いつもスーパーで白菜は見かけるが、どこから使っていくのが良いのでしょうか?カットされた白菜はカットされた後も成長を続けているみたいです。今回はそんな白菜のおすすめの食べ方や保存方法などを、毎日野菜不足解消の献立作りに張り切っている元管理栄養士のhanakoと一緒に見ていこう!

ライター/hanako

保育園の給食室での大量調理や、産婦人科での栄養士業務経験を持つ元管理栄養士。現在は3人の子供の子育て真っ最中のかたわら、大学研究室で技術補佐として勤務している。小さいころから料理大好き、料理本収集が趣味。

白菜料理は、シンプルに出汁をよく吸ったお味噌汁が一番大好物。

白菜の上手な使い方と注意点

image by iStockphoto

スーパーなどでよく見かける縦2~4等分されている白菜と、ひと玉丸ごとの白菜では使い方に違いはあるのでしょうか?ここではそれぞれどのように使っていくのがおすすめかを見ていきましょう。

白菜はどこから使い始めるの?

白菜は「内側から」使うことがおすすめでしょう。なぜなら白菜はカットされてもなお成長を続けるからです。内側から外側に向かって成長を続けるので、カットされた白菜ならば内側から使っていくとおいしさを保ったまま使うことができますよ。

丸ごとの場合は内側からは使うことができないので外側から使うことになりますが、一番外側の葉は水分が蒸発するのを防いでくれるので購入してすぐは、そのまま残しておくと良いでしょう。

まずは成長を止めよう

先に述べたように、白菜は内側から成長を続けるので、丸ごとの白菜であればまずは芯に切り込みを入れましょう。切り込みを入れることにより成長が止まり、葉や軸においしさを保ったまま使うことができますよ。また、カットされた白菜の場合は、芯の部分を切り落として成長を止めるとおいしさを保ったままの状態で食べることができるでしょう。

\次のページで「食べ方に合った白菜の切り方とは?」を解説!/

食べ方に合った白菜の切り方とは?

丸ごとひと玉の白菜を手に入れた場合はどのように切り分けていくと良いのでしょうか?また、献立によって使う部分や切り方のコツはあるのでしょうか?

大きな白菜の切り分け方

丸ごとひと玉の白菜を切り分けるときは、縦に1/2または1/4にカットすると保存しやすくて良いでしょう。カットした白菜はさらに軸の部分を切り取っておくと、おいしさを保ったまま保存することができますよ。

また、丸ごとひと玉の白菜をカットしないで使っていく場合は、外側の葉から順番にはがして使っていくと使いやすいですね。この場合も芯の部分は切り込みを入れたり、切り取っておくとおいしさを保つことができるでしょう。

早く火を通したい時はそぎ切り

白菜を調理するとき、軸の白い部分がしんなりとするのにはけっこう時間がかかりますよね。そんな時は、白い部分をそぎ切りにしてみましょう。そぎ切りにすることで、表面積が広がり火が通るのが早くなります。鍋の具材で入れるときにも、火の通りを待つ時間の解消になるかもしれません。

葉先は千切りも楽しめる?

葉先は鍋や煮物、炒め物などに使うとき、大きく切ればその煮汁をたくさん吸って柔らかくおいしく食べることができます。いつもと違う食べ方を楽しみたい場合は、繊維に対して垂直に千切りすることで塩もみやサラダ、スープに使うことができ、食感を楽しんで食べることができますよ。一度試してみてはいかがでしょうか。

白菜のおすすめの調理例

image by iStockphoto

さて、白菜と言えば鍋の具材やキムチや浅漬けなどの漬物などが定番のイメージですが、他にも白菜を使った献立がありますよ。ここでは、そんな白菜を使った調理例をいくつか見ていきましょう。

1.ミルフィーユ鍋

まずは、よく雑誌や調理本にも登場する「ミルフィーユ鍋」です。ミルフィーユとは元々フランス語で「千の葉が重なった」様子を表し、そのイメージ通り、白菜と薄切りの豚肉やベーコンなどを順番に重ねていきます。

上下で重ねていくよりも、花びらのように鍋に放射線状に並べていくと見た目も美しく、火もまんべんなく通るのでおすすめですよ。味付けは塩コショウやコンソメ、市販の鍋の素などお好みのもので楽しんでみましょう。

2.白菜のクリームシチュー

定番のクリームシチューに白菜を加えて作ります。白菜がトロトロに煮込まれて、いつもと違う白菜を感じることができますよ。これから寒くなる季節にはもってこいですね。このメニューは保育園の給食のメニューでも人気で、鶏肉や豚肉で作ってもおいしいですが、白菜と相性の良いソーセージを使うとさらにおいしくなりますよ。

3.白菜の中華炒め

八宝菜や中華飯など、中華風の炒め物には白菜はおすすめですね。軸の部分は大き目のそぎ切り、葉の部分も大きめにざっくりとカットすると美味しい中華スープをたっぷりと吸っておいしく食べることができるでしょう。

シーフードミックスや豚のバラ肉、牛肉などや人参・タケノコ・ねぎ・ニラなどを一緒に中華スープの素で炒めれば旨味たっぷり中華炒めの出来上がりです。仕上げにごま油を少し加えると風味がさらに良くなりますよ。

4.白菜サラダ

白菜を千切りにしてサラダとして食べます。カリカリに炒めたベーコンやちりめんじゃこや韓国のりをトッピングとして振りかけるとおいしく食べることができますよ。ドレッシングは市販のお好みのドレッシングや、しょうゆベースに梅干しを加えたり、「食べるラー油」のようなピリ辛系のアクセントをつけるのもおすすめです。

ただし、白菜のサラダは生食するので、新鮮な白菜で作るようにし、丁寧に水で洗ってから使うようにしましょう。

\次のページで「白菜が長持ちする保存方法は?」を解説!/

白菜が長持ちする保存方法は?

image by iStockphoto

白菜の切り方やおすすめの調理方法も分かってきましたね。ここでは、白菜を長持ちさせる保存方法を見ていきましょう。

1.丸ごと1玉なら涼しい場所で常温保存もOK

旬の時期になると価格も下がり、ひと玉丸ごと購入する機会も増えるのではないでしょうか。昔から白菜は日持ちのする野菜として重宝されてきました。涼しい場所で新聞紙に包めば2~3週間は保存できるでしょう。この場合、立てて置くことがポイントとなりますよ。また、白菜は収穫後も成長を続けますので、芯の部分に切り込みを入れて成長を止めると良いでしょう。

2.切った白菜は冷蔵庫の野菜室へ

カットされた白菜を購入した場合、またはひと玉丸ごとの白菜を使い始めてからは、冷蔵庫での保管が良いでしょう。この場合も、丸ごとの時と同様に芯の部分を切り落としたりして成長を止めると、1週間ほどを目安においしさを保ったまま保存することができますよ。

カットした白菜は内側から使用するようにし、残りはラップに包んだり、チャック付きビニール袋などに入れてから冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。ビニール袋で保存する場合は、中の空気を簡単に抜いておくと変色を遅らせることができますよ。

3.すぐに使いきれない場合は冷凍保存しよう

実は白菜は冷凍保存することができます。使いきれなかったり、しばらく使う予定がない場合は食べやすい大きさにカットをしてチャック付きビニール袋などに入れて冷凍してみましょう。解凍後の白菜は水分が出てしんなりとするので、煮込み料理やスープなどに使うと美味しく食べることができますよ。

また、冷凍食品でも食べやすい大きさにカットされた白菜が市販されているので、白菜の市場価格が高い時や生の白菜をたまにしか使わないのであれば一度試してみても良いかもしれませんね。

白菜を上手に美味しく無駄なく使い切ろう!

白菜について、切り方や使う順番、おすすめの調理例や保存方法などを知ることができましたね。これから寒くなる季節が白菜のおいしくなる季節です。上手に使って美味しく無駄なく白菜を食べましょう!

" /> 白菜はどこから使い始める?おすすめの食べ方や保存方法も元管理栄養士がわかりやすく解説 – Study-Z
家庭科

白菜はどこから使い始める?おすすめの食べ方や保存方法も元管理栄養士がわかりやすく解説

いつもスーパーで白菜は見かけるが、どこから使っていくのが良いのでしょうか?カットされた白菜はカットされた後も成長を続けているみたいです。今回はそんな白菜のおすすめの食べ方や保存方法などを、毎日野菜不足解消の献立作りに張り切っている元管理栄養士のhanakoと一緒に見ていこう!

ライター/hanako

保育園の給食室での大量調理や、産婦人科での栄養士業務経験を持つ元管理栄養士。現在は3人の子供の子育て真っ最中のかたわら、大学研究室で技術補佐として勤務している。小さいころから料理大好き、料理本収集が趣味。

白菜料理は、シンプルに出汁をよく吸ったお味噌汁が一番大好物。

白菜の上手な使い方と注意点

image by iStockphoto

スーパーなどでよく見かける縦2~4等分されている白菜と、ひと玉丸ごとの白菜では使い方に違いはあるのでしょうか?ここではそれぞれどのように使っていくのがおすすめかを見ていきましょう。

白菜はどこから使い始めるの?

白菜は「内側から」使うことがおすすめでしょう。なぜなら白菜はカットされてもなお成長を続けるからです。内側から外側に向かって成長を続けるので、カットされた白菜ならば内側から使っていくとおいしさを保ったまま使うことができますよ。

丸ごとの場合は内側からは使うことができないので外側から使うことになりますが、一番外側の葉は水分が蒸発するのを防いでくれるので購入してすぐは、そのまま残しておくと良いでしょう。

まずは成長を止めよう

先に述べたように、白菜は内側から成長を続けるので、丸ごとの白菜であればまずは芯に切り込みを入れましょう。切り込みを入れることにより成長が止まり、葉や軸においしさを保ったまま使うことができますよ。また、カットされた白菜の場合は、芯の部分を切り落として成長を止めるとおいしさを保ったままの状態で食べることができるでしょう。

\次のページで「食べ方に合った白菜の切り方とは?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: