
カマスとは栄養豊富な白身魚!健康に役立つ効能や特徴を現役料理人が詳しくわかりやすく解説
妊娠中の食べ方
妊娠中にカマスを食べても問題ありませんが、次の2つに注意しましょう。
・加熱調理する
・食べる量に注意
食中毒の危険を避けるために、加熱調理してください。血液が固まりやすい妊娠中に、下痢や嘔吐で多くの水分を失うのは危険です。血栓ができて血管が詰まる恐れがあります。
カマスには水銀が含まれているので、食べ過ぎは禁物。過剰に摂取すると、胎児に悪影響を及ぼす恐れがあるからです。水銀は自然界に元々ある物質で、餌などからカマスの体内に蓄積されていきます。少量であれば母子ともに影響はないので、食べる量に注意しましょう。
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離乳食にはいつから使える?
カマスは離乳食に適した食材といえます。低脂質・高タンパク質なうえに、栄養価も高いからです。白身魚のカマスは、生後5~6ヶ月の初期段階から離乳食として使えます。白身魚は赤身や青魚に比べて、アレルギーが出にくい食材です。
おすすめの調理法は素焼き。味付けはカマスが本来もっている塩気のみで十分です。弱火~中火で、じっくり中まで熱を通してください。くれぐれも生焼けには注意しましょう。また、カマスは骨が硬く小骨も多いので、離乳食にする場合は丁寧に取り除いてください。
美味しくて栄養豊富なカマスを取り入れよう
カマスがもつ栄養素や効能がわかりましたね。飛び出た下あごが特徴で、鋭い歯をもっています。獰猛な性格で、一度喰らい付いた獲物は離しません。
カマスにはタンパク質・DHA・EPA・ビタミンD・ビタミンB群が豊富に含まれていて、骨や歯を健康にし血液をサラサラにするだけでなく、タンパク質などの代謝を促すのでダイエットにも効果的。淡泊な白身なので離乳食にも適していますよ。
獰猛な肉食魚ですが、そのぶん他の魚介類の旨みを吸収しているのかも知れませんね。栄養価が高く味もよいカマスを、普段の食事に取り入れてみましょう。