3分で分かる”narrative”と”story”の違い!意味や使い分け・類義語も英語オタクが詳しくわかりやすく解説
今回は、同じ「物語」の意味をもつこれらの英単語の違いを、実社会での使われ方を確認しながら英語オタクのとくじんと一緒に解説していきます。
ライター/とくじん
中3でそれまで苦手だった英語にハマり、英語漬けの日々。苦手だったからこそ気づいた英語の楽しさを伝えるために英語のあれこれを分かりやすく解説していく。
“narrative”の意味
“narrative”には名詞の意味と形容詞の意味があります。名詞の意味は「物語、話術、語り口」と言った意味をもち、形容詞の意味は「物語に適した」です。Cambridge辞典では次のように説明されています。
a story or a description of a series of events
一連の出来事の物語、描写
“story”の意味・定義
それでは、”story”はどのような意味を持つのでしょうか?”story”は名詞のみです。「物語、(話の)筋」など物語に関連する意味に加えて、「階、部屋」という意味があります。Cambridge辞典での説明は以下のとおりです。
a description, either true or imagined, of a connected series of events
(事実かどうかに関わらず)関連する出来事の描写
今回は、物語に関連する意味に焦点を当て、次項より”narrative”と”story”の違いについてみていきましょう!
”narrative”、”story”の使い方と違い
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“narrative”と”story”は同じような意味を持ちますが、しっかり使い分けはできているでしょうか?ここからは、使い分けについて確認していきます。
“narrative”:話者(あなた)が主人公の物語
“narrative”は「話者が主人公の物語」と言われます。そのため、必ずしも最初から結末が決まっているわけではなく、これから自分でさまざまな物語を紡いで、あなた中心の物語にしていくというイメージを持っていただけると分かりやすいでしょう。”narrator”が「話し手」を意味する点からも連想できますね。
ビジネスシーンで使うナラティブマーケティング
ビジネスシーンでは、ナラティブマーケティングというものがあります。商品を買う際に目的は一人ひとり異なりますよね。ここに着目して、商品を売る際に一方的に話すのではなく、ユーザー側にその商品との関わりを想像させる”narrative”を促すことで、よりユーザーの心を動かすことができるというマーケティング方法です。
医療現場で使われるナラティブ・アプローチ
医療現場でも”narrative”を用いたナラティブ・アプローチが行われます。カウンセリングやキャリアコンサルティングなど、特に心理学の世界でよく活用される手法です。悩みを抱える人に自分の現状を話してもらう、それに対して聞き手が質問をし、その回答から新たな可能性を自分自身で見出してもらいます。「結末のない話者が主人公の物語」ならではのアプローチと言えるでしょう。
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