3分で分かる万年筆とボールペンの違い!ペン先の構造やインクの違い・メリットも文学部卒のライターが分かりやすくわかりやすく解説
ライター/海辺のつばくろ
病気で利き手に力が入りにくくなり、ボールペンよりも万年筆の使用を勧められたライター。
万年筆とボールペンの構造の違い
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万年筆とボールペンは両方ともインクが用いられた筆記用具です。それぞれの字を書く先端部分を確かめてみると、万年筆のペン先には金属などの丈夫な素材が用いられています。一方、ボールペンはインクの出る所に小さい球状のものが付いているのではないでしょうか。
万年筆:ペン軸から液体のインクが流れる
万年筆は構造が複雑で、数千円~数十万円するものもあります。万年筆は金属製のペン先に水性のインクが流れているのが特徴。内部を開けてみるとペン軸の部分にインクが貯まっています。字を書く際には毛細管現象を利用することにより、ペン軸からペン先への通り道に少量ずつインクを流していく仕組みです。
長期間使用しなかったらペン先でインクが固まってしまって、字が書けなくなることも。その場合は、ペン先を軽く水に浸してティッシュなどでよく水気を拭き取るとインクが出てくるようになります。
毛管現象(もうかんげんしょう)・毛細管現象(もうさいかんげんしょう)ともいう。
液体中に細い管(毛管または毛細管という)を入れると、液の種類によって、管内の液面が外部の自由表面により上または下に移動する現象。
出典:コトバンク『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』
ボールペン:ペン先のボールが回転してインクが転写される
ボールペンの場合は万年筆よりも簡単な構造をしています。数十円~数百円くらいで購入可能。比較的粘度のあるインクが芯に充填されて先端に小さい金属やセラミック製のボールが入っています。書いた時にボールが回転してインクが付き、転写される仕組みです。
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