君たちはキウイ食べたことがあるかい?君の食べたキウイは甘くてフルーティーだったかな?それとも酸っぱくて口をすぼめてしまうほどだったかい?実は、キウイには食べ頃があるらしのです。ここでは、そのキウイについて食べ頃の見分け方や食べ方、上手な保存方法のポイントを、主婦歴26年の元管理栄養士mimikaと一緒に解説していきます。

ライター/mimika

主婦歴26年の元管理栄養士。趣味は家庭菜園。新鮮野菜やハーブの素材を生かした調理が好き。「食べるもので体は作られる」という思いから、家族の健康を思い食材の持つエネルギーを生かした料理をモットーにしている。これらの経験を生かして、食にまつわる様々な知識や疑問をわかりやすく紹介・解説していく。

栄養満点で使い方も豊富なキウイは、果物大好きな筆者宅でもほぼ年中貯蔵してあるんですよ。

キウイのおいしい食べ方4選

image by iStockphoto

2個食べると1日に必要な栄養素がとれるといわれるほど栄養豊富なキウイには、美肌効果や整腸作用など体の内側からきれいになれる栄養素があります。しかも年中必要な時に手に入れられるので、日常的に利用したい果物ですよね。実はキウイを美味しく食べるには食べ頃の見極めが重要で、軸とお尻を挟むように持ち少しへこむくらいの弾力があるものが食べ頃。

さて、食べ頃になったキウイをあなたはどのように食べますか?ここでは、代表的なおいしい食べ方を4つ解説します。

1.フレッシュをそのままがやっぱりおいしい

image by iStockphoto

キウイだけではなくほとんどの果物は、完熟したフレッシュなものをそのまま食べるのが一番美味しいのではないでしょうか?また、キウイに含まれる成分や栄養には熱に弱いものもあるので、栄養を無駄なく摂取するためには生のまま食べるのがおすすめです。皮をむいてからカットしたり、皮がついたまま半分にカットしたものをスプーンでかきだして食べたりと、普段の食生活でも気軽に利用しましょう。

2.冷凍してアイス にも

暑い夏に冷凍したキウイをそのままアイスとして食べたり、ヨーグルトや牛乳とミキサーにかけ、ひんやり美味しいスムージーにして飲んだりするのは、体温を下げながら、夏に失いがちなミネラルをはじめとする多くの栄養が補給できる「一石二鳥」の利用の仕方です。キウイは年中手に入るので、一度にたくさん手に入れた時は冷凍保存しておいて上手に利用したいですね。

冷たいと甘みを感じにくくなるので、砂糖やはちみつを少量加えてもいいでしょう。はちみつを加えてシャリシャリとしたシャーベットのようにして食べるのもおすすめですよ。

3.ソースとして

キウイをピューレ状にして、シャーベットやソースに使用するのはいかがですか?冷凍してシャーベットにしたり、甘酸っぱさを活かした前菜やメイン料理のソース、サラダのトッピングとして、さらにパイナップルのような使い方で豚肉料理にも利用できますよ。ミキサーにかけると種がつぶれ茶色くなることが多いので、できればミキサーではなく裏ごしすることをおすすめします。

4.料理の下ごしらえに

キウイにはアクチニアジンというたんぱく質を分解する消化酵素が含まれていて、キウイ入りの汁に漬け込むことで、肉のたんぱく質を分解し、やわらかく仕上げることができますソテー肉や唐揚げの下味などにぜひ試してみてくださいね。

ただしフルーツゼリーやゼリー寄せのように、生のままでゼラチン料理に利用すると、ゼラチンのたんぱく質を分解してしまうため固まりません。この場合はキウイを加熱することで、酵素の働きを抑えることが出来ますよ。

キウイの皮も 食べられる?

キウイが多く栽培されているニュージーランドでは、皮をむかずそのまま食べられているのをご存じですか?皮には多くのポリフェノールが含まれているので、抵抗がない方は皮ごと食べるのもおすすめです。また産毛が気になる場合は、表面を水で濡らしアルミホイルで軽くこすって落とすと良いでしょう。それでも食感が悪い場合は、皮ごとミキサーにかけてスムージーにしましょう。

ただし、皮は消化が良くないため、胃腸が弱い方やお腹の調子が悪い人にはおすすめしません

\次のページで「キウイの保存方法と追熟」を解説!/

キウイの保存方法と追熟

買ってきたキウイが固かったり、酸味が強すぎたりしたことはありませんか?収穫したてのキウイは未熟で固く酸味も強いため食べ頃とは言えず、購入した時点での成熟度によって保存の方法が変わります。状態や目的に合わせた保存をすることで、おいしさを長くキープさせ、無駄なく食べることができますよ。

決め手は完熟度

キウイを購入したら、まずは「キウイの状態」を見極めましょう。ヘタとお尻を軽く押したときたときに、軸の部分が少し沈むくらいが食べ頃のサインです。キウイは完熟すると、中心にある白い部分から柔らかくなるので、このように完熟度を確かめ、美味しさをキープする方法を変えましょう。

まだ硬い時は常温保存が鉄則

手に入れたキウイが固くまだ熟していない時は、そのまま室内に置き常温で追熟させます。新聞紙やキッチンペーパーで1つずつ包むか紙袋に入れたものを、まとめてポリ袋に入れ、直射日光やクーラーの風が当たらない風通しの良い室内で完熟するまで常温保存しましょう。冷蔵庫で保存すると追熟が止まってしまうのでNG。

リンゴで早く追熟する?

image by iStockphoto

未熟なキウイを早く完熟させたい場合は、リンゴやバナナなどエチレンガスを出す果物と一緒にポリ袋に入れて密封し常温で保存すると、通常よりも早いスピードで追熟します。この時、通常の追熟より早く完熟になるので、こまめにチェックしてくださいね。

完熟したら冷蔵庫に

食べ頃を迎えたキウイは冷蔵保存がおすすめです。乾燥を防ぐためペーパータオルで包み、ポリ袋に入れて野菜室で保存すると、1週間ほど美味しさををキープできます。また、キウイから出るエチレンガスが他の食材に影響することがあるので、ポリ袋の口はしっかりと縛っておきましょう

\次のページで「食べきれないなら冷凍保存」を解説!/

食べきれないなら冷凍保存

完熟したキウイをすぐに食べられないときは、冷凍保存がおすすめ。丸ごとでも、食べやすくカットした状態でもOKです。カットして冷凍する場合は、皮をむきへたを取ってお好みにカットし、利用する分ずつラップに包んだものを冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍しましょう。凍ったままヨーグルトに入れたり、スムージーにしたり、生とは食感が変わりますがそのままでもシャリシャリとシャーベットのように楽しめますよ。

丸ごと冷凍する場合は、洗ったキウイの水気を拭き取り1つずつラップで包んだものを、まとめて冷凍用保存袋に入れ空気を抜いて冷凍すれば、約1ヵ月保存が可能です。食べる時は水で濡らすと皮が簡単にむけるので、全体を水にぬらし、キウイのお尻からヘタに向かって皮をむきヘタをとり、凍ったまま食べやすい大きさや目的に合わせて切りましょう、凍ったままや半解凍などお好みの状態で楽しんでみてくださいね。

食べ頃のキウイをおいしく食べよう

食べ頃のキウイは甘さが程よく清涼感もあって、そのままでも十分おいしいですが、いろんなレシピに使えるのもうれしいですよね。そして、年中手に入れることができる身近で栄養たっぷりな果物ですから、上手に追熟、保存して日々の食生活に取り入れてみてください。

" /> キウイの食べ頃は調整できる?おすすめの食べ方や保存方法も管理栄養士が詳しくわかりやすく解説 – Study-Z
家庭科

キウイの食べ頃は調整できる?おすすめの食べ方や保存方法も管理栄養士が詳しくわかりやすく解説


君たちはキウイ食べたことがあるかい?君の食べたキウイは甘くてフルーティーだったかな?それとも酸っぱくて口をすぼめてしまうほどだったかい?実は、キウイには食べ頃があるらしのです。ここでは、そのキウイについて食べ頃の見分け方や食べ方、上手な保存方法のポイントを、主婦歴26年の元管理栄養士mimikaと一緒に解説していきます。

ライター/mimika

主婦歴26年の元管理栄養士。趣味は家庭菜園。新鮮野菜やハーブの素材を生かした調理が好き。「食べるもので体は作られる」という思いから、家族の健康を思い食材の持つエネルギーを生かした料理をモットーにしている。これらの経験を生かして、食にまつわる様々な知識や疑問をわかりやすく紹介・解説していく。

栄養満点で使い方も豊富なキウイは、果物大好きな筆者宅でもほぼ年中貯蔵してあるんですよ。

キウイのおいしい食べ方4選

image by iStockphoto

2個食べると1日に必要な栄養素がとれるといわれるほど栄養豊富なキウイには、美肌効果や整腸作用など体の内側からきれいになれる栄養素があります。しかも年中必要な時に手に入れられるので、日常的に利用したい果物ですよね。実はキウイを美味しく食べるには食べ頃の見極めが重要で、軸とお尻を挟むように持ち少しへこむくらいの弾力があるものが食べ頃。

さて、食べ頃になったキウイをあなたはどのように食べますか?ここでは、代表的なおいしい食べ方を4つ解説します。

1.フレッシュをそのままがやっぱりおいしい

image by iStockphoto

キウイだけではなくほとんどの果物は、完熟したフレッシュなものをそのまま食べるのが一番美味しいのではないでしょうか?また、キウイに含まれる成分や栄養には熱に弱いものもあるので、栄養を無駄なく摂取するためには生のまま食べるのがおすすめです。皮をむいてからカットしたり、皮がついたまま半分にカットしたものをスプーンでかきだして食べたりと、普段の食生活でも気軽に利用しましょう。

2.冷凍してアイス にも

暑い夏に冷凍したキウイをそのままアイスとして食べたり、ヨーグルトや牛乳とミキサーにかけ、ひんやり美味しいスムージーにして飲んだりするのは、体温を下げながら、夏に失いがちなミネラルをはじめとする多くの栄養が補給できる「一石二鳥」の利用の仕方です。キウイは年中手に入るので、一度にたくさん手に入れた時は冷凍保存しておいて上手に利用したいですね。

冷たいと甘みを感じにくくなるので、砂糖やはちみつを少量加えてもいいでしょう。はちみつを加えてシャリシャリとしたシャーベットのようにして食べるのもおすすめですよ。

3.ソースとして

キウイをピューレ状にして、シャーベットやソースに使用するのはいかがですか?冷凍してシャーベットにしたり、甘酸っぱさを活かした前菜やメイン料理のソース、サラダのトッピングとして、さらにパイナップルのような使い方で豚肉料理にも利用できますよ。ミキサーにかけると種がつぶれ茶色くなることが多いので、できればミキサーではなく裏ごしすることをおすすめします。

4.料理の下ごしらえに

キウイにはアクチニアジンというたんぱく質を分解する消化酵素が含まれていて、キウイ入りの汁に漬け込むことで、肉のたんぱく質を分解し、やわらかく仕上げることができますソテー肉や唐揚げの下味などにぜひ試してみてくださいね。

ただしフルーツゼリーやゼリー寄せのように、生のままでゼラチン料理に利用すると、ゼラチンのたんぱく質を分解してしまうため固まりません。この場合はキウイを加熱することで、酵素の働きを抑えることが出来ますよ。

キウイの皮も 食べられる?

キウイが多く栽培されているニュージーランドでは、皮をむかずそのまま食べられているのをご存じですか?皮には多くのポリフェノールが含まれているので、抵抗がない方は皮ごと食べるのもおすすめです。また産毛が気になる場合は、表面を水で濡らしアルミホイルで軽くこすって落とすと良いでしょう。それでも食感が悪い場合は、皮ごとミキサーにかけてスムージーにしましょう。

ただし、皮は消化が良くないため、胃腸が弱い方やお腹の調子が悪い人にはおすすめしません

\次のページで「キウイの保存方法と追熟」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: