この記事では、英単語の"narrative"と"story"の違いについてみていきます。"story"という言葉はよく目にする人も多いでしょうから、意味はなんとなくわかっているでしょう。"narrative"も"story"と同じく「物語」という意味を持つ。このように英語には、違う単語で同じ意味を持つものが多く存在する。
今回は、同じ「物語」の意味をもつこれらの英単語の違いを、実社会での使われ方を確認しながら英語オタクのとくじんと一緒に解説していきます。

ライター/とくじん

中3でそれまで苦手だった英語にハマり、英語漬けの日々。苦手だったからこそ気づいた英語の楽しさを伝えるために英語のあれこれを分かりやすく解説していく。

”narrative”と"story"の意味・定義

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まずは簡単に"narrative"と"story"の意味を確認してみましょう。

"narrative"の意味

"narrative"には名詞の意味と形容詞の意味があります。名詞の意味は「物語、話術、語り口」と言った意味をもち、形容詞の意味は「物語に適した」です。Cambridge辞典では次のように説明されています。

a story or a description of a series of events

一連の出来事の物語、描写

"story"の意味・定義

それでは、"story"はどのような意味を持つのでしょうか?"story"は名詞のみです。「物語、(話の)筋」など物語に関連する意味に加えて、「階、部屋」という意味があります。Cambridge辞典での説明は以下のとおりです。

a description, either true or imagined, of a connected series of events

(事実かどうかに関わらず)関連する出来事の描写

今回は、物語に関連する意味に焦点を当て、次項より"narrative"と"story"の違いについてみていきましょう!

”narrative”、"story"の使い方と違い

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"narrative"と"story"は同じような意味を持ちますが、しっかり使い分けはできているでしょうか?ここからは、使い分けについて確認していきます。

"narrative":話者(あなた)が主人公の物語

"narrative"は「話者が主人公の物語」と言われます。そのため、必ずしも最初から結末が決まっているわけではなく、これから自分でさまざまな物語を紡いで、あなた中心の物語にしていくというイメージを持っていただけると分かりやすいでしょう。"narrator"が「話し手」を意味する点からも連想できますね。

ビジネスシーンで使うナラティブマーケティング

ビジネスシーンでは、ナラティブマーケティングというものがあります。商品を買う際に目的は一人ひとり異なりますよね。ここに着目して、商品を売る際に一方的に話すのではなく、ユーザー側にその商品との関わりを想像させる"narrative"を促すことで、よりユーザーの心を動かすことができるというマーケティング方法です。

医療現場で使われるナラティブ・アプローチ

医療現場でも"narrative"を用いたナラティブ・アプローチが行われます。カウンセリングやキャリアコンサルティングなど、特に心理学の世界でよく活用される手法です。悩みを抱える人に自分の現状を話してもらう、それに対して聞き手が質問をし、その回答から新たな可能性を自分自身で見出してもらいます。「結末のない話者が主人公の物語」ならではのアプローチと言えるでしょう。

\次のページで「"story":第三者が主人公の物語」を解説!/

"story":第三者が主人公の物語

一方、"story"は皆さんが想像するものです。漫画、アニメ、小説…これらはすべて"story"の一種となります。これらのエンタメは、起承転結のシナリオ構成が主で予め結末が決まっている、もしくは作者によって決められてしまいますよね。読者はあくまで受動的に物語を読み進めていくのみとなります。

ビジネスシーンで使うストーリーマーケティング

ナラティブマーケティングのようにストーリーマーケティングというビジネスのマーケティング方法があります。会社側が商品の背景やメリットを共有し、そのストーリーをユーザーに読んでもらうことで共感してもらい、購買意欲を向上させる手法です。一方的に話すことになるデメリットはありますが、うまく伝えられればより強い印象を残すことができます。

「物語」を意味する英単語は他にも存在する?

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ここまで"story"と"narrative"にのみ言及してきましたが、他にも「物語」を意味する英単語があります。最後に「物語」を意味する英単語を2つみてみましょう。

fable:寓話

『イソップ物語』という物語をご存知でしょうか?この書名を英訳すると"Aesop's Fables"です。"fable"は「寓話」を意味し「寓話」とは、教訓的な内容を例え話で分かりやすく記したもので、代表作に『ウサギとカメ』や『オオカミ少年』があります。

fairy tale:おとぎ話

"fairy tale"は「おとぎ話」です。こちらに教訓的な内容はなく、子どもに読み聞かせる物語なので"children's story"とも呼ばれます。代表作は『赤ずきん』や『シンデレラ』です。"fairy tale"も"fable"も空想の物語という点では同じですが、教訓的かどうかという違いがあります。

\次のページで「"narrative"と"story"はにて非なるもの」を解説!/

"narrative"と"story"はにて非なるもの

"narrative"も"story"も日本語にすると同じ「物語」となりますが、詳しくニュアンスを見てみると大きな違いがあることが分かりましたね。また実社会では意外とこの2つの言葉が浸透していることも分かりました。「物語」="story"とだけ覚えていた人は、ぜひ今回紹介した"narrative"や"fable"、"fairy tale"なども覚えてしっかり使い分けられるようになりましょう!

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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3分で分かる”narrative”と”story”の違い!意味や使い分け・類義語も英語オタクが詳しくわかりやすく解説

この記事では、英単語の”narrative”と”story”の違いについてみていきます。”story”という言葉はよく目にする人も多いでしょうから、意味はなんとなくわかっているでしょう。”narrative”も”story”と同じく「物語」という意味を持つ。このように英語には、違う単語で同じ意味を持つものが多く存在する。
今回は、同じ「物語」の意味をもつこれらの英単語の違いを、実社会での使われ方を確認しながら英語オタクのとくじんと一緒に解説していきます。

ライター/とくじん

中3でそれまで苦手だった英語にハマり、英語漬けの日々。苦手だったからこそ気づいた英語の楽しさを伝えるために英語のあれこれを分かりやすく解説していく。

”narrative”と”story”の意味・定義

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まずは簡単に”narrative”と”story”の意味を確認してみましょう。

“narrative”の意味

“narrative”には名詞の意味と形容詞の意味があります。名詞の意味は「物語、話術、語り口」と言った意味をもち、形容詞の意味は「物語に適した」です。Cambridge辞典では次のように説明されています。

a story or a description of a series of events

一連の出来事の物語、描写

“story”の意味・定義

それでは、”story”はどのような意味を持つのでしょうか?”story”は名詞のみです。「物語、(話の)筋」など物語に関連する意味に加えて、「階、部屋」という意味があります。Cambridge辞典での説明は以下のとおりです。

a description, either true or imagined, of a connected series of events

(事実かどうかに関わらず)関連する出来事の描写

今回は、物語に関連する意味に焦点を当て、次項より”narrative”と”story”の違いについてみていきましょう!

”narrative”、”story”の使い方と違い

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“narrative”と”story”は同じような意味を持ちますが、しっかり使い分けはできているでしょうか?ここからは、使い分けについて確認していきます。

“narrative”:話者(あなた)が主人公の物語

“narrative”は「話者が主人公の物語」と言われます。そのため、必ずしも最初から結末が決まっているわけではなく、これから自分でさまざまな物語を紡いで、あなた中心の物語にしていくというイメージを持っていただけると分かりやすいでしょう。”narrator”が「話し手」を意味する点からも連想できますね。

ビジネスシーンで使うナラティブマーケティング

ビジネスシーンでは、ナラティブマーケティングというものがあります。商品を買う際に目的は一人ひとり異なりますよね。ここに着目して、商品を売る際に一方的に話すのではなく、ユーザー側にその商品との関わりを想像させる”narrative”を促すことで、よりユーザーの心を動かすことができるというマーケティング方法です。

医療現場で使われるナラティブ・アプローチ

医療現場でも”narrative”を用いたナラティブ・アプローチが行われます。カウンセリングやキャリアコンサルティングなど、特に心理学の世界でよく活用される手法です。悩みを抱える人に自分の現状を話してもらう、それに対して聞き手が質問をし、その回答から新たな可能性を自分自身で見出してもらいます。「結末のない話者が主人公の物語」ならではのアプローチと言えるでしょう。

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