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【慣用句】「朝駆けの駄賃」の意味や使い方は?例文や類語を元予備校講師がわかりやすく解説!

この記事では「朝駆けの駄賃」について解説する。

端的に言えば「朝駆けの駄賃」の意味は「かんたんにできる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

教師や講師としても教えることに関わってきた「やぎしち」を呼んです。一緒に「朝駆けの駄賃」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/やぎしち

雑学からビジネス文章まで手掛ける現役ライター。国語の中学・高校教諭の資格も持ち、予備校講師の経験も。言葉を大切にした文章を心掛けている。

「朝駆けの駄賃」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「朝駆けの駄賃」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「朝駆けの駄賃」の意味は?

「朝駆けの駄賃(あさがけのだちん)」には、次のような意味があります。

朝早く走らせる馬は元気よく、少しくらいの荷物はなんとも思わないということ。たやすいことのたとえ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「朝駆けの駄賃」

この言葉は「物事が簡単である」ことをたとえて言う慣用表現です。「駄賃」とは「ついでの苦労で得られるちょっとしたお金」のこと。「価値が低いもの」とも言えるので、「メインの仕事ではなく、片手間に出来るような簡単なこと」というニュアンスで理解してください。

また、もしかすると似た言い回しを聞いたことがある人もいるでしょうか。「行き掛け(ゆきがけ)の駄賃」というものです。こちらは、「何かをするついでに、別のことも済ませてしまう」という意味の言葉。

「朝駆けの駄賃」はこれをもじってできたものとも言われていますが、語感がよく似ているために混同しないように注意してください。「行き掛け」とは「どこかへ行くついでに」という意味。では「朝駆け」はどのような意味でしょうか。想像してみながら、次の語源の項で確認してください。

「朝駆けの駄賃」の語源は?

次に「朝駆けの駄賃」の語源を確認しておきましょう。「駄賃」については先に述べましたが、もう一つ「荷物を運んだ時に得られる賃金」という意味もあります。これは、荷物を運ぶ馬のことを「駄馬(だば)」、またその荷物のことを「駄荷(だに)」と呼んだからです。

「朝駆け」は、その荷物を運ぶ馬などが文字通り「朝に走る」こと。まだ多くの仕事をしていない状態の馬は元気いっぱいであることが想像できますね。こうした解釈から、「朝に走る馬は活力があるので、荷物を簡単に運べる」という意味で使われるようになりました。

注意として、「行き掛けの駄賃」をもじったと言われるように、両者の意味は似ていて混同しやすい点があります。文脈的に「簡単なのでついでにやれてしまう」意味になることもありますが、「朝駆けの駄賃」はあくまで「簡単である」部分に重きが置かれていることを押さえてくださいね。

\次のページで「「朝駆けの駄賃」の使い方・例文」を解説!/

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