この記事ではJPEGとTIFFの違いについてみていきます。どちらも画像ファイル用の拡張子として知られていますね。ところがそれぞれのファイルの性質により、おすすめの用途などが違うようです。今回はJPEGとTIFFのファイルの違いや他の画像ファイルについても、IT雑学に詳しいれおな=007一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

一般企業に勤務する傍ら執筆活動を続けるwebライター。得意分野はITはもとより、言葉の意味をはじめとする雑学など多岐に及ぶ。趣味でIT関連の学習をしており、学んだ内容をもとに本記事を執筆していく。

JPEGとTIFFの大まかな違いは?

画像ファイルに使われるJPEGとTIFFの拡張子の違いをご存知でしょうか。本項ではそれぞれの拡張子を使ったファイルの特徴を大まかに比較していきましょう。

JPEG:汎用性の高い画像ファイル

image by iStockphoto

JPEGというファイル形式は、Webサイト用の画像一般的なデジカメで撮影した写真の多くで使われています。編集及び保存時に画質設定を選択することによって、ファイルサイズの縮小が可能です。

TIFF:自由度の高い画像ファイル

image by iStockphoto

TIFFははJPEGに比べて自由度の高い画像ファイルです。具体的には透過性の再現複数の画像を1つのファイルとして保存することなどが挙げられます。このファイル形式はデジタル一眼レフで撮影した写真や、FAXなどで見ることがあるかもしれません。

違いその1.圧縮方式

画像ファイルであるJPEGとTIFFは、圧縮方式が違います。本項ではそれぞれのファイルの圧縮方式を確認し、ファイルサイズなどの特徴についても比較していきましょう。

JPEG:非可逆圧縮が基本

JPEGというファイルは非可逆圧縮が基本です。保存時に任意で画質の程度を選択しますが、一度の圧縮では人間の感覚では気づかない程度と言われています。もちろん画質を落として保存したり何度も編集して書き出したりすると、ぼやけたり本来とは違う色味の部分が出てきたりして元の画質を再現できません。

\次のページで「TIFF:可逆圧縮」を解説!/

TIFF:可逆圧縮

TIFFという拡張子のファイルの圧縮方式は、可逆圧縮が採用されています。TIFFファイルはJPEGよりもサイズが大きいですが、圧縮、展開を繰り返しても同じ画質での再現が可能です。もちろん上書き保存を繰り返しても、元のファイルと画質は変わりません。

違いその2:具体的な用途

圧縮方式の違いも関係し、JPEGとTIFFでは具体的な用途が違います。本項ではそれぞれのファイルの用途について比較していきますので、実際に使用する際には参考にしてください。

JPEG:Web用画像など

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JPEGという画像ファイルは、Web用の画像などに使われます。表示するサイズに合わせた画質をWebサイトに掲載することで、ユーザーにストレスのかからない読み込みスピードが実現できるかもしれません。またコンビニで写真を印刷する場合、ほとんどのコピー機がJPEGのみに対応しているでしょう。

TIFF:撮影した画像の原本など

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TIFFファイルは撮影した写真の原本としてよく用いられ、実際に印刷する画像の保存に適しています。反対にファイルサイズが大きいためWeb上で表示するのには向かず、読み込みやダウンロードに時間がかかるでしょう。

JPEGとTIFFの共通点は?

ここまでJPEGとTIFFの違いについてみてきましたが、共通点はあるのでしょうか。本項ではそれぞれのファイルの共通点について解説していきます。

\次のページで「1.扱える色数」を解説!/

1.扱える色数

JPEGもTIFFも扱える色数は約1677万色です。これは光の3原色である赤、青、緑がそれぞれ256段階で調整でき、その組み合わせで成立しています。この色の表現方式はフルカラー、または24ビットカラーと呼ばれているものです。

2.対応するカラーモード

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JPEGもTIFFどちらの画像ファイルであっても、対応するカラーモードは同じです。具体的にはグレースケールやWebに向いているRGB、印刷向きのCMYKのカラー設定が両者で使えます。

JPEGやTIFF以外にも知っておきたい画像の拡張子は?

ここまでJPEGとTIFFについて解説してきましたが、他の画像を保存する拡張子をご存知の方も多いのではないでしょうか。本項では日常でよく見かける画像の拡張子について特徴をご紹介しますので、前項までの違いや共通点と比較してみてください。

1.PNG:透過性のある画像も可能な形式

PNGという画像ファイルは、透過性のある画像にも対応しています。そのため丸や三角などの画像を重ねてもその形通りに表示できる上、下に配置した画像が透けるデザインも可能です。カラー設定は256色の形式にも約1677万色の形式にも対応していますが、CMYKの設定が不可能のため印刷物には向きません。

2.HEIC:高画質だがファイルサイズが小さい

HEICという画像ファイルは、高画質で小さいサイズで保存できます。10ビットカラーと呼ばれる色の表現方式が採用されており、最大約10億色を使った表現が可能です。iOSやMac OSなどで採用されていますがまだ対応していないアプリも多く、JPEGに変換するなどの対応を求められるでしょう。

\次のページで「3.GIF:簡単なアニメーションの作成も可能な形式」を解説!/

3.GIF:簡単なアニメーションの作成も可能な形式

GIFというファイル形式も、Web上でよく使われるものです。使える色は256色と他の形式に比べて少ないですが、簡単なアニメーションも作成できます。Webサイトのパーツとしてだけではなく、SNSのスタンプなどでも使われているでしょう。

JPEGとTIFFでは圧縮方式や用途が違う

ここまで見てきた通り、JPEGとTIFFでは圧縮方式や用途が違います。JPEGは汎用性が高く、Webやコンビニプリントでも見かけるのではないでしょうか。TIFFはさまざまな表現ができる分ファイルサイズが大きく、原本の保存などに向いています。それぞれのファイルの使い勝手を把握した上で使い分けたいものですね。

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JPEGとTIFFの違いは?TIFFはWebで使えない?HEICやPNG、GIFの特徴もIT雑学ライターが詳しくわかりやすく解説

この記事ではJPEGとTIFFの違いについてみていきます。どちらも画像ファイル用の拡張子として知られていますね。ところがそれぞれのファイルの性質により、おすすめの用途などが違うようです。今回はJPEGとTIFFのファイルの違いや他の画像ファイルについても、IT雑学に詳しいれおな=007一緒に解説していきます。
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ライター/れおな=007

一般企業に勤務する傍ら執筆活動を続けるwebライター。得意分野はITはもとより、言葉の意味をはじめとする雑学など多岐に及ぶ。趣味でIT関連の学習をしており、学んだ内容をもとに本記事を執筆していく。

JPEGとTIFFの大まかな違いは?

画像ファイルに使われるJPEGとTIFFの拡張子の違いをご存知でしょうか。本項ではそれぞれの拡張子を使ったファイルの特徴を大まかに比較していきましょう。

JPEG:汎用性の高い画像ファイル

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JPEGというファイル形式は、Webサイト用の画像一般的なデジカメで撮影した写真の多くで使われています。編集及び保存時に画質設定を選択することによって、ファイルサイズの縮小が可能です。

TIFF:自由度の高い画像ファイル

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TIFFははJPEGに比べて自由度の高い画像ファイルです。具体的には透過性の再現複数の画像を1つのファイルとして保存することなどが挙げられます。このファイル形式はデジタル一眼レフで撮影した写真や、FAXなどで見ることがあるかもしれません。

違いその1.圧縮方式

画像ファイルであるJPEGとTIFFは、圧縮方式が違います。本項ではそれぞれのファイルの圧縮方式を確認し、ファイルサイズなどの特徴についても比較していきましょう。

JPEG:非可逆圧縮が基本

JPEGというファイルは非可逆圧縮が基本です。保存時に任意で画質の程度を選択しますが、一度の圧縮では人間の感覚では気づかない程度と言われています。もちろん画質を落として保存したり何度も編集して書き出したりすると、ぼやけたり本来とは違う色味の部分が出てきたりして元の画質を再現できません。

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