「朝駆けの駄賃」の使い方・例文
「朝駆けの駄賃」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.おじいちゃんにスマホの使い方を教えて欲しいと頼まれたのだが、僕にとってはそんなのは朝駆けの駄賃としか言いようがない。
2.全国大会に出場経験のある彼にとっては、うちのような弱小陸上部の朝練なんて、朝駆けの駄賃とでもいうべきものだったようだ。
3.中学生まで海外で暮らしていた彼女からしたら、クラス対抗の英語討論会なんてものは朝駆けの駄賃に過ぎないものだった。
「物事が簡単である、たやすい」というニュアンスが伝わりますでしょうか。この場合、「簡単」というのは単純な難易度の話だけではなく、「ある人にとっては難しいが、その人にとっては簡単だ」のように比較対象が登場する場合が多くあります。
たとえば例文の三番目なら、英語の討論が簡単なのではなく、英語を話せる彼女の特性や能力の高さについて述べることが文章の主旨になっていますね。逆に言えば、「僕たちにとっては難しい(が、彼女にとっては簡単だ)」ということが述べられている文脈でもあります。
英語の直訳のように意味をそのまま覚えようとするのではなく、何と何を比べてそれで何を言いたいのかに注目することで、理解度が深まり記憶に定着しやすくもなりますよ。
「おちゃのこさいさい」:たやすくできること
「おちゃのこさいさい」は、「たやすくできること」を意味する慣用表現です。割と耳にする言い回しかと思いますが、どうしてこんな意味になったのでしょうか。
「おちゃのこ」とは「お茶の子=お茶菓子」のことで、「お腹にたまらない」から。「簡単に消化できてしまう」とか「軽い」とかのニュアンスなのですね。「朝飯前(あさめしまえ)」などの慣用表現も、似た意味合いを持っていると言えるでしょう。
また、「さいさい」は、民謡などで使われる「お囃子(おはやし)言葉」で、リズムを良くするためのもの。こちらには特別な意味はありません。よく耳にするような言葉も、こんなふうにひも解いてみると面白いものですね。
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