この記事では、パクチーの旬や種類・選び方についてみていきます。パクチーは今流行りの大人気食材です。山盛りのパクチーを使った鍋なんかも、好評らしいぞ。そんなパクチーですが、種類はあるのでしょうか。旬の時期も知りたいところです。また、美味しいパクチーの選び方も紹介します。今回は日々の買い物に役立つパクチーの知識を、フリーランス料理人はんぞーと一緒に解説していきます。

ライター/はんぞー

バリスタ兼フリーランス料理人。某レストランでのプロデュース経験も有り。趣味の料理が口コミで広がり仕事になった、根っからの食いしん坊。

パクチーに種類はあるの?

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生で食べると、シャキシャキとした食感が美味しいパクチー。スーパーや八百屋でも見かけますね。しかし、いつも同じ種類しか売っていないような気がします。種類はあるのでしょうか。詳しく解説していきます。

1.日本で一般的なパクチーラー

日本で一般的に売られているパクチーは、パクチーラーです。レモンとセロリの中間のような香りが特徴とのこと。見た目は、茎に小さな葉っぱが付いていますよ。パクチーの中では、香りのレベルはマイルドなほうです。

2.本場タイで主流のパクチーファラン

次に紹介するのは、パクチーファラン。チューリップの葉に似たような形をしているそうですよ。日本で使われている、パクチーラーの数倍も強い香りがすると言われています。こちらは、本場のタイで主流のパクチーです。特に、タイ料理の「ラープ」と呼ばれるひき肉のサラダに欠かせないと言われています。

3.実は身近なパクチーラオ

パクチーラオという種類もあります。タイのイーサン地方やラオスで使用されているそうですよ。こちらの種類は、知っている人もいるかもしれません。なぜなら、日本ではディルという名称で親しまれているからです。イタリア料理でよく使われるハーブの一種ですよ。肉や魚の臭みを消すのに使用されます。見た目は、細くて小さな葉がたくさん付いていますよ。ディルがパクチーの一種だったとは、驚きですね。

\次のページで「パクチーの旬はいつ?」を解説!/

パクチーの旬はいつ?

パクチーは、意外にも種類が豊富だと分かりました。タイで主流のパクチーファランも、食べてみたいものです。種類が分かれば、旬の時期も気になりますね。一年中スーパーで見かけるような気がしますが、旬はいつなのでしょうか。詳しく解説していきます。

旬は2回ある!

パクチーの旬は1年のうち2回あります。3月から6月と、10月から11月の2回です。この時期は、パクチーの栽培に一番適していると言われています。というのも、パクチーは意外と繊細な野菜だからです。

暑い夏は成長スピードが早すぎて、葉や茎が固くなってしまいます。また冬は、寒さによる影響で成長が遅れてしまうそうです。旬の時期は、18度から25度ぐらいの涼しい気候ですね。この時期に一気に成長するそうですよ。

国産パクチーの産地はどこ?

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パクチーの旬は、私たち人間も涼しく感じる時期だとわかりました。興味深いですね。次は、パクチーの産地について解説していきます。

福岡県や静岡県で栽培が盛ん!

パクチーの国内産地を、ランキング形式で見ていきましょう。

パクチーの国内産地ランキング
1位 福岡県 137t
2位 静岡県 117t
3位 茨城県 101t
4位 千葉県 93t
5位 岡山県 19t

\次のページで「話題のパクチー「岡パク」とは?」を解説!/

1位は福岡県ですね。福岡県は生産量全体の25%も占める、大きな産地ですよ。また、2位の静岡県の興味深い豆知識を紹介します。静岡県では、メロン農家がパクチー農家に移行した例が多いそうです。静岡のパクチー農家は温室栽培に特化しており、一年を通して安定供給ができるそうですよ。

話題のパクチー「岡パク」とは?

近年、岡山県産のパクチーが話題になっています。「岡山マイルドパクチー」と呼ばれ、農林水産省にも認められたほどのブランドパクチーですよ。通称「岡パク」や「OKAPAKU」と呼ばれることもあるそうです。

味わいの特徴は、マイルドな甘さ。パクチーが嫌いな人でも食べられると言われるほどです。糖度が通常のパクチーの2倍以上もあることから、しっかりとした甘みが出るんですね。岡山に行ったらぜひ食べてみたいですね。

パクチーの輸入事情は?

パクチーの国内生産量は、福岡県が1位ということがわかりました。また、話題の「岡パク」も食べてみたいですね。次は、パクチーの輸入事情について解説していきます。

年々増える輸入量

パクチーの種の輸入量は、年々増加しています。2015年では、約3000万円だったのに対し、2021年では約6500万円にも増えていますよ。2倍以上も輸入量が増加しているのがわかりますね。輸入国はインドが約57%、続いてモロッコが約26%となっています。

パクチーの選び方は?

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最後に、美味しいパクチーの選び方について解説していきます。パクチーは生で食べることが多いからこそ、新鮮さにこだわりたいですね。どうやら美味しいパクチーのポイントは、色・香り・茎のようですよ。

その1.色に注目

まずは色に注目しましょう。鮮やかな緑色で、新鮮なものを選びましょう。注意すべきポイントは、変色していないかです。収穫から時間が経っているものは、黄色くなってしまいます。また、古くなったものは茶色になるそうですよ。きれいな緑色を選ぶようにしましょう。

\次のページで「その2.香りもかいでみよう」を解説!/

その2.香りもかいでみよう

パクチーの香りもかいでみましょう。香りが強いものが、美味しくて新鮮なパクチーです。買ってきたパクチーの香りがいまいちということがありますよね。そんな時は、葉をちぎるのがおすすめです。葉の切れ目から香りの成分が放出されますよ。

その3.茎の状態もチェック

茎の状態も確認しましょう。茎に強さがあり、弾力があるものを選びましょう。しかし、茎が太すぎるものは避けましょう。繊維が多く、口に入れた時に筋張っている印象を受ける可能性があります。茎は細めで、強さがあるパクチーを選ぶようにしましょう。

種類と旬を理解して、美味しいパクチーを選べるようになろう

パクチーは意外にも種類が豊富でした。日本と本場タイでは、主流のパクチーの種類が異なるのも面白いですね。また、旬は一年のうち涼しい時期の3月から6月・10月から11月の2回でした。美味しいパクチーの選び方は、色・香り・茎でしたね。少し入れるだけで、グッと見栄えがよくなるパクチー。今回学んだ知識を活かして、旬の時期の美味しいパクチーを手に入れましょう。

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家庭科

パクチーの選び方のコツは?旬や種類・産地もフリーランス料理人が詳しくわかりやすく解説

この記事では、パクチーの旬や種類・選び方についてみていきます。パクチーは今流行りの大人気食材です。山盛りのパクチーを使った鍋なんかも、好評らしいぞ。そんなパクチーですが、種類はあるのでしょうか。旬の時期も知りたいところです。また、美味しいパクチーの選び方も紹介します。今回は日々の買い物に役立つパクチーの知識を、フリーランス料理人はんぞーと一緒に解説していきます。

ライター/はんぞー

バリスタ兼フリーランス料理人。某レストランでのプロデュース経験も有り。趣味の料理が口コミで広がり仕事になった、根っからの食いしん坊。

パクチーに種類はあるの?

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生で食べると、シャキシャキとした食感が美味しいパクチー。スーパーや八百屋でも見かけますね。しかし、いつも同じ種類しか売っていないような気がします。種類はあるのでしょうか。詳しく解説していきます。

1.日本で一般的なパクチーラー

日本で一般的に売られているパクチーは、パクチーラーです。レモンとセロリの中間のような香りが特徴とのこと。見た目は、茎に小さな葉っぱが付いていますよ。パクチーの中では、香りのレベルはマイルドなほうです。

2.本場タイで主流のパクチーファラン

次に紹介するのは、パクチーファラン。チューリップの葉に似たような形をしているそうですよ。日本で使われている、パクチーラーの数倍も強い香りがすると言われています。こちらは、本場のタイで主流のパクチーです。特に、タイ料理の「ラープ」と呼ばれるひき肉のサラダに欠かせないと言われています。

3.実は身近なパクチーラオ

パクチーラオという種類もあります。タイのイーサン地方やラオスで使用されているそうですよ。こちらの種類は、知っている人もいるかもしれません。なぜなら、日本ではディルという名称で親しまれているからです。イタリア料理でよく使われるハーブの一種ですよ。肉や魚の臭みを消すのに使用されます。見た目は、細くて小さな葉がたくさん付いていますよ。ディルがパクチーの一種だったとは、驚きですね。

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