
カマスとは栄養豊富な白身魚!健康に役立つ効能や特徴を現役料理人が詳しくわかりやすく解説
3.骨や歯の健康を維持するビタミンD
日光浴によって、体内でも生成される栄養素です。逆に室内で過ごす時間が多い場合は、食べ物から摂取する必要があります。ビタミンDの効能は、カルシウムやリンの吸収を促進して骨や歯を健康に保つこと。血中のカルシウム濃度を安定させることで、神経伝達や筋肉の動きをスムーズにします。
免疫力をアップさせる効能もあるので、インフルエンザなどの感染症予防に効果的です。殺菌作用をもつ抗菌ペプチドを作り、侵入してくるウイルスや細菌を撃退します。
4.さまざまな代謝に役立つビタミンB群
ビタミンB12の効能は、葉酸とともに赤血球を生成し血液を作ること。貧血の予防や改善に効果的で、末端神経の修復を促す働きもあります。野菜だけの食生活では不足しがちな栄養素です。
ビタミンB6には、タンパク質の分解や代謝をサポートする効能があります。ダイエットや筋トレでタンパク質を多く必要とする人は、一緒に摂取すると非常に効果的です。
ナイアシン(ビタミンB3)は二日酔い対策に有効で、飲む前に摂取するとより効果を発揮します。主な効能は、三大栄養素(タンパク質・脂質・糖質)がエネルギーに変換されるのを補助すること。皮膚や粘膜の細胞再生を促す働きもあります。
カマスを食べるときの注意点

image by iStockphoto
水分が多いカマスは、傷みやすい魚です。鮮度の良いものを購入し、必ず低温保存しましょう。調理の際は、内臓を取り除くことも忘れずに。カマスのような肉食魚は、捕食した小魚の菌や毒素が処理しきれず内臓に残っています。
カマスには寄生虫のアニサキスがいる可能性があるため、加熱調理が望ましいです。「新鮮なカマスを刺身で食べたい」という場合は、-20℃以下で24時間以上冷凍することをおすすめします。
カマスのアレルギーとは?
カマスを含む魚のアレルギー原因は「パルブアルブミン」という成分です。魚ごとに含有量が異なり、カマスのような小魚には多く含まれます。熱に強いため、加熱してもアレルゲン性はなくなりません。パルブアルブミンは魚の部位によって含有量が変わるので、調理する際の参考にしてください。
・多い部位‥腹部や頭部
・少ない部位‥背中や尾の部分
高圧下の高温調理で、アレルゲン性は低下します。ご家庭で調理する場合は、圧力鍋が有効です。水溶性のため煮汁に溶け出しやすく、長時間煮込んだり2・3回と煮直したりすることでアレルゲン性を抑えられます。
こちらの記事もおすすめ

かつては食わず嫌いと認識されていた?「アレルギー」を元塾講師がわかりやすく解説
\次のページで「妊娠中の食べ方」を解説!/