この記事では、ごま油のおいしい食べ方や保存方法について解説していきます。ごま油は和食や中華、韓国料理で重宝されている油です。家庭で料理をつくるときにもごま油を使っている人は多いでしょう。そんなごま油を使った料理が、いつも同じでワンパターン化していることはないでしょうか?今回はごま油を使ったさまざまな食べ方や保存方法をフリーランス管理栄養士の宮本ゆかと一緒に紹介していくので、ぜひ参考にしてみてほしい。

ライター/宮本ゆか

町役場とドラッグストアでの管理栄養士での管理栄養士を経てフリーランスの管理栄養士兼Webライターへ。趣味はオーガニックの食材を使って料理をつくること。食に関する知識をいかし、わかりやすく解説していきます。

ごま油の特徴

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ここからは、ごま油の色による違いや、えごま油との違いについて解説していきます。意外と知られていないごま油の特徴を知ることができるかもしれません。一緒にくわしく見ていきましょう。

茶色のごま油と透明のごま油の違い

ごま油というと、茶色で香ばしい香りをイメージでしょうか。実はごま油には、無色透明で、香りが少ない「太白ごま油」という種類があります。一般的な茶色のごま油は製造過程において焙煎を経てつくられるため、香ばしい風味が特徴です。一方、太白ごま油は焙煎をせずにつくられるため、無色でクセが少ないという特徴があります。

ごま油とえごま油の違い

スーパーの食用油売り場などで、ごま油の近くに「えごま油」が並んでいるのを見たことがあるかもしれません。えごま油は、名前はごま油に似ていますが、ごま油とは別物です。ごま油はごま科の植物からつくられいていますが、えごま油はシソ科の植物からつくられています。

えごま油は血流をよくするといった効能がありますが、熱に弱いという特徴も。一方、ごま油はえごま油に比べて、酸化に強く加熱に調理に向いているという特徴があります。

ごま油のおいしい食べ方6選

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ここからはごま油のおすすめの食べ方をご紹介します。ごま油の使い道は、驚くほどたくさんありますよ。ごま油を使ったメニューがいつも同じでマンネリ化している場合には、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.ごま油の香りをいかした炒め物・焼き物に

ごま油は酸化しにくく、熱に強い油なので、炒め物や焼き物におすすめです。サラダ油をごま油に代えるだけで、ごま油の風味が加わり、食欲をそそる料理になりますよ。プルコギやチャプチェ、チヂミ、餃子といった韓国料理や中華料理にもよく合います。

\次のページで「2.ごま油で香り豊かな和えものに」を解説!/

2.ごま油で香り豊かな和えものに

ごま油は和えものの風味づけにも適しています。ナムルやたたききゅうり、わかめのごま和え、中華春雨サラダ、カルパッチョ、冷奴といった料理にごま油を使えば、香ばしい香りが引き立つ副菜になりますよ。

3.ごま油で本格的なドレッシング・タレに

ごま油を使えば、簡単に本格的な手作りドレッシングや万能タレができます。ごま油と酢、しょうゆ、すりごまなどを混ぜ合わせれば中華風のドレッシングに。また、ごま油とネギ、レモン汁、塩などを混ぜ合わせると肉や野菜とよく合う万能たれも簡単につくれるので、ぜひお試しを。

4.ごはんや麺類の香ばしい香りづけに

ごま油はごはんや麺類とも好相性。韓国の海苔巻きであるキンパやビビンバ、ジャージャー麺、チャーハン、まぐろ丼などにごま油を使うと、香りやコクを出すことができます。また、炊き込みご飯にごま油をたらすと、香ばしい風味をプラスできるので、おすすめです。

5.あつあつのスープや鍋の風味づけに

スープや鍋の隠し味としても、ごま油は使えます。中華スープやキムチ鍋とごま油の相性も抜群。また、いつもの汁物の味に変化を出すアイテムとしても、ごま油はおすすめです。みそ汁や豚汁にごま油を少したらすと、ごま油の香ばしさが加わり、ひと味違ったおいしさになりますよ。

6.太白ごま油でヘルシーなお菓子づくりに

無色で味にクセがない太白ごま油は、お菓子やパンづくりに適しています。シフォンケーキやマフィン、クッキー、パンなどに使えますよ。動物性で高カロリー高脂質のバターに比べて、植物性の太白ごま油は低カロリーで低脂質。ヘルシーなお菓子を作りたい場合は、太白ごま油を活用するとよいでしょう。

ごま油の保存方法

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ここからはごま油の正しい保存方法を一緒に見ていきましょう。ごま油の酸化を防ぐ方法や、使用済みごま油の捨て方も一緒に解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ごま油は常温保存が基本

ごま油を含む食用油は光や空気に触れることで酸化が進んで劣化します。そうならないために、ごま油は直射日光が当たらない冷暗所でしっかりふたを閉めて常温保存しましょう。ごま油は温度が低すぎると固まる性質があるので、常温保存が望ましいとされています。冷蔵庫で保存するのは控えましょう。

ごま油が酸化するとどうなるの?

ごま油はカビか生えたり菌が発生したりすることはありません。しかし、酸化することはあります。酸化した油は体の細胞を傷つけ、健康に害を及ぼすことも。ごま油は酸化に強い油として知られていますが、長期保存や光や空気にさらすことによって、ごま油でも酸化は進むので注意が必要です。先ほど解説した正しい保存法を守って保存しましょう。

また酸化防止の観点から、ごま油を購入するときは少量タイプがおすすめです。大容量タイプは使い切るまでに時間がかかる可能性があり、その分、酸化が進んでしまう可能性も。少量タイプのものを早めに使い切ることで、ごま油の酸化を回避することができるので、ぜひお試しください。

\次のページで「使用済みごま油の捨て方」を解説!/

使用済みごま油の捨て方

使用済みのごま油は、そのまま流しに捨てるのはNGです。排水溝の詰まりの原因や、水質の悪化を招く恐れがあるのでやめましょう。

捨てるときは、牛乳パックやポリ袋に新聞紙やボロ布などを入れて、冷ました状態の油を注いで染みこませます。自然発火防止のために、水も一緒に染みこませるとよいそうです。輪ゴムや粘着テープなどでしっかりと口とめ、燃えるごみとして捨てましょう。その他に、市販の凝固剤で固めて燃えるゴミと一緒に捨てる方法もあります。この場合は凝固剤の使用上の注意にしたがってくださいね。

ごま油の香ばしく豊かな風味をいろいろな料理で味わってみて

この記事では、ごま油のおいしい食べ方や保存方法について解説しました。ごま油は、その香ばしく豊かな風味から、さまざまな料理に活躍できる油だということがわかりましたね。また、ごま油の酸化を防ぐ保存方法や古いごま油の捨て方も知っていただけたと思います。ごま油を正しい方法で保存して、おいしい状態でいろいろな料理に使ってみてくださいね。

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家庭科

ごま油のおいしい食べ方は?正しい保存方法もフリーランス管理栄養士がくわしくわかりやすく解説

この記事では、ごま油のおいしい食べ方や保存方法について解説していきます。ごま油は和食や中華、韓国料理で重宝されている油です。家庭で料理をつくるときにもごま油を使っている人は多いでしょう。そんなごま油を使った料理が、いつも同じでワンパターン化していることはないでしょうか?今回はごま油を使ったさまざまな食べ方や保存方法をフリーランス管理栄養士の宮本ゆかと一緒に紹介していくので、ぜひ参考にしてみてほしい。

ライター/宮本ゆか

町役場とドラッグストアでの管理栄養士での管理栄養士を経てフリーランスの管理栄養士兼Webライターへ。趣味はオーガニックの食材を使って料理をつくること。食に関する知識をいかし、わかりやすく解説していきます。

ごま油の特徴

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ここからは、ごま油の色による違いや、えごま油との違いについて解説していきます。意外と知られていないごま油の特徴を知ることができるかもしれません。一緒にくわしく見ていきましょう。

茶色のごま油と透明のごま油の違い

ごま油というと、茶色で香ばしい香りをイメージでしょうか。実はごま油には、無色透明で、香りが少ない「太白ごま油」という種類があります。一般的な茶色のごま油は製造過程において焙煎を経てつくられるため、香ばしい風味が特徴です。一方、太白ごま油は焙煎をせずにつくられるため、無色でクセが少ないという特徴があります。

ごま油とえごま油の違い

スーパーの食用油売り場などで、ごま油の近くに「えごま油」が並んでいるのを見たことがあるかもしれません。えごま油は、名前はごま油に似ていますが、ごま油とは別物です。ごま油はごま科の植物からつくられいていますが、えごま油はシソ科の植物からつくられています。

えごま油は血流をよくするといった効能がありますが、熱に弱いという特徴も。一方、ごま油はえごま油に比べて、酸化に強く加熱に調理に向いているという特徴があります。

ごま油のおいしい食べ方6選

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ここからはごま油のおすすめの食べ方をご紹介します。ごま油の使い道は、驚くほどたくさんありますよ。ごま油を使ったメニューがいつも同じでマンネリ化している場合には、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.ごま油の香りをいかした炒め物・焼き物に

ごま油は酸化しにくく、熱に強い油なので、炒め物や焼き物におすすめです。サラダ油をごま油に代えるだけで、ごま油の風味が加わり、食欲をそそる料理になりますよ。プルコギやチャプチェ、チヂミ、餃子といった韓国料理や中華料理にもよく合います。

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