今回の記事はいちじくについてです。いちじくはその食感と甘さが人気の果物ですね。生で食べるだけでなくソースにアレンジしたり、ジャムにしてお菓子作りに活用したりすることができるんです。生で食べるにしても、加工して食べるにしても、まずはいちじくを手に入れなければならないわけだ!そこで、旬や選び方を知っておくことは重要になってくる。旬や選び方以外にも、保存方法やおすすめの食べ方についても料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。いちじくの甘さと食感が好きで、スーパーや産直市場で見かけると買ってしまいます。いちじくのアレンジレシピを考案中です!

いちじくの旬はいつ?

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いちじくの旬がいつだか知っていますか?いちじくは、収穫時期によって大きく3つの系統に分けることができます。夏に収穫できる「夏果専用品種」、秋に収穫できる「秋果専用品種」、そして夏にも秋にも収穫ができる「夏秋兼用品種」です。一般的には夏から秋にかけて出回り、9月に旬を迎える果物になります。

いちじくにも種類があるの?

世界ではいちじくの品種が100種以上あるとされていますが、日本でよく見かけるいちじくの大半が「桝井(ますい)ドーフィン」という品種です。桝井ドーフィンは夏秋兼用果で、夏果は6月下旬頃から7月上旬頃、秋果は8月中旬頃から10月にかけて収穫されます。

栽培しやすく、日持ちが良いことが特徴で、国内のいちじくの約8割を占めているということです。果実の形はしずく型で、夏果は100~200g、秋果は50~110gと大きさにやや違いがあります。

美味しいいちじくはどこをみればいいの?

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いちじくには食物繊維や、ポリフェノールの一種アントシアニン、フィシンというタンパク質を分解する酵素、カリウム、鉄など豊富な栄養素が含まれています。そんないちじくを積極的に食べたいですよね!美味しいいちじくを選ぶ時のポイントを3つご紹介します。

1.皮に張りと弾力があり傷がないもの

まず、皮を見て張りがあるものを選びましょう。しわしわになっているものは収穫から日にちが経って鮮度が落ちています。また、お尻部分が割れているものは熟しすぎていて、傷んでいる可能性がありますので避けた方がいいでしょう。

2.香りが強いもの

香りも一つの目安となります。未熟ないちじくからは甘い香りはしません。いちじくは追熟しないので、木でどこまで熟したものかで味わいには大きく差が出てきます。

\次のページで「3.皮の色がしっかりついているもの」を解説!/

3.皮の色がしっかりついているもの

ヘタ部分まで赤褐色に染まっているものが、太陽の光をしっかり浴びて育ったものです。色付きにムラがある場合は味にもムラがある可能性が高くなります。できるだけ均一に色がついているものを選びましょう。

切り口がみずみずしくて乾燥していなければ収穫から時間が経っておらず新鮮ですよ。青く未熟ないちじくを食べると胃を痛めてしまう可能性があるので気をつけましょう。

いちじくって保存できるの?

フルーティーな香りと独特の食感が魅力で人気の果物がいちじくです。しかし、いちじくは果肉がやわらかく、傷みやすいので、取り扱いには細心の注意が必要になります。また、旬の時期は気温が高いので、常温で保存するとすぐに傷んできてしまうのもいちじくの特徴です。おいしさを長持ちさせる保存方法についてお伝えします。

1.冷蔵保存

表面の水気をふき取って1個ずつペーパータオルで包みます。水分を含むと傷みが早くなるので、保存前にいちじくを洗わないことがポイントです。重ならないように保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存してください。保存期間は2~3日です。

2.冷凍保存

いちじくを洗い水気を拭き取って冷凍庫で凍らせます。丸ごとでも、切っても保存できますが、解凍すると水分が出てしまうので凍ったままシャーベットで食べた方がいいです。皮も食べられますが、気になる場合は冷凍庫から出したときに、軽く水洗いすることで簡単に皮をむくことができます。

ジャムに加工することもできるので、いちじくがたくさんある時は冷凍保存するといいでしょう。1ヵ月程度は保存が可能です。

3.ドライフルーツ

生のいちじくをドライに加工することで、一部を除いて栄養素が凝縮され生より栄養価が高くなります。葉酸とビタミンCは熱や光に弱いため、ドライにする過程で減少しますが、食物繊維や鉄、カリウムやカルシウムは1.5倍~2倍に増加するのです。

生のいちじくは日持ちがしない事が難点ですが、ドライにすれば保存もききます。いちじくは皮をむかずに、ヘタだけ取って干すのが基本です。水分が多く完全に乾燥するまでに時間がかかるため、自家製の場合は4等分または8等分にカットした方が失敗は少ないでしょう。生のいちじくを洗って切って5~6日間、天日に干せば出来上がりです。

特に難しい工程はありませんが、夕方には取り込んで、また朝に干すという作業を繰り返してください。いちじくは糖度が高く、虫がつきやすいので、干す時は干物用ネットを使用することをおすすめします。完全に乾燥している状態なら半年~1年程度保存が可能です。

水分の多いいちじくをドライにするために、先にオーブンか電子レンジで水分を抜いておくと時間の短縮ができますよ。どの方法で保存するにしても、果肉が繊細でやわらかいので、保存の際は傷つけないようにやさしく取り扱ってくださいね。

いちじくのおすすめの食べ方は?

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いちじくは生で食べる他、肉料理のソースや、ジャムにしてケーキなどの材料としても活用されているのです。ここでは、簡単に作れるおすすめのいちじくレシピをご紹介します。

1.いちじくのヨーグルトアイス

冷凍のいちじくを使うので、旬の時期から外れても食べられる嬉しい一品です。溶かしたバニラアイスとヨーグルト、レモン汁をかけた冷凍いちじくをフードプロセッサーにかけ、冷凍けるだけでできあがります。難しい工程はなく、フードプロセッサーが無ければ泡だて器で混ぜるだけでも手作り感があるアイスが完成しますよ。

2.レタスといちじくのサラダ

意外な組み合わせですが、いちじくはサラダの具材としても使えます。レタスをお好みの大きさにちぎって、角切りチーズ、一口大に切ったいちじく、塩、コショウ、オリーブオイル、酢を混ぜ合わせてできあがりです。火をつかわないので、暑い季節にもぴったりでよ。食感のアクセントに砕いたクルミやアーモンド、ドライいちじくを入れてもいいですね。

3.いちじくのコンポート

赤ワイン、水、砂糖、レモン汁でいちじくを煮てコンポートを作ってみてはいかがでしょうか?出来立て熱々にバニラアイスを添えたり、ゼラチンを加えてゼリーにアレンジすることもできますよ。生のいちじくよりも日持ちするので、作り置きができます。

上手に保存して旬の季節以外でもいちじくを美味しく食べよう!

いちじくの旬は夏から秋にかけてでしたね。果実は柔らかく傷つきやすいのが特徴で、生のままでは日持ちしません。冷凍やドライにすることで、大幅に保存期間を延ばすことができます。また、栄養価も高く料理のアレンジも効くので日々の食事にプラスしてみてはいかがでしょうか。

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いちじくの旬はいつ?食べごろの美味しいいちじくの選び方や保存方法を主婦歴15年のママライターが詳しくわかりやすく解説!

今回の記事はいちじくについてです。いちじくはその食感と甘さが人気の果物ですね。生で食べるだけでなくソースにアレンジしたり、ジャムにしてお菓子作りに活用したりすることができるんです。生で食べるにしても、加工して食べるにしても、まずはいちじくを手に入れなければならないわけだ!そこで、旬や選び方を知っておくことは重要になってくる。旬や選び方以外にも、保存方法やおすすめの食べ方についても料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。いちじくの甘さと食感が好きで、スーパーや産直市場で見かけると買ってしまいます。いちじくのアレンジレシピを考案中です!

いちじくの旬はいつ?

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いちじくの旬がいつだか知っていますか?いちじくは、収穫時期によって大きく3つの系統に分けることができます。夏に収穫できる「夏果専用品種」、秋に収穫できる「秋果専用品種」、そして夏にも秋にも収穫ができる「夏秋兼用品種」です。一般的には夏から秋にかけて出回り、9月に旬を迎える果物になります。

いちじくにも種類があるの?

世界ではいちじくの品種が100種以上あるとされていますが、日本でよく見かけるいちじくの大半が「桝井(ますい)ドーフィン」という品種です。桝井ドーフィンは夏秋兼用果で、夏果は6月下旬頃から7月上旬頃、秋果は8月中旬頃から10月にかけて収穫されます。

栽培しやすく、日持ちが良いことが特徴で、国内のいちじくの約8割を占めているということです。果実の形はしずく型で、夏果は100~200g、秋果は50~110gと大きさにやや違いがあります。

美味しいいちじくはどこをみればいいの?

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いちじくには食物繊維や、ポリフェノールの一種アントシアニン、フィシンというタンパク質を分解する酵素、カリウム、鉄など豊富な栄養素が含まれています。そんないちじくを積極的に食べたいですよね!美味しいいちじくを選ぶ時のポイントを3つご紹介します。

1.皮に張りと弾力があり傷がないもの

まず、皮を見て張りがあるものを選びましょう。しわしわになっているものは収穫から日にちが経って鮮度が落ちています。また、お尻部分が割れているものは熟しすぎていて、傷んでいる可能性がありますので避けた方がいいでしょう。

2.香りが強いもの

香りも一つの目安となります。未熟ないちじくからは甘い香りはしません。いちじくは追熟しないので、木でどこまで熟したものかで味わいには大きく差が出てきます。

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