もやしにはどんな種類がある?旬や新鮮なもやしの選び方も現役管理栄養士が分かりやすくわかりやすく解説
ライター/みまつ
給食調理会社で責任者経験を積み、現在は福祉施設で栄養管理に関わっている現役管理栄養士。その経歴と食べ盛りの子ども5人を育てる母としての経験から、食べ物についての知識をわかりやすく解説する。食べ物エッセイや雑学が大好き。
もやしの旬と主な産地は?
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もやしは一年中安定した価格で売られていますが、旬はあるのでしょうか。ここでは、もやしの旬や主な産地、国内の生産量についてみていきましょう。
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もやしは一年中栽培されている
もやしは豆を水だけで発芽させ、豆自身の持つ栄養で育ちます。日光に当てずに育てるため室内での生産が可能で、「工場野菜」とも呼ばれているんですよ。天候に左右されずに安定した供給が可能なため、旬はありません。きのこも同じように栽培されています。
農林水産省による「もやし生産における衛生管理指針」をもとに、オートメーション化された清潔な工場で生産されているので安全、安心ですね。もやし工場のほとんどは年中無休・24時間体制で稼働しているようです。
もやしの生産量
もやしは年間40万トン前後生産されています。天候不順で野菜の供給が少ない年にはもやしを多く作るなど、生産量を操作しているのです。畑で育つ野菜と違い工場で作られるもやしならではのメリットですね。
総務省の家計調査によれば、二人以上の世帯では年間6kg以上のもやしが消費されているとか。もやしの価格は20年前よりも安くなっていて消費者には嬉しいですが、原料は高騰しているようです。
もやしの主な産地
もやしの生産業者は、多い時には1100以上が存在していましたが、現在では国内に110ヵ所前後だそうです。主な産地は栃木県、福島県、神奈川県など。中でも栃木県は大手のもやし業者が多く存在し、もやし生産量で圧倒的1位を誇ります。これは水の質がよく、地下水を栽培に使用することが認められていて安価に生産できるため。
ちなみに、多く流通している緑豆もやしの原料となる緑豆は輸入100%。中国やミャンマーから仕入れていますが、原料の価格は年々高騰しているためいつまで安価で提供できるかは不明な状況です。
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