
代替フロンは、オゾン層破壊の原因となっていた特定フロンを置き換えるために開発された化学物質のことです。また、この代替フロンは地球温暖化の原因にもなっていることが知られているぞ。このように環境問題とのかかわりが深いことが、代替フロンの特徴と言えるでしょう。様々な環境問題がトレンドになっている今、ぜひ代替フロンについて学んでみてくれ。
環境工学を専攻している現役理系学生ライター通りすがりのペンギン船長と一緒に解説していきます。

ライター/通りすがりのペンギン船長
現役理系大学生。エネルギー工学、環境工学を専攻している。これらの学問への興味は人一倍強い。土壌、生態系、気象、地球温暖化について学んだこともある。
代替フロンについて詳しく学ぼう!

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皆さんは「代替フロン」という言葉をご存じでしょうか?この言葉は、たまにニュースや新聞における報道の中で目にすることはありますが、認知度はあまり高くないと言えます。もしこの言葉がご存じのようでしたら、あなたは環境意識が高い方であると言えるでしょう。
この記事では、代替フロンがどのような経緯で誕生した物質であるのかを学んだあと、代替フロンの種類について深堀りしていきます。また、代替フロンという物質がどのような利点と欠点を持つのかも考えてみましょう。それでは早速、解説をはじめます。
フロンとはどのような物質なのか?
フロンとは、炭化水素に含まれる水素をフッ素・塩素・臭素などのハロゲンで置換した化合物のことを指します。フロンは冷蔵庫やエアコンで使用される冷媒として、1930年ごろから生産および使用が開始されました。
フロンは化学的にも熱的にも安定しており、開発当時は「夢の化学物質」と呼ばれていましたよ。しかしながら、実用化から15年以内には様々な問題が見つかってきたのです。そして、現在ではフロンは非常に嫌われる物質になってしまいました。
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