この記事では「息をつく」について解説する。

端的に言えば息をつくの意味は「大きく呼吸する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「息をつく」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「息をつく」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「息をつく」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「息をつく」は分類としては日本語の慣用句であるという点も押さえておきましょう。

「息をつく」の意味は?

「息をつく」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。

1.ためていた息をはく。大きく呼吸をする。
2.苦しみや緊張から解放される。ほっとする。「多忙で―・く暇もない」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「息をつく」

「息をつく」はためていた息を吐くこと、または苦しみや緊張から解放され、ほっとすることを意味する言葉です。大まかに分けて2種類の意味をもった言葉となっているため、見聞きした際はどちらの意味で使われているのか、前後の文脈に注意しながら読み取っていきましょう。

「息をつく」は書籍・新聞等の文章中を中心として使われている言葉です。現在も一般的に使われている身近な表現となっているため、しっかりと覚えておきましょう。この機会に「息をつく」の意味・用法をしっかりと確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。

「息をつく」の語源は?

次に「息をつく」の語源を確認しておきましょう。残念ながら「息をつく」の語源は現在はっきりとはしていません。「息をつく」の語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて「息をつく」がいつ頃から使われだした言葉なのかという点についても確認しておきましょう。

1424年の花鏡・比判之事には「見物の人の目、心を休めて、隙をあらせ、息をつかせて、面白き所を静かに見すれば」として、この言葉が登場しています。このことから「息をつく」は非常に古くから現在と同様の意味で使われていた言葉であることがわかりますね。こちらも覚えておきましょう。

\次のページで「「息をつく」の使い方・例文」を解説!/

「息をつく」の使い方・例文

「息をつく」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.山の中腹で少し足を止めて、ふっと息をつく。
2.なんとか締め切り前に仕事を終えて、ほっと息をつく。
3.最近はあまりに忙しいので、息をつく暇もない。

「息をつく」は例文のように、ためていた息を吐くこと、または苦しみや緊張から解放され、ほっとする様子を指して使われている言葉です。登山中、いったん足をとめて大きく呼吸する。締め切り前に仕事を終えることができ、緊張から解放されてほっとする。「息をつく」はこうした場面の様子を表して使われている言葉です。

また苦しみや緊張から解放されてほっとするという場面では、「ほっと息をつく」というフレーズも多く用いられています。こちらの表現についてもあわせて覚えておきましょう。例文から「息をつく」の実際の使用場面をイメージし、自身でも使用することができるようにしていきましょう。

「息をつく」の類義語は?違いは?

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続いて「息をつく」の類義語・違いについて確認していきましょう。「息をつく」の類義語をいくつかピックアップしました。関連するよく似た表現との違いを確認することで、「息をつく」という言葉の機能をより深く理解することができます。

その1「寛ぐ(くつろぐ)」:心身をゆったりと休める

「寛ぐ」は心身をゆったりと休めることを意味する言葉です。こちらもほっとすることを意味する言葉となっており、「息をつく」と似た意味をもった類義語となっています。他に楽なかっこうになること、ゆるむこと、ゆとりがあることなどを表す意味ももっているため違いに注意しましょう。

\次のページで「その2「骨休め(ほねやすめ)」:からだを休めて疲れを癒やす」を解説!/

その2「骨休め(ほねやすめ)」:からだを休めて疲れを癒やす

「骨休め」はからだを休めて疲れを癒やすことを意味する言葉です。こちらもほっとすることを意味する言葉となっており、「息をつく」と一部似た意味をもった類義語となっています。細かいニュアンス・使用頻度等に違いがあるため、違いに注意して使い分けていきましょう。

その3「肩の荷が下りる」:責任や負担から解放され楽になる

「肩の荷が下りる」は責任や負担から解放されて楽になることを意味する言葉です。こちらも楽になることを意味している言葉となっており、「息をつく」と似た意味をもった類義語となっています。細かいニュアンス・使用頻度等に違いがあるため、違いに注意して覚えておきましょう。

その4「溜飲が下がる(りゅういんがさがる)」:不平不満が解消され気が晴れる

「溜飲が下がる」は不平・不満・恨みなどが解消され気が晴れることを意味する言葉です。こちらも楽になることを意味している言葉となっており、「息をつく」と似た意味をもった類義語となっています。大きく呼吸するという意味はない点や、使用頻度などに違いがあるため、注意して覚えておきましょう。

その5「愁眉を開く(しゅうびをひらく)」:心配がなくなりほっとした顔つきになる

「愁眉を開く」は心配がなくなってほっとした顔つきになることを意味する言葉です。こちらもほっとすることに関する言葉となっており、「息をつく」と似た意味をもった類義語となっています。古風な表現となっており、現在はあまり使用頻度が高くない点などに注意して使い分けていきましょう。

「息をつく」の対義語は?

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つづいて「息をつく」の対義語についても確認していきましょう。「息をつく」には明確に対義語とされている語はありません。しかしその意味から連想してみると次の単語が思い浮かびます。

「胸がつかえる(むねがつかえる)」:悲しみや心配事から胸がしめつけられるように痛む

「胸がつかえる」は悲しみや心配事から胸がしめつけられるように痛くなることを意味する言葉です。「息をつく」が苦しみや緊張から解放されほっとすることを表していたのに対し、こちらは悲しみや心配事等から胸がしめつけられるように痛むことを表しています。対義語として覚えておきましょう。

\次のページで「「息をつく」を使いこなそう」を解説!/

「息をつく」を使いこなそう

この記事では「息をつく」の意味・使い方・類語などを説明しました。「息をつく」はためていた息を吐くこと、または苦しみや緊張から解放されることを意味する慣用句です。2種類の意味をもった慣用句となっているため、見聞きした際はどちらの意味で使われているのか、文脈に注意して読み取っていきましょう。

また類義語には「寛ぐ」、「骨休め」、「肩の荷が下りる」、「溜飲が下がる」、「愁眉を開く」などがありました。それぞれ少しづつニュアンスが違うため、細かい意味や使われる場面を確認しつつ、使い分けていきましょう。今回の記事が皆さんの参考になっていれば幸いです。

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国語言葉の意味

【慣用句】「息をつく」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターが解説!

この記事では「息をつく」について解説する。

端的に言えば息をつくの意味は「大きく呼吸する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「息をつく」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「息をつく」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「息をつく」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「息をつく」は分類としては日本語の慣用句であるという点も押さえておきましょう。

「息をつく」の意味は?

「息をつく」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。

1.ためていた息をはく。大きく呼吸をする。
2.苦しみや緊張から解放される。ほっとする。「多忙で―・く暇もない」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「息をつく」

「息をつく」はためていた息を吐くこと、または苦しみや緊張から解放され、ほっとすることを意味する言葉です。大まかに分けて2種類の意味をもった言葉となっているため、見聞きした際はどちらの意味で使われているのか、前後の文脈に注意しながら読み取っていきましょう。

「息をつく」は書籍・新聞等の文章中を中心として使われている言葉です。現在も一般的に使われている身近な表現となっているため、しっかりと覚えておきましょう。この機会に「息をつく」の意味・用法をしっかりと確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。

「息をつく」の語源は?

次に「息をつく」の語源を確認しておきましょう。残念ながら「息をつく」の語源は現在はっきりとはしていません。「息をつく」の語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて「息をつく」がいつ頃から使われだした言葉なのかという点についても確認しておきましょう。

1424年の花鏡・比判之事には「見物の人の目、心を休めて、隙をあらせ、息をつかせて、面白き所を静かに見すれば」として、この言葉が登場しています。このことから「息をつく」は非常に古くから現在と同様の意味で使われていた言葉であることがわかりますね。こちらも覚えておきましょう。

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