この記事では、プルーンの種類や旬、選び方について解説していきます。生で食べてもドライフルーツとして食べてもおいしいプルーンは、実は種類が豊富な果物ということを知っているでしょうか?プルーンは種類によって、味や大きさ、色合いが大きく違うんです。今回はプルーンにはどんな種類があるのかを見ていこう。また、旬やおいしいプルーンを選ぶ時のポイントもフリーランス管理栄養士の宮本ゆかと一緒に解説していきます。

ライター/宮本ゆか

町役場とドラッグストアでの管理栄養士を経て、フリーランスの管理栄養士兼Webライターへ。趣味はオーガニックの食材で料理をつくること。食に関する知識をいかし、わかりやすく解説していきます。

プルーンについて

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ドライフルーツでおなじみのプルーンは、食べたことはあっても、どういう果物なのかよく知らない、という方も多いのではないでしょうか。ここからは、プルーンの歴史や産地、旬についてくわしく解説していきます。プルーンについて意外な発見があるかもしれません。

プルーンの歴史

セイヨウスモモの和名を持つプルーンは、西アジアのカスピ海と黒海の間にあるコーカサス地方が発祥だと言われています。コーカサス地方から、プルーンの苗木や乾燥させたプルーンやがヨーロッパに伝わったそうです。その後、アメリカ大陸に渡り、カリフォルニアで盛んに栽培されるようになりました。

日本にプルーンが伝わったのは、明治時代だと言われています。しかし、プルーンは雨を好まないため、梅雨の時期がある日本では栽培するのは簡単ではないそうです。

プルーンの産地

プルーンの世界最大の産地はアメリカのカリフォルニアです。世界で流通しているプルーンの約40%はアメリカ産と言われています。アメリカ産のプルーンの約99%はカリフォルニアで採れたものだそうです。カリフォルニアの豊かな土壌と温暖で雨が少ない気候がプルーンの栽培にとても適しているそうですよ。

梅雨の時期がある日本では、プルーンの栽培が難しいと言われていますが、比較的雨が少ない長野県や青森県、北海道などで栽培されています。日本で採れるプルーンは、ドライフルーツとして加工されるよりも生食用にされることが多いそうです。

プルーンの旬

プルーンの旬(収穫時期)は7月~9月です。プルーンは実がしっかりと完熟してから収穫されます。プルーンの産地カリフォルニアでは、収穫の機械化が進んでいて、機械で木をゆすり、その振動で落ちた実をまとめて収穫する方法が一般的だそうです。

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プルーンの種類

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ここからは、プルーンの種類をご紹介します。プルーンは種類が豊富で、種類によって味や色、大きさが違いますよ。どんな種類があるのか一緒に見ていきましょう。

1.甘味と酸味のバランスがよい「サンプルーン」

サンプルーンは日本生まれのプルーンで、小ぶりで甘味が強いことが特徴です甘味に加えて適度な酸味もあるので、味のバランスがよい品種です。果皮は濃い紫色で、果肉は明るい黄土色をしています。果汁が豊富なので、ドライフルーツよりも生食向きのプルーンです。

2.ジューシーで生食向きの「ベイラー」

ベイラーという品種も、果汁が多く生食に適しているそうです。完熟したベイラーは甘くて濃厚な味ですが、熟しきれていないものは酸っぱいという特徴があります。果皮は黒紫色で果肉は緑がかった黄色をしていますよ。

3.小ぶりで濃厚な甘味の「シュガー」

シュガーは日本の気候に適した品種で、日本で昔から栽培されているそうです。実は小ぶりですが、甘味がとても強く、酸味は少ないとう特徴があります。シュガーはドライフルーツにも適しているそうです。果皮は紫紅色、果肉は黄土色をしています。

4.大粒で赤紫色の「パープルアイ」

パープルアイはその名前のとおり、赤紫色の果皮のプルーンです。パープルアイの特徴はその大きさで、1粒が100g前後あり、大きいものでは150gになることも。一般的なプルーンの重さが70g程度なので、パープルアイは大粒です。果肉は黄色で甘味がありますが、皮の部分は酸味が強いので、甘味を楽しみたい場合は、皮をむいて食べるのがおすすめですよ。

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プルーンを選ぶ時の5つのポイント

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ここからは、生のプルーンの選び方をご紹介します。生のプルーンはスーパーなどで見かける機会は少ないかもしれませんが、もし果樹園や産地直売所でプルーンを選ぶ機会があれば、おいしいプルーンを見極める参考にしてみてください。

1.表面に白い粉がある

プルーンの果皮の表面には、ブルームという白い粉がついていることがあります。プルームには果皮の乾燥を防ぐはたらきがあるので、ブルームがついているプルーンは鮮度が高い証です。反対に、ブルームが落ちてしまったプルーンは、収穫から時間が経ち、鮮度が低い可能性があります。鮮度が高いプルーンを選びたい場合は、ブルームがあるかどうかを確かめるとよいでしょう。

2.果皮は濃い紫色

プルーンは未熟な状態では果皮が赤紫色をしていますが、熟すと果皮が濃い紫色になります。(パープルアイのように、品種によっては熟しても赤紫色の場合も)果皮が濃い紫色で、全体的に色づきがよいものを選ぶと、よく熟しておいしいプルーンの場合が多いそうです。

3.果軸は緑色

果軸が緑色をしているプルーンは鮮度が高いと言われています。新鮮なプルーンを見極める場合は、果軸が黒色や茶色ものではなく、緑色のものを選ぶとよいでしょう。

4.ハリや弾力がある

プルーンはハリや弾力があるものが食べごろの証。完熟したプルーンは弾力があり、酸味が抜けて甘さが強くなります。未熟なプルーンは果肉が固く、食べるとえぐみや酸味を強く感じ、あまりおいしくありません。完熟したプルーンを見極めるには、ハリや弾力があるかどうかを確認しましょう。

5.果皮に少しシワがある

表面に少しシワがあるプルーンは、酸味が抜けて甘くておいしいそうです。ただし、あまり日持ちはしないので、すぐに食べることをおすすめします。また、全体的にシワが多く実がやわらかすぎるものは、傷んでいる可能性もあるので、気をつけましょう。

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プルーンは種類のバリエーションが豊富な果物!

この記事では、プルーンの種類や旬、選び方について解説しました。プルーンは種類によって色や味、大きさに違いがあることを知っていただけたと思います。また、プルーンの歴史や産地、旬についてもわかりましたね。日本は気候的にプルーンの栽培には不向きなため、国産のプルーンは希少です。もし、国産の生のプルーンを選ぶ機会があれば、この記事でお伝えした、おいしいプルーンの選び方をぜひ参考にしてみてください。

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家庭科

プルーンにはどんな種類があるの?旬や簡単な選び方もフリーランス管理栄養士がわかりやすく解説

この記事では、プルーンの種類や旬、選び方について解説していきます。生で食べてもドライフルーツとして食べてもおいしいプルーンは、実は種類が豊富な果物ということを知っているでしょうか?プルーンは種類によって、味や大きさ、色合いが大きく違うんです。今回はプルーンにはどんな種類があるのかを見ていこう。また、旬やおいしいプルーンを選ぶ時のポイントもフリーランス管理栄養士の宮本ゆかと一緒に解説していきます。

ライター/宮本ゆか

町役場とドラッグストアでの管理栄養士を経て、フリーランスの管理栄養士兼Webライターへ。趣味はオーガニックの食材で料理をつくること。食に関する知識をいかし、わかりやすく解説していきます。

プルーンについて

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ドライフルーツでおなじみのプルーンは、食べたことはあっても、どういう果物なのかよく知らない、という方も多いのではないでしょうか。ここからは、プルーンの歴史や産地、旬についてくわしく解説していきます。プルーンについて意外な発見があるかもしれません。

プルーンの歴史

セイヨウスモモの和名を持つプルーンは、西アジアのカスピ海と黒海の間にあるコーカサス地方が発祥だと言われています。コーカサス地方から、プルーンの苗木や乾燥させたプルーンやがヨーロッパに伝わったそうです。その後、アメリカ大陸に渡り、カリフォルニアで盛んに栽培されるようになりました。

日本にプルーンが伝わったのは、明治時代だと言われています。しかし、プルーンは雨を好まないため、梅雨の時期がある日本では栽培するのは簡単ではないそうです。

プルーンの産地

プルーンの世界最大の産地はアメリカのカリフォルニアです。世界で流通しているプルーンの約40%はアメリカ産と言われています。アメリカ産のプルーンの約99%はカリフォルニアで採れたものだそうです。カリフォルニアの豊かな土壌と温暖で雨が少ない気候がプルーンの栽培にとても適しているそうですよ。

梅雨の時期がある日本では、プルーンの栽培が難しいと言われていますが、比較的雨が少ない長野県や青森県、北海道などで栽培されています。日本で採れるプルーンは、ドライフルーツとして加工されるよりも生食用にされることが多いそうです。

プルーンの旬

プルーンの旬(収穫時期)は7月~9月です。プルーンは実がしっかりと完熟してから収穫されます。プルーンの産地カリフォルニアでは、収穫の機械化が進んでいて、機械で木をゆすり、その振動で落ちた実をまとめて収穫する方法が一般的だそうです。

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