この記事では白菜のおいしい時期や選び方などを解明していきます。「白菜」と聞くと冬の鍋のイメージが強いが、一年中スーパーには売っていますね。そのあたりの謎を、野菜が大好きで冷蔵庫の野菜室がいつも野菜であふれている元管理栄養士のhanakoと一緒にみていこう!

ライター/hanako

保育園給食室での大量調理や産婦人科給食室での栄養士経験を持つ元管理栄養士。現在は子育て真っ最中。大学研究室で実験補助として勤務しながら、日々食べることや料理情報に目がなく、毎食野菜を食べることを心掛けている。

白菜の旬はいつ?季節による違いはある?

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白菜と言えば 鍋の具材の代表野菜で、冬野菜のイメージが強いですが、実際はいつ収穫され出荷されるのでしょうか?ここでは白菜の旬や季節による違いを見てみましょう。

白菜は一年中手に入る?

白菜は種をまいてから収穫されるまで早い野菜で、種類によっては2か月程で収穫することができます。そのため、春白菜、冬白菜というように時期を分けてほぼ一年中栽培されることが多いようです。産地によっても栽培の時期が異なるので、スーパーなどでは一年中手にすることができるのですね。

白菜は冷暗所で保管することで長く保存することができる野菜です。価格が安い時期にはひと玉丸ごとを長く楽しんだり、カットされた白菜をその都度楽しんだり季節や価格によって使い分けてみるのもおすすめと言えるでしょう。

出荷量が多い都道府県はどこ?

都道府県別の白菜の出荷量を見てみましょう。このうち1位の「茨城県」と2位の「長野県」で全体の50%近くを出荷しています。

1位 「茨城県」
2位 「長野県」
3位 「群馬県」

出典:農林水産省「令和2年度・作物調査(野菜)」

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出回りの時期はいつくらい?

一年中手に入る白菜ですが、市場に出回りだすのが増えるのが10月、その後2月くらいまでは多く出回ります。多く出回る分、天候には左右されるものの価格もお手頃になることが多いようです。

元々の白菜の旬は「冬」。外気温が下がって霜が降りる頃が一番おいしいとされていて、この時期の白菜は甘味があり柔ら白菜となります。旬の終わりの時期の白菜は反対に葉や筋がしっかりとしてきますのでじっくりと煮込む料理で美味しく味わうことができますよ。

また、春夏に収穫される白菜もあり、出荷量は多くありませんが柔らかく甘味が強めな白菜となります。収穫の時期によって料理法を変えてみるのもよいですね。

白菜にも種類があるの?

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スーパーなどでも定番の野菜「白菜」は実は品種や種類が豊富な野菜です。ここではそんな白菜の豊富な種類から、いくつか見てみましょう。

その1.キムチや漬物に向いている「国宝65日白菜(キムチ白菜)」

白菜の種類の1種である「国宝65日白菜(キムチ白菜)」は、葉質はやや硬めですが、漬物にすると甘味が高い種類です。ほかにもキムチ用に作られた「オモニ」シリーズという品種もあります。

日本の白菜は水分が多く、浅漬けなどには向いていてもキムチづくりには向かないとされていましたが、日本でのキムチ製造や消費が増えるにしたがって国内でもキムチに向いた品種の需要が高まっているのですね。

ただ、これらの白菜は生産用に種で販売されることが多くスーパーなどで見かけることは難しいようです。漬物に適した白菜は「漬物用白菜」として通信販売で販売されていることもようなので利用してみるのも良いかもしれません。また、日本の水分の多い白菜を漬物にする場合は、「天日干し」のひと手間を加えることでよりおいしい漬物を作ることができますよ。

その2.ミニ白菜ならプランター栽培もできる!

通常の白菜が2~4Kgに対して、ミニ白菜は1Kgほどの白菜です。主な品種として「お黄にいり」「黄味小町」「娃々菜」などがあります。プランターでも結球することができ、栽培期間も短いので育てやすい野菜と言えるでしょう。ただし、プランターで栽培できるミニ白菜と言っても通常の白菜と同じく虫の被害は多いので防虫ネットでしっかりと虫を防いで、自家製白菜を育ててみるのも良いですね。

自分で育てた自家製白菜を使って鍋にしたり、漬物を作ってみたりすればより楽しい食卓になるかもしれませんね。

\次のページで「その3.そのまま食べられる白菜「タイニーシュシュ」」を解説!/

その3.そのまま食べられる白菜「タイニーシュシュ」

この「タイニーシュシュ」という品種は、通常の白菜よりも小ぶりで葉は柔らかく甘味があることが特徴です。また、通常の白菜の葉の裏にあるトゲトゲした産毛のようなもの(毛茸=もうじと言います)がほとんどないのでサラダなどで食べることができますよ。

白菜は通常売っている白菜でも、新鮮なものであればサラダや塩もみしたりして生食することが可能ですが、いずれの場合も食べる前にはしっかりと水洗いをすると良いでしょう。

サラダであれば水洗いの後、水気をよく取り除いてから食べると良いでしょう。カリカリベーコンやシラス、桜エビなどとゴマ油やオリーブオイルなどをかけた簡単白菜サラダはおすすめです。

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新鮮な白菜の見分け方と選び方のコツは?

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いざ白菜を買うときに、どんなところに気を付けて見ると新鮮でおいしい白菜と分かるのでしょうか?また、ひと玉丸ごとで購入する場合と、カットされた白菜を購入する場合、どんな違いやコツがあるのか見ていきましょう。

1.まずは手にとってみましょう

新鮮な白菜は水分がしっかりと含まれているので、手にとってみてずっしりと重いものが新鮮です。また、芯の部分が500円玉くらいの大きさのものが良いとされていますよ。カットされた白菜であれば、カットされた断面がみずみずしく、白いものが良いでしょう。

白菜はカットされた後も成長を続けています。白菜の成長は一番内側の芯の部分となりますので、断面を見たときに芯から中央くらいが盛り上がっているものはカットされてから時間が経っているものとなるので避けた方が良いでしょう。カットされた断面はなるべく平面で変色などもしていないことが新鮮な白菜の証拠となりますよ。

2.葉を観察してみよう

丸ごとの白菜の場合は、葉の色は一番外側がしっかりとした緑色で外側以外は淡い緑色で茎の部分は白く、左右対称に広がっているものが良いでしょう。カットされている白菜は中の葉先は白いよりも黄色い方がおすすめです。よく黒い斑点が付いている場合もあり、この黒い斑点はポリフェノールなので食べても問題はありませんが、なるべく斑点がないものを選んでみましょう。

3.葉と葉の隙間を見てみましょう。

白菜は冬の寒さに耐えられるように葉と葉をしっかりと巻いて糖分を蓄えていきます。カットされている白菜については、葉と葉の間に隙間がなく上の方までしっかりと巻いているものを選びましょう。また、肥料が多いと葉の色が濃くなる傾向があるので、外側の葉は色が濃すぎないものを選ぶことがおすすめです。

食卓にお馴染みの白菜を上手に活用してみよう!

よく目にする白菜ですが、おいしい時期や種類もいろいろあることが分かりましたね。今では白菜をいろいろな大きさにカットした冷凍白菜もスーパーで見られるようになりました。ひと玉丸ごとの白菜も、カットされた白菜も新鮮で使いやすいものを上手に選べば、これからの「旬」の季節に長く日々の献立に活用することができますね。

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家庭科

白菜のおいしい時期はいつ?選び方や種類も元管理栄養士がわかりやすく解説

この記事では白菜のおいしい時期や選び方などを解明していきます。「白菜」と聞くと冬の鍋のイメージが強いが、一年中スーパーには売っていますね。そのあたりの謎を、野菜が大好きで冷蔵庫の野菜室がいつも野菜であふれている元管理栄養士のhanakoと一緒にみていこう!

ライター/hanako

保育園給食室での大量調理や産婦人科給食室での栄養士経験を持つ元管理栄養士。現在は子育て真っ最中。大学研究室で実験補助として勤務しながら、日々食べることや料理情報に目がなく、毎食野菜を食べることを心掛けている。

白菜の旬はいつ?季節による違いはある?

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白菜と言えば 鍋の具材の代表野菜で、冬野菜のイメージが強いですが、実際はいつ収穫され出荷されるのでしょうか?ここでは白菜の旬や季節による違いを見てみましょう。

白菜は一年中手に入る?

白菜は種をまいてから収穫されるまで早い野菜で、種類によっては2か月程で収穫することができます。そのため、春白菜、冬白菜というように時期を分けてほぼ一年中栽培されることが多いようです。産地によっても栽培の時期が異なるので、スーパーなどでは一年中手にすることができるのですね。

白菜は冷暗所で保管することで長く保存することができる野菜です。価格が安い時期にはひと玉丸ごとを長く楽しんだり、カットされた白菜をその都度楽しんだり季節や価格によって使い分けてみるのもおすすめと言えるでしょう。

出荷量が多い都道府県はどこ?

都道府県別の白菜の出荷量を見てみましょう。このうち1位の「茨城県」と2位の「長野県」で全体の50%近くを出荷しています。

1位 「茨城県」
2位 「長野県」
3位 「群馬県」

出典:農林水産省「令和2年度・作物調査(野菜)」

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