これと似た言葉に「専修学校」というものもありますが、両者の違いを理解している人は意外と少ないはずです。
今回は「専修学校」と「専門学校」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。
ライター/おおつけ
現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。
専修学校と専門学校の違い
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「専門学校」については知名度が高く、この記事を読んでいる方にも在学している方や卒業生の方もいるかもしれません。しかし「専修学校」との違いとなると、なかなか説明できないのではないでしょうか。ここでは「専修学校」と「専門学校」の違いについて解説していきます。
専修学校:専門的な知識や技術を身に着けるための学校
「専修学校」とは学校教育法において「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図る」学校とされています。つまり専門的な知識や技術の教育機関ということですね。修業年限1年以上、年間授業数800時間以上、常時40名以上の学生が在籍していることが必要条件です。
専門学校:専門課程に該当する専修学校
「専門学校」は「専修学校」の一種にあたります。社会が求める人材を育成するため、実践的なカリキュラムで専門知識・技術の習得を目指すための期間です。「専修学校」の中でも、高等学校を卒業した学生を対象とする「専門課程」に該当します。
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専修学校の専門学校以外の種類
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「専修学校」と「専門学校」の違いについてはおわかりいただけたと思います。さきほど「専修学校」の一種が「専門学校」と述べましたが、それでは「専門学校」以外にはどんな学校があるのでしょうか。ここでは「専修学校」における、「専門学校」以外の学校を紹介していきます。
高等専修学校:中学校卒業者が入学可能
「高等専修学校」は中学校卒業者が入学できる「専修学校」です。「高等課程」と呼ばれる課程に該当します。「高等専修学校」は高等学校と同等の学歴とみなされるため、「高等専修学校」を卒業後に「専門学校」に進学する学生もいるんですよ。
一般課程:入学資格なし
「一般課程」に関しては入学資格がありません。学校によっては年齢制限などがある場合もありますが、最終学歴により入学できるかどうかが決まるわけではないのです。極端な例で言えば小学生などの子どもから定年退職後のお年寄りまで入学できます。
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