この記事ではhoweverと but の違いについてみていきます。どちらも「しかし」を意味する英単語ですね。みんなも英語を学んでいれば、何度か聞いたことがあるでしょう。同じ意味でも、実は両者には文法的な違いや使われる場面に違いがあるそうです。
今回はそんなhoweverとbut の違いを、文法から確認しながら、雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

howeverとbutとは?

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英語で欠かせないhoweverとbutどちらも「しかし」や「ところが」、「しかしながら」など例外を表現するための言葉ですよね。英単語を覚える時に、howeverとbutはよくセットで覚えられがちですが、両者には違いはあるのでしょうか?ここから、howeverとbutの違いと例文をいくつかご紹介していきます。

howeverとbutの違いとは?

「しかし」などの逆説の意味で使われるhoweverとbut。日本語に訳すと同じ意味になりますが、実は細かい使い方の違いがあります。結論として、howeverは「副詞」で、butは「接続詞」であることから、使い方が異なってくるのです。ここから、howeverとbutの文法的な違いについてみていきましょう。

however:副詞で「それにも関わらず」という意味

howeverとは「それにも関わらず」や「しかし」といった意味を持ちます。howeverの品詞は副詞で、文全体を修飾する役割があるのです。そのため文頭に置くことも、文と文の間にも置くことができます。また、howeverは少しフォーマルなので、日常的な会話で使われるよりは、書き言葉として使われることの方が多いです。

but:接続詞で「しかし」、「だが」という意味

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butとは「でも」や「しかし」といった意味を持ちます。butの品詞は接続詞なので、2つの文を繋げる役割があるのです。そのため、howeverのように文頭に置くことができず、文と文の間に置かなければなりません。また、butはhoweverと比べてカジュアルなので、話し言葉としてよく使われます。

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howeverとbutの例文とは?

ここまで、howeverとbutの文法的な違いについて解説しました。似たような意味を持つので、正しい使い方が分からなくなってしまいがちですよね。そこで、ここではhoweverとbutを使った例文をいくつかご紹介していきます。皆さんも具体例を見ながら、howeverとbutの正しい使い方を身に付けていきましょう。

howeverを使った例文

howeverとは、副詞であることから文頭に置くことができるのでした。ここでは、howeverを使った例文を2つご紹介します。正しい英単語の使い方を身に付けるにはインプットとアプトプットを繰り返すことがポイント。そのため、ここでご紹介した例文を参考にしながら、ご自身でhoweverを使った英文を作成してみてくださいね。

例文1:She studied hard for the exam. However, she did not pass it.
(訳:彼女はテストのために一生懸命勉強しました。しかし、合格することができませんでした。)

howeverは文頭に置くことができるので、例文のように2つ目の英文の先頭にhoweverを置きます。また、howeverの後にコンマを付けることを忘れないようにしましょう。howeverは少しフォーマルなので、仲の良い人と話す場合、butに置き換えることもできますよ。

例文2:We were supposed to join the meeting yesterday; however, it was postponed.
(訳:昨日はミーティングに参加する予定だったが、延期になった。)

howeverは2つの文の間にも置くことができるのでした。この時、コンマが続く場合や例文のようにセミコロンがhoweverの前に付けなければならないので、注意しましょう。ちなみに、セミコロンとはピリオドのように文を完全に終わらせずに、文章の流れを強く区切りたいという時に使われます。

butを使った例文

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butとは、接続詞であることから文頭に置くことができませんが、2つの文を繋げる役割があるのでした。ここで、butを使った例文を2つご紹介します。howeverと同じように、これらの例文を参考にしながら、ご自身でbutを使った英文を作成してみてくださいね。

例文1:I went to the restaurant, but I didn’t eat that much.
(訳:私はレストランに行ったけど、そんなに食べなかった。)

butは2つの文を繋げる役割があるので、「I went to the restaurant」と「I didn’t eat that much」の2文の間に置きます。この時、butの前にコンマを付けることを覚えておきましょう。また、この例文のように2つの文の主語が同じである場合、後半の文の主語を省略することができます。

例文2:I love to eat raw egg, but my friend from America doesn’t eat it.
(訳:私は生卵が大好きなのですが、アメリカから来た友人は生卵を食べません。)

この例文でも、butが2つの文を繋げていますね。コンマも忘れずに付けるようにしましょう。この例文では、1文目と2文目の主語が異なるので、2文目の主語を省略することができないので注意が必要です。ちなみに、最後のitは「raw egg」を指します。

howeverは副詞、butは接続詞

howeverとbutはどちらも「しかし」などの例外を表す時に使われる言葉でした。ところが、両者は文法的には全く異なり、文語であるhoweverは副詞である一方、口語であるbutは接続詞なのでした。そのため、howeverは文頭と文中に置けますが、butは文頭に置くことができません。

howeverとbut違いをしっかりと把握しながら、正しい英文を書けるようにしましょう。

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howeverとbut の違いとは?文法的な違いや使い分け・例文も雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事ではhoweverと but の違いについてみていきます。どちらも「しかし」を意味する英単語ですね。みんなも英語を学んでいれば、何度か聞いたことがあるでしょう。同じ意味でも、実は両者には文法的な違いや使われる場面に違いがあるそうです。
今回はそんなhoweverとbut の違いを、文法から確認しながら、雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

howeverとbutとは?

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英語で欠かせないhoweverとbutどちらも「しかし」や「ところが」、「しかしながら」など例外を表現するための言葉ですよね。英単語を覚える時に、howeverとbutはよくセットで覚えられがちですが、両者には違いはあるのでしょうか?ここから、howeverとbutの違いと例文をいくつかご紹介していきます。

howeverとbutの違いとは?

「しかし」などの逆説の意味で使われるhoweverとbut。日本語に訳すと同じ意味になりますが、実は細かい使い方の違いがあります。結論として、howeverは「副詞」で、butは「接続詞」であることから、使い方が異なってくるのです。ここから、howeverとbutの文法的な違いについてみていきましょう。

however:副詞で「それにも関わらず」という意味

howeverとは「それにも関わらず」や「しかし」といった意味を持ちます。howeverの品詞は副詞で、文全体を修飾する役割があるのです。そのため文頭に置くことも、文と文の間にも置くことができます。また、howeverは少しフォーマルなので、日常的な会話で使われるよりは、書き言葉として使われることの方が多いです。

but:接続詞で「しかし」、「だが」という意味

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butとは「でも」や「しかし」といった意味を持ちます。butの品詞は接続詞なので、2つの文を繋げる役割があるのです。そのため、howeverのように文頭に置くことができず、文と文の間に置かなければなりません。また、butはhoweverと比べてカジュアルなので、話し言葉としてよく使われます。

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