この記事ではExcelのCOUNTとCOUNTAの違いについてみていきます。2つとも入力があるセルを数える関数ですが、数える対象など、いろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんなCOUNTとCOUNTAの違いを、類似の関数も確認しつつ、元社内SEのライター佐倉晃次郎と一緒に解説していきます。

ライター/佐倉晃次郎

PCの電話サポート、社内SEを経験。現在は企業で記事校正やVBAを使ったプログラミングをしながらWebライターをしている。

COUNTとCOUNTAでは「数える」ものが違う

ExcelのCOUNTCOUNTAはいずれも「指定した範囲内で入力があるセルの個数」を返す関数です。ただし、この2つの関数の間には、「数える」対象の違いがあるので注意が必要となります。まずはそれぞれ、どういったものを数える関数なのか、確認していきましょう。

COUNTで「数える」もの

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COUNTは「数値」が入力されているセルを数える関数です。「1,2,3…」などの数値が入っていれば、そのセルは数える対象となりますが、例えば「○」「×」などの記号や「済」などの文字が入っていると数える対象となりません

COUNTAで「数える」もの

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COUNTAは「空でない」セルを数える関数です。COUNTで数えている「数値」が入力されているセルも数える対象となります。数字、文字、記号すべて含めて数えたい場合にはCOUNTAを使用しましょう

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COUNTとCOUNTAに似た関数は?

COUNTとCOUNTAの違いについて見てきましたが、同じようにセルの個数を数える関数は他にもあります。ここでは、類似の関数であるCOUNTIFとCOUNTBLANKについてみていきましょう

COUNTIF:設定した条件に一致するセルを「数える」関数

COUNTIFは範囲の他に検索条件を引数に持っています。検索条件には、特定のセルや値、文字を設定することもできますが、不等号を使用した範囲指定や、ワイルドカードを使用した部分一致検索をすることも可能です。また、検索条件をカンマで区切ることで、複数設定することのできるCOUNTIFSという関数もあります。

COUNTBLANK:何も入力されていないセルを「数える」関数

COUNTBLANKは指定した範囲内で、何も入力されていないセルを数える関数です。COUNTAの逆の関数と考えると良いでしょう。

COUNTAとCOUNTBLANKで「数えてしまう」「数えられない」もの

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ここまで「COUNT○○」の関数について紹介してきましたが、注意点についても説明していきます。特に、COUNTAとCOUNTBLANKの使用で注意しておきたい点をみていきましょう。

空白(スペース)は文字として認識される

COUNTA、およびCOUNTBLANKを使用する際、半角/全角ともに、スペースはひとつの文字として認識されてしまいます

つまり、COUNTAを使用して空でないセルを数える場合、一見して空のセルに見えても、「数えたくないセルだったのに、実際にはスペースが入力されていたので数えられてしまった」というケースが考えられるでしょう。

逆に、COUNBLANKを使用して数える場合には、「空白なので数えたかったが、スペースが入力されていたので数えられなかった」という失敗に陥ってしまうことが考えられます。

また、何も表示されていないように見えて、実際にはIF関数などで空いているセルに見せかけているセルである可能性もあるため、COUNTAやCOUNTBLANKを使用する際にはこういったケースに注意しましょう。

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数えたいものを把握して、関数を使い分けよう!

「COUNT○○」の関数にはいくつか種類があり、数えられるものがそれぞれ異なります。見た目と実際の入力状態が異なるセルもあり得ますので、注意しながら関数を使い分けていきましょう。

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雑学

ExcelのCOUNTとCOUNTAの違いとは?COUNTIF・COUNTBLANKとの違いも元社内SEがわかりやすく解説

この記事ではExcelのCOUNTとCOUNTAの違いについてみていきます。2つとも入力があるセルを数える関数ですが、数える対象など、いろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんなCOUNTとCOUNTAの違いを、類似の関数も確認しつつ、元社内SEのライター佐倉晃次郎と一緒に解説していきます。

ライター/佐倉晃次郎

PCの電話サポート、社内SEを経験。現在は企業で記事校正やVBAを使ったプログラミングをしながらWebライターをしている。

COUNTとCOUNTAでは「数える」ものが違う

ExcelのCOUNTCOUNTAはいずれも「指定した範囲内で入力があるセルの個数」を返す関数です。ただし、この2つの関数の間には、「数える」対象の違いがあるので注意が必要となります。まずはそれぞれ、どういったものを数える関数なのか、確認していきましょう。

COUNTで「数える」もの

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COUNTは「数値」が入力されているセルを数える関数です。「1,2,3…」などの数値が入っていれば、そのセルは数える対象となりますが、例えば「○」「×」などの記号や「済」などの文字が入っていると数える対象となりません

COUNTAで「数える」もの

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COUNTAは「空でない」セルを数える関数です。COUNTで数えている「数値」が入力されているセルも数える対象となります。数字、文字、記号すべて含めて数えたい場合にはCOUNTAを使用しましょう

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