
しかしはっきりとした定義や使い分けの基準まで理解している人はそう多くないはずです。
この記事では「調整」と「調節」について、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。
ライター/おおつけ
現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。
調整と調節の違い

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「調整」と「調節」はどちらも「調」という漢字を使っており、どことなく似た響きを持っていますよね。そのため意味を混同しがちな言葉でもありますよね。ここではまず、「調整」と「調節」の意味的な違いを解説していきます。
調整:悪い状態のものを正しい(良い)状態にする
「調整」は「都合の悪いものを正しい(良い)状態にする」ことを指します。具体的な例としては、「議論が白熱してなかなか結論がまとまらない会議」では「調整」することが求められますよね。「整(ととのえる)」という漢字の持つ意味から、ごちゃごちゃとしたもの、混乱したものを秩序だった形へ整理するといったニュアンスがあります。
調節:現在より良い状態にする
これに対して「調節」は「現在より良い状態にするため具合を変更する」ことを意味します。例えば飲食店の卓上調味料で料理の味を自分好みにしたいときには「調節」を使いますよね。「節(ふし)」という漢字の持つ意味から、ちょうど良い「節目」を狙って度合いを変更するニュアンスです。
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