この記事では「来るべき」について解説する。

端的に言えば来るべきの意味は「近いうちにくるはず」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「来るべき」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「来るべき(きたるべき)」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「来るべき」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他分類としては日本語の慣用句であるという点も押さえておきましょう。

「来るべき」の意味は?

「来るべき」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。

1.近いうちにくるはずの。「来るべき大会に備える」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「来るべき」

「来るべき」は近いうちにくるはずの、という意味をもった慣用句です。今後来ることが予定・予想されている物事。「来るべき」はこうしたものを表現する際の言葉です。「来るべき」の読みは「きたるべき」となっており、読み間違いしやすい単語となっているため、注意して覚えておきましょう。

「来るべき」は書籍・新聞等の文章中を中心として使われている言葉です。現在も一般的に、時折使用されている表現となっているため、しっかりと覚えておきましょう。この機会に「来るべき」の細かい意味・用法をしっかりと確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。

「来るべき」の語源は?

次に語源を確認しておきましょう。残念ながら語源は現在はっきりとはしていません。語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて「来るべき」がいつ頃から使われだした言葉なのか、言葉の発生時期についても、この機会にしっかりと確認しておきましょう。

1914年・夏目漱石の「行人」には「彼は来るべき彼の生活に、彼のもっている過去の詩を投げかけていた。」としてこの言葉が登場しています。このことから「来るべき」は古くから現在と同様の意味で使われていた言葉であることがわかりますね。こちらの点についても、あわせて確認しておきましょう。

\次のページで「「来るべき」の使い方・例文」を解説!/

「来るべき」の使い方・例文

「来るべき」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.来るべき試合に備えて、準備を整えておく。
2.来るべき選挙は、今後の日本にとって重要な場になる。
3.来るべき時に備え、長い間準備してきた。

例文のように、近いうちにくるはずの物事を指して使われている表現となっています。近日開催される予定の試合・選挙。「来るべき」はこうした近々予定されている物事を表す言葉です。「来るべき」は同じ字で「くるべき」と読む場合もあり、こちらは「こなければならない」という意味となっており、意味に違いがあります。

同じ字を使っているため、どちらの表現が使われているのか文脈から判断する必要があり、読み取る際に注意が必要です。こちらの点についても注意しておきましょう。例文から実際の使用場面をイメージし、自身でも使用することができるようにしていきましょう。

「来るべき」の類義語は?違いは?

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続いて類義語・違いについて確認していきましょう。類義語をいくつかピックアップしました。関連するよく似た表現との違いを確認することで、「来るべき」という言葉の機能をより深く理解することができます。

その1「近近(ちかぢか)」:ごく近いうちに

「近近」は時間的に隔たらない様子、ごく近いうちにという意味をもった言葉です。こちらも近いうちにという意味をもった言葉となっており、「来るべき」と似た意味をもった類義語となっています。細かいニュアンス・使用頻度等にそれぞれ違いがあるため、注意して使い分けていきましょう。

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その2「近日(きんじつ)」:近いうち

「近日」は近いうちという意味をもった言葉です。こちらも近いうちにという意味を表す言葉となっており、「来るべき」と似た意味をもった類義語となっています。他に太陽に近いことを表す意味や、ごく近い過去の日を表す意味ももっているため、細かい意味の違いに注意してしっかりと覚えておきましょう。

その3「其の内(そのうち)」:それほど時日を要しない

「其の内」はそれほど時日を要しないこと、近いうちという意味を表す言葉です。こちらも近いうちにという意味を表す言葉となっており、「来るべき」と似た意味をもった類義語となっています。細かい意味・使用頻度等に違いがあるため、注意して使い分けていきましょう。

その4「間も無く(まもなく)」:時間がさしてたたない

「間も無く」は時間がさしてたたない様子、ほどなくという意味をもった言葉です。こちらも時間的に近い様子を表す言葉となっており、「来るべき」と似た意味をもった類義語となっています。ほとんど時間が経たない様子を表すなど、細かいニュアンスが異なるため違いに注意して覚えておきましょう。

その5「直に(じきに)」:もうすぐ

「直に」は時をおかずに、もうすぐという意味をもった言葉です。こちらも時間的に近い様子を表す言葉となっており、「来るべき」と似た意味をもった類義語となっています。「直に」は同じ字で「じかに」・「ただちに」と読む場合があり、それぞれ個別に意味が異なるため、注意して覚えておきましょう。

「来るべき」の対義語は?

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つづいて「来るべき」の対義語についても確認していきましょう。「来るべき」には明確に対義語とされている語はありません。「来るべき」は近いうちにくるはずの、という意味を表しており対義語を定義することは難しい言葉です。「来るべき」の対義語はないと覚えておきましょう。

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「来るべき」を使いこなそう

この記事では「来るべき」の意味・使い方・類語などを説明しました。「来るべき」は近いうちにくるはずの、という意味をもった慣用句です。同じ字で「くるべき」と読む場合もあり、こちらは「こなければならない」という意味で、意味に違いがあるため、必ずどちらの意味で使われているのか文脈に注意して読み取っていきましょう。

また類義語には「近近」、「近日」、「其の内」、「間も無く」、「直に」などがありました。それぞれの言葉は少しづつニュアンスが違うため、細かい意味や使われる場面を確認しつつ、使い分けていきましょう。今回の記事が皆さんの参考になっていれば幸いです。

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国語言葉の意味

【慣用句】「来るべき」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターが解説!

この記事では「来るべき」について解説する。

端的に言えば来るべきの意味は「近いうちにくるはず」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「来るべき」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「来るべき(きたるべき)」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「来るべき」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他分類としては日本語の慣用句であるという点も押さえておきましょう。

「来るべき」の意味は?

「来るべき」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。

1.近いうちにくるはずの。「来るべき大会に備える」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「来るべき」

「来るべき」は近いうちにくるはずの、という意味をもった慣用句です。今後来ることが予定・予想されている物事。「来るべき」はこうしたものを表現する際の言葉です。「来るべき」の読みは「きたるべき」となっており、読み間違いしやすい単語となっているため、注意して覚えておきましょう。

「来るべき」は書籍・新聞等の文章中を中心として使われている言葉です。現在も一般的に、時折使用されている表現となっているため、しっかりと覚えておきましょう。この機会に「来るべき」の細かい意味・用法をしっかりと確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。

「来るべき」の語源は?

次に語源を確認しておきましょう。残念ながら語源は現在はっきりとはしていません。語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて「来るべき」がいつ頃から使われだした言葉なのか、言葉の発生時期についても、この機会にしっかりと確認しておきましょう。

1914年・夏目漱石の「行人」には「彼は来るべき彼の生活に、彼のもっている過去の詩を投げかけていた。」としてこの言葉が登場しています。このことから「来るべき」は古くから現在と同様の意味で使われていた言葉であることがわかりますね。こちらの点についても、あわせて確認しておきましょう。

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