「朝日」と「夕日」の違いと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
多くの人が「見える時間帯」と言うでしょう。しかし両者の違いはこれだけではないようです。
今回は「朝日」と「夕日」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

朝日と夕日は何が違う?

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地球は24時間かけて自転をしているため、1日のうちに太陽光を浴びている面と浴びていない面が必ず存在します。日の出は太陽光を浴び始めたタイミング、日没は太陽光を浴びなくなったタイミングのことです。そして日の出直後~数時間の太陽光が「朝日」で、日没直前の太陽光が「夕日」。では両者に見える時間帯以外の違いはあるのでしょうか。ここではその違いについて解説していきます。

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違いその1.見える方角

「朝日」は東の空に見え、「夕日」は西の空に見えます。これは地球から見た太陽が東から昇って西へと沈むことが理由です。賃貸物件で西窓の部屋が比較的安価なのは、太陽光が差し込む時間帯が日没直前のため、日当たりが悪いとされているからなんですね。

違いその2.見える光の色

「朝日」は白色に近い色をしています。これは太陽光本来の色に近いものです。これに対して「夕日」は赤色やオレンジなど、暖色系の色に見えます。夕暮れに染まる景色は、都会であっても田舎であっても美しいものですよね。

朝日と夕日の色の違い

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「朝日」と「夕日」の違いについて解説しましたが、ここで多くの人が疑問に思うことがあるはず。それは「なぜ朝日と夕日は色が違うのか」ということ。ここでは「朝日」と「夕日」の色の違いが生まれる理由を解説していきます。

朝日が白く見える理由

「朝日」の色については、「夕日」と違ってあまり気にしたことがない人も多いはず。なぜなら「朝日」の色は太陽光本来の色、つまり白色に近いからです。私たちは無意識に白色を無色ととらえる感覚がありますよね。「朝日」が白色に見える理由は大気が温まっておらず、水蒸気などの浮遊物質が空気中にあまりないから。そのため青い光を遮断するものが少なくなり、白色に近い光となるのです。

夕日が赤く見える理由

「夕日」と言えばオレンジや赤色など、幻想的な色合いを想像しますよね。この理由の一つは太陽光の差し込む角度にあります。地平線間際から照らされることで、太陽光は私たちの目に届くまでにより長く大気圏を通過することに。そのため光が屈折しやすいのです。

もう一つの理由は日中の太陽光で温められた大気には水蒸気をはじめとした浮遊物質が多く漂っていること。これにより青い光が遮断されやすくなり、結果的に赤い光だけが見えるようになるのです。

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綺麗な夕日の翌日は快晴になる?

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日本で古くから言われている俗説「綺麗な夕日が見えた翌日は快晴になる」。気持ちとしては「綺麗な夕日だなぁ。明日も良い天気になりそうだ」と感じそうですが、はたしてこれは科学的に事実なのでしょうか。ここではその真偽に迫っていきます。

晴れることが多い

結論として翌日が快晴になるのは事実です。「夕日」が綺麗に見える条件の一つに西の方角に雲がないことがあります。「夕日」は西から差し込むため、西の空に雲があると綺麗な「夕日」は見えないんです。地球の自転の関係上、大気は西から東に流れています。夕日が綺麗に見える=西の空に雲がない=翌日に雨雲がやって来ないという因果関係があるんですね。

ちなみに「ツバメが低く飛ぶと雨になる」というのも事実。ツバメが捕食する虫類は雨雲が近づくと湿度の影響で羽が重くなります。よって虫類は低く飛ぶことしかできなくなるためツバメも低く飛ぶのです。天気にまつわる俗説はおおむね当たっていることに昔の人の知恵を感じますよね。

朝日と夕日は見える方角と色が違う

ここまで「朝日」と「夕日」の時間帯以外の違い、「朝日」と「夕日」の色の違い、そして「夕日」にまつわる俗説の真偽について解説してきました。

「朝日」と「夕日」は地球誕生以来ずっと繰り返している現象です。私たちがどことなくロマンを感じてしまうのは、そういった悠久の時間のの流れを無意識に感じ取ってしまうからなのではないでしょうか。

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3分でわかる朝日と夕日の違い!夕日が綺麗なら明日は晴れる?見える色の違いまで雑学好きライターがわかりやすく解説

「朝日」と「夕日」の違いと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
多くの人が「見える時間帯」と言うでしょう。しかし両者の違いはこれだけではないようです。
今回は「朝日」と「夕日」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

朝日と夕日は何が違う?

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地球は24時間かけて自転をしているため、1日のうちに太陽光を浴びている面と浴びていない面が必ず存在します。日の出は太陽光を浴び始めたタイミング、日没は太陽光を浴びなくなったタイミングのことです。そして日の出直後~数時間の太陽光が「朝日」で、日没直前の太陽光が「夕日」。では両者に見える時間帯以外の違いはあるのでしょうか。ここではその違いについて解説していきます。

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