
端的に言えば悲鳴を上げるの意味は「恐ろしさから声を上げる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「悲鳴を上げる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
「悲鳴を上げる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「悲鳴を上げる」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「悲鳴を上げる」は分類としては日本語の慣用句であるという点も押さえておきましょう。
「悲鳴を上げる」の意味は?
「悲鳴を上げる」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。
1.恐ろしい時、驚いた時、苦しい時などに思わず声を出す。
2.困り果てる。また、困り果てて、他に助けを求める。弱気なことをいう。
出典:精選版 日本国語大辞典「悲鳴を上げる」
「悲鳴を上げる」は恐ろしい時、驚いた時、苦しい時などに思わず出す声、または困り果てて他に助けを求める時の様子を意味する慣用句です。2種類の意味をもった言葉となっているため、見聞きした際はどちらの意味で使われているのか、前後の文脈に注意して読み取っていきましょう。
「悲鳴を上げる」は書籍・新聞等の文章中のほか、口語においても使われている言葉となっています。現在も一般的に使われている言葉となっているため、しっかりと覚えておきましょう。この機会に「悲鳴を上げる」の意味・用法を確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。
「悲鳴を上げる」の語源は?
次に「悲鳴を上げる」の語源を確認しておきましょう。残念ながら「悲鳴を上げる」の語源ははっきりとはしていません。「悲鳴を上げる」の語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて「悲鳴を上げる」がいつ頃から使われだした言葉なのかという点についても確認しておきましょう。
1900年の泉鏡花・高野聖には「錆びた小刀で引裂く医者殿が腕前ぢゃ、病人は七顛八倒して悲鳴(ヒメイ)を上(ア)げるのが」としてこの言葉が登場しています。このことから「悲鳴を上げる」は非常に古くから使われている言葉であることがわかりますね。こちらの点についても覚えておきましょう。
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