この記事では代引きと着払いの違いについてみていきます。2つとも荷物を受け取ってドライバーに支払いを行う方法です。オンラインショッピングや新聞や雑誌の広告での買い物を利用して使ったことがあるという人もいるでしょう。2つの言葉には商品代金や含まれる手数料などで内容に大きな違いがある。基本的な言葉の違いについて、通販が大好きなライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

国内外の推理小説や古典などの本から洋服、食べ物までショップサイトの閲覧と買い物を楽しむライター。

代引きと着払いの違い

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代引きも着払いも、運送会社のドライバーに現金を払う点で一致していますね。しかし、支払う内容に違いがあります。

代引き:商品代金に運賃や手数料などを含めて支払う

代引きは日本語で「代金引き換え払い」の略。宅配便のドライバーが通販やネットショップなどで購入した商品を届けるのと引き換えに、注文した顧客から代金などを支払ってもらい、決済代行業者に所定の手数料を渡して店舗側に振り込みをするサービスの仕組みをいいます。主に支払うのは商品代金です。

顧客側が支払う総額は、商品代金の他にかかった運賃送料や代引きサービスの手数料を加算した額。運賃送料は宅配便の会社に、代引き手数料は決済代行業者に支払われます。ショップサイトによっては、購入金額に応じて運賃送料や代引き手数料を軽減したり、店舗側の負担にしたりする場合もあるようです。

着払い:かかった運賃のみを支払う

一方、着払いとは、かかった運賃送料を荷物を受け取った側が支払うことです。通常は荷物を送る側が運賃送料を支払います。しかし、何らかの理由で送り手に金額の負担をさせたくない場合に使われる方法です。運賃送料はドライバーが集金し、全額運送会社側に運賃送料の金額は、荷物の大きさや配送する距離によって計算されます。

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代引きを利用するメリット

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代引きは、主にショップサイトや通販を行う店舗やメーカーなどと購入者の間で利用されます。運賃送料や代引き手数料を差し引いた商品の全額が、最終的に店舗に入金されるのです。手間がかかるようですが、顧客側、店舗側それぞれにメリットはあるのでしょうか。

購入者側:リスクが少なく確実に商品が手に入る

通販ではクレジットカードによる決済が主流になっています。しかし、商品の購入者の中には、クレジットカード番号やセキュリティコード(署名欄の右端に記載のある3桁の番号)などの情報の漏えいが心配でカード決済をためらう方もいるとのこと。未成年者やシニア層でクレジットカードを保有していないこともありますね。

代引きを選ぶと商品が届けられるのと引き換えに代金の支払いが行えます。リスクが少なく安心して取引ができるのでしょう。店舗側でも支払い方法の選択肢を増やせることで、カード払い以外の顧客を取り込めます。

ショップ側:商品と引き換えに集金できる

ショップ側では代引きを利用すると、確実に商品と引き換えに代金が手に入ることになります。商品を確実に手にしてから支払いたいという購入者向けに、コンビニや郵便振替での後払いという決済手段もありますね。しかし、購入者が支払い忘れるケースもあり、督促状を出す手間や郵送料がかかるかもしれません。代引きではそのようなリスクはほぼないでしょう。

代引きのデメリット

代引きのデメリットについて、購入者側、ショップ側の双方から見てみます。

購入者側:在宅で現金を渡す必要がある

代引きは原則として、送付先の住所地に在宅している必要があります。留守だと代金が支払えませんね。ドライバーは事前に指定の連絡先に電話をして、在宅しているか確認を取ることがほとんど。確実に自分自身や家族などが自宅にいる日や時間帯を指定しましょう。

また、現金での支払いが基本ですので、細かい金額まで用意しなくてはいけません。ドライバーがお釣りを用意しなくても済むように、金額をよく確認しましょう。一部の宅配業者でクレジットカード払いが可能な場合もありますので、事前に確認することをおすすめします。

ショップ側:受け取り拒否されるリスク

非常にまれではありますが、代引きの商品を購入者に受け取り拒否されることもあります。急に購入者の気が変わったり、家族が買い物をしたのを知らずに詐欺だと思って支払いを断ったりすることも。拒否されるとショップ側に品物が返送されるだけでなく、代引きの手数料や往復の送料も店で支払わなくてはいけません。消費期限のある食べ物などは、廃棄処分するしかないこともあり、大変な損害が出ることもありますね。

店舗が被害を受けないために、受取拒否をした場合は購入者が代金、往復の運賃送料や手数料を支払うといった注意書きを記載したほうがよいでしょう。

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着払いのメリットとデメリット

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着払いのメリットやデメリットについて、ショップや購入者との関係だけでなく、個人で配送を依頼する場合について見ていきましょう。

メリット:発送者に送料の負担をさせないで済む

着払いのメリットは、発送する側に送料の負担をさせることがないというところです。ショップと購入者の関係でいえば、ショップが不良品を購入者に送付したことで、返品や交換などの希望があった場合に、着払いにすることで購入者側に送料を負担させないで商品を返送してもらうことができます。

個人で着払いを利用するには、出先で荷物を自宅に送る場合。旅行や出張などで土産物や買い物、手回り品などが多くて持ち運びが大変な時に、ホテルなどで自宅に配送してもらうように頼むこともあるでしょう。ホテル側に発送費を負担させることなく、自宅で送料を支払って荷物を受け取れます。宅配便の箱や袋など梱包資材も含めて着払いにすることも可能ですよ。

デメリット:専用の伝票を用意する必要がある

着払いのデメリットは、着払い伝票を用意するのが大変なことがある点です。宅配便を利用する機会の多い方は、個人でも特定の宅配便業者に会員登録をして、伝票の記載をオンラインや印刷などでできるようになっています。

しかし、そのような機能が使えるのは発送元が送料を支払う場合がほとんど。事前に用意されている場合はよいのですが、着払い用の伝票を入手するには、営業所に出向いたり、ドライバーに頼んで届けてもらったりする必要があり、自筆で記入しなくてはいけません。

代引きや着払いを英語でいうと?

海外では、クレジットカード決済が主な支払い方法です。少額であれば銀行の口座から直接支払いができるデビットカードによる支払いもされるようですね。日本語以外の言語、英語で代引きや着払いに相当する言葉は以下の通り。

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・代引き
Cash On Delivery”略称で”C.O.D
Cashは「現金」でDeliveryは「配達」のこと。配達をした時に現金を渡すという意味。

・着払い
"freight collect"
freightは輸送費用のこと。collectは着払いや、受取先の支払いという意味。

代引きは商品代と手数料・着払いは送料を支払う

両方の言葉とも、現金の支払いをしたのと引き換えに配送された荷物を引き取ることをいいます。しかし、代引きが通販などで購入した商品代金に加えて送料や代引き手数料などの各種手数料の合計額を支払うのに対して、着払いはかかった送料を払うことです。支払う内容に違いがありますね。

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雑学

3分で分かる代引きと着払いの違い!利用例やメリット・デメリットも通販好き文学部卒ライターがわかりやすく解説

この記事では代引きと着払いの違いについてみていきます。2つとも荷物を受け取ってドライバーに支払いを行う方法です。オンラインショッピングや新聞や雑誌の広告での買い物を利用して使ったことがあるという人もいるでしょう。2つの言葉には商品代金や含まれる手数料などで内容に大きな違いがある。基本的な言葉の違いについて、通販が大好きなライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

国内外の推理小説や古典などの本から洋服、食べ物までショップサイトの閲覧と買い物を楽しむライター。

代引きと着払いの違い

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代引きも着払いも、運送会社のドライバーに現金を払う点で一致していますね。しかし、支払う内容に違いがあります。

代引き:商品代金に運賃や手数料などを含めて支払う

代引きは日本語で「代金引き換え払い」の略。宅配便のドライバーが通販やネットショップなどで購入した商品を届けるのと引き換えに、注文した顧客から代金などを支払ってもらい、決済代行業者に所定の手数料を渡して店舗側に振り込みをするサービスの仕組みをいいます。主に支払うのは商品代金です。

顧客側が支払う総額は、商品代金の他にかかった運賃送料や代引きサービスの手数料を加算した額。運賃送料は宅配便の会社に、代引き手数料は決済代行業者に支払われます。ショップサイトによっては、購入金額に応じて運賃送料や代引き手数料を軽減したり、店舗側の負担にしたりする場合もあるようです。

着払い:かかった運賃のみを支払う

一方、着払いとは、かかった運賃送料を荷物を受け取った側が支払うことです。通常は荷物を送る側が運賃送料を支払います。しかし、何らかの理由で送り手に金額の負担をさせたくない場合に使われる方法です。運賃送料はドライバーが集金し、全額運送会社側に運賃送料の金額は、荷物の大きさや配送する距離によって計算されます。

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