【慣用句】「目に遭う」の意味や使い方は？例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説！

ライター／ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「目に遭う」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「目に遭う」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「目に遭う」は分類としては日本語の慣用句であるという点もおさえておきましょう。

「目に遭う」の意味は？

「目に遭う」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。

1．直接に経験する。体験する。多く、好ましくないことにいう。目を見る。「つらい―・う」「今度ばかりはひどい―・ったよ」

出典：デジタル大辞泉（小学館）「目に遭う」

「目に遭う」は直接に経験すること、体験することを表す慣用句です。多くは好ましくないことを経験することを表現する言葉となっているため、こちらの点についても注意して覚えておきましょう。「つらい目に遭う」・「さんざんな目に遭う」・「ひどい目に遭う」といったフレーズで使われることが多い表現となっています。

「目に遭う」は書籍・新聞等のほか、口語においても時折使われることがある言葉です。現在も一般的に使用されている身近な表現の一つとなっています。この機会に「目に遭う」の意味・用法を覚えておき、自身でも使用することができるようにしていきましょう。

「目に遭う」の語源は？

次に「目に遭う」の語源を確認しておきましょう。残念ながら「目に遭う」の語源は現在はっきりとはしていません。「目に遭う」の語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて「目に遭う」がいつ頃から使われている言葉なのかという点についても確認しておきましょう。

鎌倉前期の平家物語には「山王大師の神罰冥罰をたちどころにかうぶって、かかる目にあへりけり」としてこの言葉が登場しています。このことから「目に遭う」は非常に古くから現在と同様の意味で使われていた言葉であることがわかりますね。こちらの点についても覚えておきましょう。

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「目に遭う」の使い方・例文

「目に遭う」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1．辛い目に遭い、泣きそうになった。
2．今日は転んで怪我したり、ひどい目に遭った。
3．時間に遅れたせいで、大変な目に遭った。

「目に遭う」は例文のように、好ましくないことを体験することを表して多く使われている言葉です。泣きそうになるような辛い体験をする。転んで怪我をするなどのひどい体験をする。「目に遭う」はこうした場面の状況を表して使われている言葉となっています。

またほとんど同じ意味を表す慣用句として、「憂き目に遭う」・「痛い目に遭う」といった表現も存在するため、こちらもあわせて意味・用法を確認し、覚えておきましょう。例文から「目に遭う」の実際の使用場面をイメージし、自身でも正しく使用することができるようにしていきましょう。

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「目に遭う」の類義語は？違いは？

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続いて「目に遭う」の類義語・違いについて確認していきましょう。「目に遭う」の類義語をいくつかピックアップしました。関連するよく似た表現との違いを確認することで、「目に遭う」という言葉の機能をより深く理解することができます。

その1「辛酸を嘗める（しんさんをなめる）」：苦しいことを経験する

「辛酸を嘗める」は辛い目に遭うこと、苦しいことを経験することを意味する言葉です。こちらも苦しい経験に関する言葉となっており、「目に遭う」と似た意味をもった類義語となっています。それぞれ使用頻度・細かい意味が異なるため、注意して使い分けていきましょう。

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その2「苦汁を嘗める（くじゅうをなめる）」：苦い経験をする

「苦汁を嘗める」は苦い経験をすること、苦しい思いをすることを意味する言葉です。こちらも苦しい経験に関する言葉となっており、「目に遭う」と似た意味をもった類義語となっています。「くじゅう」は、「苦渋」ではなく「苦汁」と書く点に注意して覚えておきましょう。

その3「馬鹿を見る」：ばかばかしい思いをする

「馬鹿を見る」は自分が不利益を被ったり、損な立場になること、ばかばかしい思いをすることを意味する言葉です。こちらも苦しい経験に関する言葉となっており、「目に遭う」と似た意味をもった類義語となっています。ばかばかしいことを体験するというニュアンスを含むため注意して覚えておきましょう。

その4「弱り目に祟り目（よわりめにたたりめ）」：弱ったときに更に災難に遭う

「弱り目に祟り目」は弱ったときにさらに災難に遭うことを意味する言葉です。こちらも苦しい経験に関する言葉となっており、「目に遭う」と似た意味をもった類義語となっています。こちらは不運が重なることを表し、少し意味が異なるため、違いに注意して覚えておきましょう。

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その5「泣き面に蜂（なきつらにはち）」：不運や不幸が重なる

「泣き面に蜂」は不運や不幸が重なることを例えて言う言葉です。こちらも苦しい経験に関する言葉となっており、「目に遭う」と似た意味をもった類義語となっています。こちらは不運や不幸が重なることを、泣いた顔をさらに蜂が刺すことに例えたことわざとなっており、少し意味・用法が異なるため注意して覚えておきましょう。