
公法人:国や自治体の活動をする法人
「公法人」とは国や自治体における活動を目的とした法人です。具体的には公社、公団、公庫、金庫、公共団体、公共組合、公共企業体など。広義では国家や自治体そのものを含みます。似た言葉に「公益法人」がありますが、こちらは公益法人認定法という法律に認定された法人という意味で、「公法人」を指す言葉でありません。
私法人:国や自治体の権力作用の働かない法人
「私法人」とは「公法人」の対義語で、国家や自治体の強制的権力作用の働かない法人のこと。わかりやすくいえば「国や自治体から命令されて活動するわけではない法人」のことです。
「私法人」はさらに「営利法人」と「非営利法人」に分けられます。「営利法人」は得た利益を構成員(主に株主)に分配することが目的。「会社」は「営利法人」に該当するんです。「非営利法人」は生じた利益を構成員に分配するのではなく、団体の活動目的の達成や、団体の規模拡大や活動環境改善のために使用します。
会社の種類

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「会社」は「営利法人」ですが、「会社」によって設立方法や資金調達の仕方もさまざまです。ここでは設立方法や資金調達の仕方によって分けられる「会社」の種類について解説していきます。
株式会社:株式を発行して資金を調達する
「株式会社」は株式(出資者に対して発行する証券)を用いて資金を調達する会社のこと。「会社」全体の9割以上を占める最もメジャーな形態です。そのため株主(出資者)と実際の事業者を別として考えるのですが、中には経営者や社員が自社の株式を保有する「株式会社」もあります。
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