端的に言えば欲を言えばの意味は「出来れば」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「欲を言えば」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター／ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
「欲を言えば」の意味や語源・使い方まとめ
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それでは早速「欲を言えば」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他分類としては日本語の慣用句であるという点も押さえておきましょう。
「欲を言えば」の意味は？
「欲を言えば」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。
1．今の状態でも不足はないが、なおいっそうのことを望むならば。「欲を言えばデザインにもうひと工夫ほしい」
出典：デジタル大辞泉（小学館）「欲を言えば」
「欲を言えば」は今の状態でも不足はないが、なお一層のことを望むならという意味をもった慣用句です。現状でも不足はないものの、より良くするならといった意味を表す前置き表現となっています。なにかさらに追加してほしいというニュアンスに注意して覚えておきましょう。
「欲を言えば」は書籍・新聞等の文章中のほか、口語でも時折使われている身近な表現です。現在も一般的に用いられている表現となっているため、しっかりと覚えておきましょう。この機会に「欲を言えば」の意味・用法を確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。
「欲を言えば」の語源は？
次に語源を確認しておきましょう。残念ながら語源は現在はっきりとはしていません。語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて「欲を言えば」がいつ頃から使われだした言葉なのかという点についても確認しておきましょう。
1955年の柳田国男・年中行事覚書には「欲を言えば地方の人たちも、これまでのような郷土研究ぶり、すなわちよそはどうか知らぬが私の方ではという類の割拠主義は棄すてなければなるまい。」としてこの言葉が登場しています。このことから「欲を言えば」は古くから現在と同様の意味で使われている言葉であることがわかりますね。
＼次のページで「「欲を言えば」の使い方・例文」を解説！／
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