

端的に言えば失笑を買うの意味は「愚かな言動を笑われる」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んだ。一緒に「失笑を買う」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
「失笑を買う」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「失笑を買う」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「失笑を買う」は分類としては日本語の慣用句であるという点も押さえておきましょう。
「失笑を買う」の意味は?
「失笑を買う」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。
1.愚かな言動のために笑われる。「的外れな発言をして―・う」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「失笑を買う」
「失笑を買う」は愚かな言動のために笑われるという意味をもった慣用句です。愚かな発言をしてしまい、周囲に笑われてしまう。「失笑を買う」はこうしたネガティブな場面の様子を表現する言葉となっています。「失笑」とは思わずふき出して笑ってしまうことを表す言葉です。こちらも覚えておきましょう。
「失笑を買う」は書籍・新聞等の文章中を中心として使われています。現在も時折用いられている表現となっているため、注意して覚えておきましょう。この機会に「失笑を買う」の細かい意味・用法をしっかりと確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。
「失笑を買う」の語源は?
次に語源を確認しておきましょう。残念ながら語源は現在はっきりとはしていません。語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて「失笑を買う」がいつ頃から使われだした言葉なのかという点についても確認しておきましょう。
1972年の井上ひさし・手鎖心中には「これもおれたちの失笑を買った」として、この言葉が登場しています。こうした点から「失笑を買う」は古くから現在と同様の意味で使われていた言葉であることがわかりますね。こちらの点についても、この機会にしっかりと確認しておきましょう。
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