この記事では、パクチーの特徴や栄養・効能についてみていきます。今や「パクチニスト」なんて言葉があるほど、パクチー好きな人が多いな。パクチーを使った商品やレシピ本も、多数販売されていますね。そんなパクチーですが、どのような特徴があるのでしょうか。また、栄養や効能についても知っておきたいところです。今回はパクチーについての豆知識を、フリーランス料理人はんぞーと一緒に解説していきます。

ライター/はんぞー

バリスタ兼フリーランス料理人。某レストランでのプロデュース経験も有り。趣味の料理が口コミで広がり仕事になった、根っからの食いしん坊。お気に入りのフードは、みじん切りパクチーのごま油サラダ。

パクチーってどんな野菜?

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独特な香りとシャキシャキとした食感が美味しいパクチー。そもそも、どんな野菜なのでしょうか。原産地も含めて、詳しくご紹介していきます。

セリ科コエンドロ属の野菜

パクチーは、セリ科コエンドロ属の野菜です。確かにパクチーの香りは、セリのようにクセがありますね。セリと同じ属性なのも理解ができます。またコエンドロとは、ポルトガル語でパクチーを意味する言葉のようですよ。

原産地はどこ?

パクチーの原産地は地中海沿岸です。そもそもパクチーの歴史は古く、3000年前から使用されてきたと言われています。食用だけでなく、薬などの医療用としても使われてきました。日本に入ってきたのは平安時代と言われています。当時はあまりにも独特な食材すぎて、定着しなかったそうです。

パクチーとコリアンダーって違うの?

パクチーと同じぐらい耳にするのが、コリアンダー。この2つは違うものなのでしょうか。パクチーに関する疑問を、一緒に解決していきましょう。

基本的には同じもの!

基本的には同じものと考えて良いでしょう。そもそものパクチーという言葉は、タイ語の呼び方です。そしてコリアンダーは、英語名の呼び方ですよ。

このように言語による区別がある一方で、次のような意味で使い分けることもあります。生の状態で使用される場合は、パクチー。そして乾燥させてパウダー状にしたものは、コリアンダーと呼ばれることもあります。このように、生かドライかの状態によって判別することもあるようですね。

\次のページで「さまざまな呼び方があるパクチー」を解説!/

さまざまな呼び方があるパクチー

パクチーには様々な呼び方があります。英語名はコリアンダー、中国語ではシャンツァイと呼ばれることも。また日本語名として、香菜やコエンドロと呼ばれることもあるそうです。

パクチーはカメムシの匂いがする?

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パクチーの独特な香りは、好き嫌いが分かれますね。嫌いな人には、カメムシの匂いがすると言われることもあるそうです。実は、その感覚は当たっているようですよ。詳しく解説していきます。

匂いの成分はカメムシと同じだった!

実はパクチーの独特な匂いの成分は、カメムシと同じもののようです。驚きですね。匂いの原因はアルデヒドという成分。あまりにも強烈な匂いのため、カメムシを閉じ込めておくと自身が死んでしまうというほどです。この独特な匂いにちなんで、パクチーは別名「カメムシ草」と呼ばれることもあるようですよ。まさか同じ成分だったとは、誰もがびっくりする知識ですね。

パクチーの栄養や効能は?

エスニック料理において大活躍するパクチーは、ファンが多い食材ですね。自宅でも冷蔵・冷凍保存して、オリジナルの調理法を楽しんでいるなんて人もいるかもしれません。そんなパクチーですが、どんな栄養や効能があるのでしょうか。詳しく解説していきます。

1.美肌を保つためのベータカロテン

パクチーには、美肌を保つためのベータカロテンが含まれています。ベータカロテンは体内でビタミンAに変換される成分です。皮膚や粘膜の状態を健康に保つ効能がありますよ。抗酸化作用もあるので、アンチエイジング効果やガンの予防にも役立ちます。ベータカロテンは、人参に多く含まれている成分ですよ。

2.ストレスを緩和するビタミンC

パクチーには、ビタミンCも含まれています。ビタミンCは水溶性のビタミン。オレンジやレモンなどに多く含まれていますね。ビタミンCは、ストレスの緩和に効果的な成分。物理的・身体的なストレスを和らげるためには、アドレナリンという物質が必要です。アドレナリンの素になるのが、ビタミンCとのこと。さらにビタミンCには抗酸化作用があり、病気の予防に効果的です。

3.腸の調子を整えるリナロール

パクチーには、お腹の調子を整えるリナロールという成分があります。リナロールは、胃腸の働きを正常にする作用があるとのこと。また、消化促進や食欲増進にも効果的です。さらに、腸内に溜まったガスを排出する効能もありますよ。これらの効能から、リナロールはデトックス効果があるなんて言われることもあります。

パクチーの摂取にあたり気をつけることは?

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パクチーは、体に良い栄養がたくさん含まれていることが分かりました。どんどん摂取していきたいですね。一方で、摂取にあたり気をつけるべきこともあるようです。詳しく解説していきます。

食べ過ぎは体調不良の原因に

パクチーを食べすぎると、体調不良の原因になることがあります。パクチーに含まれるリナロールは、胃腸の活性化を促進するもの。過剰摂取はお腹に刺激を与えすぎてしまい、下痢や腹痛を起こす可能性があります。

またパクチーには、強烈な香り成分のゲオニオールが含まれていますよ。過剰に摂取すると、その刺激で頭痛がしたり気分が悪くなることもあるようです。適量を守り、楽しくパクチーをいただきましょう。1回あたりの適量は、10gと言われていますよ。

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効率的に栄養摂取するなら生で!

パクチーの栄養を効率的に摂取したい人は、生で食べるようにしましょう。パクチーに含まれているビタミンCは熱に弱い成分です。加熱すると、栄養が失われやすいと言われています。生のほうがシャキシャキとした食感も楽しめますね。ざく切りにしてサラダにトッピングするなど、ぜひ食べ方も工夫しましょう。パクチーの鮮やかな緑色で、見た目も良くなりますよ。

特徴や効能を理解して、パクチーを積極的に取り入れよう

パクチーはセリ科の食材で、原産地は地中海沿岸でしたね。パクチーとコリアンダーの違いも理解できたでしょう。またパクチーには、ビタミンCやリナロールなど体に良い栄養が豊富でした。摂取の際は、適量を守ることが大切です。栄養を効率的に摂取するためには、生のままで食べるのがおすすめですよ。ペーパータオルで水気を切っておけばすぐに使える、簡単で便利な野菜です。今回学んだ知識を活かして、パクチーを積極的に取り入れていきましょう。

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家庭科

パクチーは体に良い成分がたっぷり!特徴や栄養・効能もフリーランス料理人が詳しくわかりやすく解説

この記事では、パクチーの特徴や栄養・効能についてみていきます。今や「パクチニスト」なんて言葉があるほど、パクチー好きな人が多いな。パクチーを使った商品やレシピ本も、多数販売されていますね。そんなパクチーですが、どのような特徴があるのでしょうか。また、栄養や効能についても知っておきたいところです。今回はパクチーについての豆知識を、フリーランス料理人はんぞーと一緒に解説していきます。

ライター/はんぞー

バリスタ兼フリーランス料理人。某レストランでのプロデュース経験も有り。趣味の料理が口コミで広がり仕事になった、根っからの食いしん坊。お気に入りのフードは、みじん切りパクチーのごま油サラダ。

パクチーってどんな野菜?

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独特な香りとシャキシャキとした食感が美味しいパクチー。そもそも、どんな野菜なのでしょうか。原産地も含めて、詳しくご紹介していきます。

セリ科コエンドロ属の野菜

パクチーは、セリ科コエンドロ属の野菜です。確かにパクチーの香りは、セリのようにクセがありますね。セリと同じ属性なのも理解ができます。またコエンドロとは、ポルトガル語でパクチーを意味する言葉のようですよ。

原産地はどこ?

パクチーの原産地は地中海沿岸です。そもそもパクチーの歴史は古く、3000年前から使用されてきたと言われています。食用だけでなく、薬などの医療用としても使われてきました。日本に入ってきたのは平安時代と言われています。当時はあまりにも独特な食材すぎて、定着しなかったそうです。

パクチーとコリアンダーって違うの?

パクチーと同じぐらい耳にするのが、コリアンダー。この2つは違うものなのでしょうか。パクチーに関する疑問を、一緒に解決していきましょう。

基本的には同じもの!

基本的には同じものと考えて良いでしょう。そもそものパクチーという言葉は、タイ語の呼び方です。そしてコリアンダーは、英語名の呼び方ですよ。

このように言語による区別がある一方で、次のような意味で使い分けることもあります。生の状態で使用される場合は、パクチー。そして乾燥させてパウダー状にしたものは、コリアンダーと呼ばれることもあります。このように、生かドライかの状態によって判別することもあるようですね。

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