はんぺんは一年中おいしく食べられる!種類や選び方について管理栄養士が分かりやすくわかりやすく解説
今回ははんぺんの季節や地方にある種類について管理栄養士のミサキと一緒に解説していきます。
ライター/ミサキ
給食施設で働く現役管理栄養士。おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。おでんにははんぺんが欠かせないと思っている。
はんぺんがおいしいのは冬だけじゃない!
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おでんの人気食材の1つで、アツアツふわふわでおいしいはんぺん。冬によく購入する方も多いと思いますが、夏にもおいしく食べられる食材です。
はんぺんの材料は主に魚のすり身で、練り物の1つとなっています。加工する段階で加熱処理されているので、購入後は加熱しないで簡単に食べられるので夏にもおすすめの食材です。火をあまり使いたくない暑いときも時短料理にもなり使いやすいでしょう。栄養豊富で風味もくどくなく、塩分も含まれているので、食欲ややる気の落ちる夏にも食べやすく便利な食材です。
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全国のはんぺん6種類の特徴は?
はんぺんと聞くと白くてふわふわ、四角いはんぺんを思い浮かべる方が多いと思いますが、地域によってさまざまなはんぺんがあります。どのはんぺんも主に魚のすり身・やまいも・卵白から作られていますが、見た目や形に違いがあるようです。それぞれの特徴をみてみましょう。
1.スタンダード白くてふわふわ「浮きはんぺん」
白くてふわふわ、四角いはんぺんは「浮きはんぺん」とも呼ばれています。製造方法が熱湯に浮かせてゆでることから、このように呼ばれるようになりました。
また、地域特有のはんぺんと区別するためにも「浮きはんぺん」と言われているようです。おでんに入れることが多いですが、真っ白でどんなものとも相性が良く使いやすい材料となっています。アイスクリームのように空気をたくさん含ませて作るのでふわふわしていて口どけが良いのが特徴です。
地域特有のはんぺんは和風で食べることが多いですが、全国的な浮きはんぺんはチーズと合わせたりスープに入れたり和洋ともに使いやすいはんぺんとなっています。
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2.静岡の衝撃「黒はんぺん」
知る人ぞ知る、静岡おでんの具の「黒はんぺん」。材料は他のはんぺんと違い、イワシやサバなどの赤身魚を骨まで丸ごと使用しているため、黒の見た目になっています。魚を丸ごと使用しているので、カルシウムやミネラルが豊富です。アルファベットのDの形をしていてふわふわしておらず、歯ごたえがあり引き締まった食感をしています。
静岡でもおでんの具にして食べられることが多いようですが、黒はんぺんの材料であるイワシと合う食材と一緒に食べることがおすすめです。そのままわさびしょうゆに付けて食べたりあぶって生姜やネギと食べたりマヨネーズを付けたりするとおいしく食べられそうですね。ビールやお酒のつまみに合うはんぺんです。
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3.名古屋の「はんぺん」はさつま揚げ?てんぷら?
魚のすり身を揚げた茶色の練り物を愛知や岐阜でははんぺんと呼びます。関東や東北ではさつま揚げ、関西や北海道では天ぷらと呼ばれているものと同じもので、地域によって呼び方もさまざまです。
4.上品な京都のはんぺん「あんぺい」「しんじょう」
主に京都などの関西地方で食べられているはんぺんは「あんぺい」と呼ばれて、冷やして夏に食べることが多いです。浮きはんぺんの材料であるやまいもがあんぺいにも使われていますが、少量のため浮きはんぺんよりしっかりした歯ごたえがあります。京料理で使用される「しんじょう」もあんぺいと同じものと考えてよいでしょう。
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