美味しいドラゴンフルーツの見分け方は?国産と輸入で旬の時期が違う?産地や品種も果物大好きパティシエが詳しくわかりやすく解説
1.白肉種(ホワイトピタヤ)
別名「ホワイトドラゴン」という商品名で販売されている、ドラゴンフルーツの代表格。栽培が簡単で収穫量も多いため、最も流通している品種で、スーパーなどで簡単に入手できるドラゴンフルーツです。
果皮が真っ赤なのに対して、果肉が白色をしていることが特徴。サクサクした食感と散りばめられた種のシャリシャリ感が楽しめ、ほのかな甘味の中にわずかな酸味があります。サイズは200gの小ぶりなものから、1kgの大きめなものまで様々。日本では7月~11月が収穫の時期です。主にアメリカと台湾で品種改良が行われています。
2.赤肉種(レッドピタヤ)
「レッドドラゴン」とも呼ばれ、品種がはっきりしているものに「マキスパ」「アメリカンビューティー」「翡翠果」などがあります。
一番の特徴は、果皮は真っ赤で、果肉が鮮やかな赤紫色です。食感は白肉種とあまり変わりませんが、甘みと香りは白肉種より感じられます。サイズは約150g~800gと白肉種に比べ、少し小ぶりです。
特徴的な果肉の色には「ベタシアニン」というポリフェノールの一種が含まれます。ベタシアニンはフィトケミカルの一種で、その有用性が近年注目されていますね!さらに、食用だけでなく、化粧品や食品の天然色素としても使われています。カットしたときにまな板や洋服などに付くと落ちにくいので、注意してくださいね。
3.桃肉種(ピンクピタヤ)
別名「ピンクドラゴン」。日本で品種改良された品種と、海外で品種改良された品種があります。日本産は2007年に「ちゅらみやらび」という品種が開発され、沖縄県で栽培がスタート。新しい品種のため、まだ一般にはほとんど出回っておらず、希少価値が高い高級品です。海外のものは数種類存在しており、最近ではアメリカから輸入された桃肉種のドラゴンフルーツが岐阜県で栽培され始めています。品種名は「ダークスター」「ハレーズコメット」「コンドル」など。
果皮は赤色か濃いピンク色で、果肉は淡いピンク色をしています。食感は他の種類とあまり変わりませんが、完熟の糖度は15度以上になり、ドラゴンフルーツの品種の中で最も甘く、ジューシーな味わいが楽しめますよ。実の大きさは500gほどと大きめサイズ。
4.黄皮白肉種(ゴールデンドラゴン)
主にニュージーランドから輸入されているドラゴンフルーツです。果皮は黄色く、白肉種や赤肉種のようにうろこ状になっており、果肉は白色をしています。食感は他の種類と変わりませんが、味わいは最も薄味で淡泊です。
5.黄皮白肉種(イエローピタヤ)
「ゴールデンピタヤ」「イエロードラゴン」の名前でも呼ばれていますが、ゴールデンドラゴンとは果実の形が違う別物です。日本には主にコロンビアからの輸入品が入ってきています。国産のものは、旬が6月~10月と少し早く、生産量が少ない希少な種類です。
白肉種や赤肉種とは種類の違うサボテンの実なので、外見はゴツゴツとしてトゲが生えています。果皮の色は黄色、果肉は白色で果肉の中にある種は少し大きめ。ドラゴンフルーツの品種の中で最も味が良いと言われ、果糖やショ糖が含まれているため強い甘みがありジューシーです。大きさは200g~500gくらいと、小ぶりなものも。
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