この記事では「体験」と「経験」の違いについて見ていきます。2つとも過去の行動や自分がした行いのイメージがありますが、明確な違いを説明できる人は少ないんじゃないか。違いはずばり身に付いたかどうかにあるようですが、調べてみると使い方・表現に明確な違いがあるみたいです。今回はそんな「体験」と「経験」の違いから、由来、使い分け方、英語表記まで雑学好きライターのよっこいと一緒に解説していきます。

ライター/よっこい

飲食業、映像職、エンジニアを経てwebライターへ。さまざまな職を経験した観点から、雑学の知識を分かりやすく解説していく。

「体験」と「経験」はどう違う?

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「体験」と「経験」の違いについてご存知でしょうか?正しい意味や使い分け方を知らずに使っていませんか?この2つには明確な違いがあるようです。この違いが分かると表現の幅が広がるでしょう。では早速、「体験」と「経験」の違いについて解説していきます。

体験:行動そのものや行動して感じたこと

「体験」は行動そのものや行動して感じたことを表します。自分自身が主体的となって行動したこと、それにともなって何を感じたかを示すときに使いましょう。周りの意見や一般の意見ではなく、自分が身をもって思ったこと感じたことを「体験」と言うのです。

経験:行動によって知識や技能を身に付けること

「経験」は行動によって知識や技能を身に付けることを表します。つまり自身の行動内容のみではなく、その行動によって得られたこと、学んだ知識や技術が重要になるのです。経験という言葉は客観的な視点を持ち他人に対しても使えるので、広く表現することが可能になります。

「体験」と「経験」の由来

ざっくり「体験」と「経験」の違いが分かりました。続いては、2つの言葉の由来について解説していきます。一見同じような言葉ですが、由来や語源は異なるのです。これを理解することで、より「体験」と「経験」の意味の違いが分かりますよ。それでは詳しく見ていきましょう。

\次のページで「体験:体で感じた証」を解説!/

体験:体で感じた証

「体験」は体で感じた証を表します。「体」という字には、身に付ける、元となるという意味があり、「験」という字には、しるし、あかしという意味を含むのです。この2つの意味を合わせると、体で感じ身に付けた証となります。自分自身の体で得たこと、つまり主観的な考えが重要視されているのです。

経験:筋道を通った証

「経験」は筋道を通ってきた証を表します。「経」という字には、筋道をたどる、常に変わらないという意味があり、先ほどの「験」と合わせると、筋道をたどってきた証となるのです。ここでの「経」は通り過ぎるという意味合いが強く、過去のことや過ぎ去ったことを表現する際に経験という言葉を使います。

「体験」と「経験」の使い分け方

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「体験」と「経験」の明確な違いが分かってきましたね。それでは具体的にどのような場面で使い、どのように使い分けるのか気になりますよね?具体例と共に、さらに「体験」と「経験」の違いについて理解を深めましょう。

体験:主観的な場合

「体験」は主観的な場合に使われます。例えば、体験入学、成功体験、心霊体験、体験談などの用語のように自分の体で感じたこと思ったことを表すときに使われるのです。他の人には味わえない自分にしか分からない貴重なものが、次の例文のように表現できます。

・夏休みを利用していろいろな学校に体験入学に行った
・社会人になって仕事で初めて成功体験をした
・自分だけの体験談を語った

\次のページで「経験:客観的な場合」を解説!/

経験:客観的な場合

「経験」は客観的な場合に使われます。例えば、経験値、人生経験、経験者、経験不足などの用語のようにその行動で実際に身に付けたことを表すときに使うのです。自分だけでなく、周りの人の過去の行いや技術を次の例文のように表現できます。

・ボランティア活動から大きな経験値を得られた
・人生経験豊富な上司からアドバイスをいただく
・経験者の言うことを参考にする

「体験」と「経験」の英語表記は?

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ここまで日本語での「体験」と「経験」の違いについて見てきましたが、英語表記でも違いはあるのでしょうか?実は英語ではどちらも一つの単語で表現することができます。

どちらも「experience」

「体験」と「経験」どちらも英語表記では「experience」で表現することができます。「experience」は体験と経験を直訳して名詞としても使用することが可能です。また、~を体験した、~を経験したのように動詞としても使用することができます。

「体験」と「経験」を正確に使い分けよう

「体験」と「経験」の違いは、行いによって知識や技術が身に付いたかどうかです。体験入学や心霊体験とは言っても、経験入学や心霊経験とはなかなか言いませんよね?体験と経験を正確に使い分けることで、細かなニュアンスまで相手に伝えることができます。この記事が読んでくださった方の「経験」になれば幸いです。

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雑学

3分で分かる「体験」と「経験」の違い!由来や使い分けも雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説

この記事では「体験」と「経験」の違いについて見ていきます。2つとも過去の行動や自分がした行いのイメージがありますが、明確な違いを説明できる人は少ないんじゃないか。違いはずばり身に付いたかどうかにあるようですが、調べてみると使い方・表現に明確な違いがあるみたいです。今回はそんな「体験」と「経験」の違いから、由来、使い分け方、英語表記まで雑学好きライターのよっこいと一緒に解説していきます。

ライター/よっこい

飲食業、映像職、エンジニアを経てwebライターへ。さまざまな職を経験した観点から、雑学の知識を分かりやすく解説していく。

「体験」と「経験」はどう違う?

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「体験」と「経験」の違いについてご存知でしょうか?正しい意味や使い分け方を知らずに使っていませんか?この2つには明確な違いがあるようです。この違いが分かると表現の幅が広がるでしょう。では早速、「体験」と「経験」の違いについて解説していきます。

体験:行動そのものや行動して感じたこと

「体験」は行動そのものや行動して感じたことを表します。自分自身が主体的となって行動したこと、それにともなって何を感じたかを示すときに使いましょう。周りの意見や一般の意見ではなく、自分が身をもって思ったこと感じたことを「体験」と言うのです。

経験:行動によって知識や技能を身に付けること

「経験」は行動によって知識や技能を身に付けることを表します。つまり自身の行動内容のみではなく、その行動によって得られたこと、学んだ知識や技術が重要になるのです。経験という言葉は客観的な視点を持ち他人に対しても使えるので、広く表現することが可能になります。

「体験」と「経験」の由来

ざっくり「体験」と「経験」の違いが分かりました。続いては、2つの言葉の由来について解説していきます。一見同じような言葉ですが、由来や語源は異なるのです。これを理解することで、より「体験」と「経験」の意味の違いが分かりますよ。それでは詳しく見ていきましょう。

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