今回はそんなミルクと牛乳の違いについて、赤ちゃんに与えるミルクについて触れながら雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。
ライター/きき
植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。
ミルクと牛乳の違いとは?
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多くの人が日常的に摂取している牛乳やミルク。牛乳とミルクは、どちらも日常的に使われる言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。また、どのような使い方がされるのでしょう。ここでは、ミルクと牛乳の違いと使い方について解説していきます。
ミルク:動物の乳を使ったもの全てのこと
ミルクとは、基本的に動物の乳を使ったもの全てのことを指します。例えば、ヤギの乳であれば、「ヤギのミルク」といったように、動物名を先に付けて使われることが多いです。また、最近では動物の乳の代替えとして、アーモンドや大豆など植物由来の飲料が増えています。それらは「アーモンドミルク」や「ソイミルク」と呼ばれているのです。
他にも、ミルクと言えば赤ちゃんが飲むミルクを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。こちらは主成分は牛の乳ですが、私たちが飲むものとは少し異なります。赤ちゃん用のミルクについては、後ほど詳しく解説しますね。
牛乳:牛の乳のこと
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牛乳とは、牛の乳そのもののことを指します。つまり、ミルクというグループの中に牛乳が含まれるということになりますね。牛乳には、カルシウムを始め、タンパク質、脂質、炭水化物、それにビタミンが含まれています。どれも私たち人間には欠かせない栄養素なので、牛乳でまとめて摂取できることは非常に便利ですね。
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牛乳の種類と成分とは?
牛乳とは、牛の乳そのもののことを指すのでした。一口に牛乳と言っても、実は成分の調整のされ方によっていくつかの種類に分けることができます。そんな牛乳にはどのような種類があるのでしょうか。ここでは、牛乳の種類とその成分についてご紹介していきます。
牛乳の種類について
スーパーで販売されている牛乳パックをよく見ると、成分の細かい違いがあります。この成分の違いは主に4種類に分けることができます。牛乳の成分は、搾取後に遠心分離機などを使って人為的に調整されるのです。そんな牛乳の種類について以下にまとめました。
・牛乳:生乳を加熱殺菌したもの。完全無加工。
・成分調整牛乳:生乳から水分、乳脂肪分、ミネラルなどを除いて、成分を調整したもの。水分を除いて「牛乳」より濃厚なものも。
・低脂肪牛乳:生乳から乳脂肪分の一部を除去し、0.5%以上1.5%以下にしたもの。
・無脂肪牛乳:生乳から乳脂肪分をほぼ除去し、0.5%未満にしたもの。
赤ちゃんが飲むミルクとは?
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ミルクと言えば、赤ちゃんが飲む粉ミルクのイメージがありませんか?ミルクとは、動物の乳を使ったもののことでしたが、赤ちゃん用の粉ミルクはどういったものなのでしょうか。ここでは、赤ちゃんの粉ミルクに焦点を当てて解説していきます。
粉ミルクは牛乳の成分でできている
赤ちゃんには欠かせない粉ミルク。「ミルク」とありますが、どんな動物のミルクを使っているのでしょうか。結論から言うと、粉ミルクは牛乳の成分でできています。しかし、私たちが飲んでいる牛乳とは少し成分が異なるのです。
粉ミルクの場合、赤ちゃんの成長を手助けするために、国が定めた「乳児用調整乳たる表示の許可基準」に記されている成分量を必ず調節しなければなりません。さらに商品によっては粉ミルクの成分を母乳の成分に近づけるために、「DHA」や「ガラクトオリゴ糖」、「βカロテン」を含むものもありますよ。
ミルクの中に牛乳が含まれる!
ミルクと牛乳の違いについて解説しました。ミルクは動物の乳を使ったもののことで、そのグループの中に牛乳が含まれています。牛乳には、成分の含有量によって主に4種類に分けることができるのでした。また、赤ちゃんに与えるミルクは母乳に近い成分になるように調整されているのでした。
何気なく使っている言葉ですが、ぜひ解説した違いを意識しながら過ごしてみてくださいね。