3分で分かる「表題」と「標題」の違い!メールで使うのはどっち?意味や使い方も雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説
メールの「ひょうだいの件」はどっち?
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正解は「表題」です。しかし、これが分かったからと言ってむやみに「表題の件」を使うのはやめましょう。
メールの書き手にとっては、説明を省略できる効率的なフレーズですが、読み手側は内容を確認しながら件名も参照しなくてはなりません。そのため、相手によっては失礼だと感じる可能性もあるのです。同僚に送る社内メールならまだしも、目上の人や仕事の取引先、お客さまに送るメールの場合は、件名の内容を再度記載し説明するのがマナーですね。
また、件名と内容が一致しないと、先方にあらぬ誤解を招きます。「表題の件」のほかに話がある場合は、「別件でございますが」などの言葉を付け加え、話の趣旨が変わることを伝えましょう。
「表題」「表題」に似た表現
「表題」「標題」に似た表現は、ほかにもあります。ここでは2つの熟語を紹介しましょう。
「掲題」の意味と使い方
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「けいだい」と読み、「表題」同様に「掲題の件」「掲題に関して」のような使い方をします。メールで使われることがほとんどです。最近使われるようになった新しい言葉で、現在のところ辞書には載っていません。そのため違和感を覚えたり、失礼だと感じたりする人も少なくないので、重要度の高いメールには使わないようにしましょう。
「首題」の意味と使い方
読み方は「しゅだい」です。辞書で調べると次のように書いてあります。
1.文書などの初めに書いてある題目。
2.経典の初めに書かれた語句。経の題名。首題名字(しゅだいみょうじ)。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「首題」
「表題」と似ていますが、「表題」が全体の題名を指すのに対し、「首題」はあくまでも文書の初めに書かれた題目を意味します。「首題の件」のように使うこともありますが、「表題の件」ほど多用されません。また、同音異義語「主題」と混同されやすいので、使用する際は注意が必要です。
「表題」はタイトル、「標題」は見出し
「表題」と「標題」のニュアンスの違いや、メールに使われる「表題の件」について解説しました。「表題の件」は大変便利な表現ですが、場合によっては失礼になることもあります。メールの相手や状況に応じた配慮が必要不可欠ですね。