
3分で分かる「ください」と「下さい 」の違い!仮名書きとひらがな表記の使い分けや表現の仕方も文学部卒ライターが詳しくわかりやすく解説
「ください」:お(ご)~ください・動詞の後に付くことが多い
「ください」を使う場合、丁寧な表現を表す接頭語「お」「ご」と一緒に使われたり、動詞の連用形に付いたりすることが多いです。
1.「お」+動詞の連用形+ください
・こちらでお待ちください。
・発信音の後にお話しください。
・アルコールで除菌後にお入りください。
2.「ご(御)」+漢語+ください
・お手元の資料をご覧ください。
・お先に失礼いたします。御免くださいませ。
・お手数ではございますが、○月○日までにご返送ください。
3.動詞の連用形+接続助詞「て」+ください
・換気をしたいので、窓を開けてください。
・危険ですから、規制線の中に入らないでください。
・授業中です。静かにしてください。
「下さい」は動詞「ください」は補助動詞という点で違いがある
「下さい」と「ください」はもともとは「くださる」から派生した語です。しかし、「下さい」は動詞「くださる」の命令形で物などを相手に自分に与えるように要求する丁寧な表現。「ください」は補助動詞。動詞の後に付いて、前の動作をするように相手に願ったり、依頼したりする意味で使う尊敬表現という点で違います。