うため、細かい意味や使われる場面を確認しつつ、使い分けていきましょう。今回の記事が皆さんの参考になっていれば幸いです。

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国語言葉の意味

【慣用句】「身を寄せる」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターが解説!

この記事では「身を寄せる」について解説する。

端的に言えば身を寄せるの意味は「人の家に厄介になる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「身を寄せる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「身を寄せる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「身を寄せる」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「身を寄せる」は分類としては日本語の慣用句であるという点も押さえておきましょう。

「身を寄せる」の意味は?

「身を寄せる」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。

1.ある人の家に同居して世話になる。「叔父の家に―・せる」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「身を寄せる」

「身を寄せる」はある人の家に同居し世話になることを意味する言葉です。自分のではない、他人の家に同居して生活すること。「身を寄せる」はこうした様子を表現する言葉となっています。物理的に体を寄せるという意味ではないため、字面から誤解してしまわないように注意して覚えておきましょう。

「身を寄せる」は書籍・新聞等の文章中を中心として使われている言葉です。現在も時折用いられることのある一般的な表現となっているため、しっかりと覚えておきましょう。この機会に「身を寄せる」の意味・用法を確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。

「身を寄せる」の語源は?

次に語源を確認しておきましょう。残念ながら語源は現在はっきりとはしていません。語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて「身を寄せる」がいつ頃から使われだした言葉なのかという点についても確認しておきましょう。

平安時代中期、藤原為頼の為頼集には「身をよせん方もおもてはなかり鳬恋を厭はん人しなければ」としてこの言葉が登場しています。このことから「身を寄せる」は非常に古くから現在と同様の意味で使われている言葉であることがわかりますね。こちらも覚えておきましょう。

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