この記事では1Aと2Aの違いについてみていきます。充電器はスマートフォンを使用する際には必須となる機器です。ですが、購入時にA数を見て選んでいる人は少ないんじゃないか?このA数、実は充電速度に大きな影響を与えるものなんです。今回はA数によってどうして充電速度に差が生まれるのか、その仕組みやメリット・デメリットについて、元システム運用ライターツカヤと一緒に解説していきます。

ライター/ツカヤ

10年程システム運用に従事していたWebライター。映画、小説、筋トレと多数の趣味を持つ。充電器は充電速度で選ぶ派。

1Aと2Aの違いとは?

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充電器などに表示されている1Aや2Aとは、充電器が流すことのできる電流量の違いを表しています。充電器はスマートフォンやタブレットといったモバイル端末を使用する際に必須となる製品です。しかし、充電器に記載されている1A、2Aという数字を確認してから購入する人は少ないのではないでしょうか?

1Aや2Aという数字は、充電器のA(アンペア)数を意味します。このA数が大きいほど、充電器の流せる電流が大きくなるのです。

A(アンペア)ってなに?

A(アンペア)とは、一度に流れる電流を表す単位のことです。A数が大きいほど電流の量が多くなります。そのため、1Aと表記された充電器よりも、2Aと表記された充電器の方が充電が速く完了するのです。1A、2Aが規格として存在します。また、近年では2.4Aという規格も追加されました。

V(ボルト)とW(ワット)との関係性は?

A・V(ボルト)・W(ワット)は、それぞれが電力を求めるための式を構成する数値です。まず、A・V・Wがなにを表しているのかを説明していきましょう。

Aは前述したように流れる電流の量を表し、Vは電気を押し出す力を、Wは電力を表しています。VにAを掛けることによってWを求めることが可能です。A・V・Wは電力を求めるための式を構成する関係にあります。電流(A)と電圧(V)が高いほど、供給される電力(W)が増すということです。

・A(アンペア):電流の量
・V(ボルト):電気を押し出す圧力
・W(ワット):電力

V(ボルト) × A(アンペア) = W(ワット)

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1Aと2A、数字が違うとなにが変わるの?

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1Aや2Aは、A(アンペア)の数値を表しています。ACアダプターやモバイルバッテリーをはじめ多くの充電機器に表記されている1Aや2Aという数字。これは充電器から流せる電流量の違いを表したものです。Aの数値が異なるということは、電流量に違いが生まれます。この章では、数値の違いによってどうして差が生まれるのか、その詳細について確認していきましょう。

1Aと2Aで差が生まれるのはなぜ?

先ほど、1Aと2AがA(アンペア)数を表していることを説明しました。では、なぜA数が変わると、充電速度に差が生まれるのでしょうか?それは、A数に比例してW(ワット)が増加するためです。W数を増えるということは、その分充電に使用できる電力が増えることを意味するため、充電速度の加速につながります。1Aと2Aで充電速度に差が生まれるのはこのためです。

【1A、5Vの場合】
5.0V(ボルト) × 1.0A(アンペア) = 5.0W(ワット)

【2A、5Vの場合】
5.0V(ボルト) × 2.0A(アンペア) = 10.0W(ワット)

充電器は1Aと2Aどっちがおすすめ?

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充電器を選ぶ際は、基本的にA(アンペア)数の大きい充電器をおすすめします。しかし、充電速度が速ければなんでもいい、というわけでもありません。1Aと2A、それぞれのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

\次のページで「1Aのメリット・デメリット」を解説!/

1Aのメリット・デメリット

A(アンペア)数が2Aと比べて落ちる1Aですが、いくつかのメリットも存在します。1Aは小型デバイスであれば大抵の機器が規格内のため、規格が合わず充電できないというトラブルが発生しにくいという特徴があるのです。また、2Aの充電器と比較した場合、安価な傾向にあります。デメリットとしては、A数の問題から2Aよりも充電に時間がかかることです。

【1Aのメリット】
・規格外の機器が少ない
・安価で購入できる

【1Aのデメリット】
・充電に時間がかかる

2Aのメリット・デメリット

2Aのもつメリットとデメリットについて見ていきましょう。代表的なメリットとして1Aと比較して充電速度が速いことがあげられます。これが1Aとの性能面で最大の違いといえるでしょう。また、充電時の電力が大きいため、スマートフォンだけでなく、タブレットやPCへの充電を実現しています。正確には1Aで充電可能なタブレットやPCは存在しますが、充電完了までにはとても長い時間が必要です。

デメリットとしては、1Aの充電器と比べて単価が高い傾向にあること、電源アダプターと接続ケーブルを2A対応品に統一する必要があることでしょう。

【2Aのメリット】
・充電速度が速い
・タブレットやPCの充電も可能

【2Aのデメリット】
・高価
・電源アダプターと接続ケーブルの規格を統一する必要がある

1Aと2Aの違いを知って、充電器を購入しよう

充電器に記載されている1Aや2Aは、その充電器のA(アンペア)数を表しています。この数値が大きければ大きいほど、充電にかかる時間を短縮することが可能です。ただし、お使いの機器の規格によっては、その力を最大限に発揮できないケースもあります。使用している機器が、高いA数に対応していない場合ですね。充電器を購入する際は、必ずA数が使用するうえで最適なものかを判断してから購入するようにしましょう。

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1Aと2Aの違いは?充電器はどっちがいい?仕組みやメリット・デメリットも元システム運用ライターがわかりやすく解説

この記事では1Aと2Aの違いについてみていきます。充電器はスマートフォンを使用する際には必須となる機器です。ですが、購入時にA数を見て選んでいる人は少ないんじゃないか?このA数、実は充電速度に大きな影響を与えるものなんです。今回はA数によってどうして充電速度に差が生まれるのか、その仕組みやメリット・デメリットについて、元システム運用ライターツカヤと一緒に解説していきます。

ライター/ツカヤ

10年程システム運用に従事していたWebライター。映画、小説、筋トレと多数の趣味を持つ。充電器は充電速度で選ぶ派。

1Aと2Aの違いとは?

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充電器などに表示されている1Aや2Aとは、充電器が流すことのできる電流量の違いを表しています。充電器はスマートフォンやタブレットといったモバイル端末を使用する際に必須となる製品です。しかし、充電器に記載されている1A、2Aという数字を確認してから購入する人は少ないのではないでしょうか?

1Aや2Aという数字は、充電器のA(アンペア)数を意味します。このA数が大きいほど、充電器の流せる電流が大きくなるのです。

A(アンペア)ってなに?

A(アンペア)とは、一度に流れる電流を表す単位のことです。A数が大きいほど電流の量が多くなります。そのため、1Aと表記された充電器よりも、2Aと表記された充電器の方が充電が速く完了するのです。1A、2Aが規格として存在します。また、近年では2.4Aという規格も追加されました。

V(ボルト)とW(ワット)との関係性は?

A・V(ボルト)・W(ワット)は、それぞれが電力を求めるための式を構成する数値です。まず、A・V・Wがなにを表しているのかを説明していきましょう。

Aは前述したように流れる電流の量を表し、Vは電気を押し出す力を、Wは電力を表しています。VにAを掛けることによってWを求めることが可能です。A・V・Wは電力を求めるための式を構成する関係にあります。電流(A)と電圧(V)が高いほど、供給される電力(W)が増すということです。

・A(アンペア):電流の量
・V(ボルト):電気を押し出す圧力
・W(ワット):電力

V(ボルト) × A(アンペア) = W(ワット)

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