マンゴーの果肉の鮮やかな黄色は、華やかな夏らしさを演出するな。マンゴーはそのまま食べるだけじゃなく、様々な加工に使っても、その存在感は褪せなのです。色んなアレンジの仕方を考えてみよう。また、マンゴーを食べるには、まずはカットですが...マンゴーの中には大きくかたい種が入っていて、無駄なく切るにはちょっとしたコツがいるんです。今回の記事では、種の向きから理解して、基本の切り方、さらに盛り合わせに使える華やかな切り方も、美味しい食べ方や保存方法と共に、果物大好きパティシエのmei.mと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/mei.m

15年近くウェディングケーキを作ってきたパティシエで、現在は2児のママ。フルーツが大好きで、味見と称して様々な果物を食べてきました。マンゴーは、果物盛り合わせ・プリン・ムース・焼き菓子・デコレーションと洋菓子界のオールラウンダー!

マンゴーの切り方・剥き方

image by iStockphoto

皮が硬く、長細いマンゴーは、どのように切っていったらよいか迷いますね。マンゴーは果肉の中に大きな平たい種が一つ入っています。そのため、いきなり半分にカットしようとしても上手くいきません。果肉はすべるため、先に皮をむくのも危険です。まずは種を取って、それから皮をむいていきますよ。作業の前には、軽く冷やして、流水でしっかり洗ってから始めましょう。

では、マンゴーの上手なカット方法を詳しく解説します。

無駄のない切り方はどうやるの?

まずは種の向きを理解しましょう。マンゴーの種はおおよそ実の形と平行に入っています。そのため、マンゴーを切るときは、まずまな板の上に広い面を上にして置きましょう。全体が丸っこく、広い面が分かりづらい個体もありますが、ヘタの部分から実の形を見ると、どれも楕円型になっているのが分かります。この、スタートに置く向きを間違えると、きれいに種が取れません。必ず正しい向きに置きましょう。

準備するもの:マンゴー、包丁、まな板、(スプーン)
1.マンゴーの広い面を上に、まな板に置く
2.横にあるヘタの上部に包丁をあて、果肉に包丁を入れる
3.刃の裏に種にが当たるので、その種に沿って切り進める
4.マンゴーの上部が切り取れたら裏返し、今度は種を下にしてまな板に置く
5.再びヘタの上部に包丁を当て、同じように種に沿って切り進める
6.皮つきの果肉2個と種の3パーツに切り分けられる

上記の方法で種が取れます。種を取った後は、皮を下にまな板に乗せて、果皮と果肉の間に包丁を入れ、すべらせるように皮をむきましょう。皮をむいたらお好みの大きさにカットを。もし、種の周りに果肉が残っていたら、スプーンでこそげ落とすと、無駄なく食べられますよ。

\次のページで「花咲きカットをしてみよう」を解説!/

花咲きカットをしてみよう

フルーツの盛り合わせなどに乗っている、マンゴーの代表的な飾り切り「花咲きカット」です。マンゴーをカットするだけなら、前述の切り方で一口大にするのが早いですが、花咲きカットを施すことで、簡単で食べやすく、いかにもマンゴーといった華やかな見た目を楽しめます。


作り方は簡単。種を取って、皮の付いた状態のマンゴーの果肉に、2cmほどのさいの目状の切れ目を入れるだけ。この時、皮は切らないように注意しましょう。あとは、マンゴーのヘタとお尻部分の両端を持ち、皮が反るように押し上げれば、写真で見るような姿になります。出っ張った果肉を、スプーンですくって食べましょう。

家庭で追熟しよう

手に入ったマンゴーがまだ硬い場合は家庭で追熟させましょう。追熟とは、まだ未熟な果実を一定期間寝かせることで、しっかり熟させること。追熟は、する果物としない果物がありますが、マンゴーは追熟する果物です。

追熟の方法は、直射日光を避けた風通しの良い室内に置いておくだけ。室温は15~20℃が目安です。追熟の期間は品種によって異なりますので、こまめに香りや柔らかさを確認し、完熟を見極めましょう。もし、黒い斑点が出ていたら、完熟を超えて傷み始めているサインです。黒い部分は取り除き早めに食べましょう。

早く完熟させたい場合は、リンゴと同じ袋に入れ、密封させておきます。そうすることで、リンゴから発生されるエチレンガスの効果で追熟が早まりますよ。ただし、エチレンガスは完熟後の傷みも促進してしまうので、熟したら早めに取り出しましょう。

マンゴーの美味しい食べ方って?

image by iStockphoto

完熟のマンゴーは日持ちしないので、美味しいうちにいただきましょう!ここでは、マンゴーの「どんな食べ方がおいしいか」について解説していきます。シンプルに、カットしてそのまま食べる時にも、美味しいコツがありますよ!また、マンゴーは他にも色々な食べ方が出来るのです。意外にも、様々な食材と組み合わせたり、加熱や冷凍・調理しても、マンゴーの良さは消えません。ぜひ色々試してみてくださいね!

1.フレッシュを生のまま

完熟したフレッシュのマンゴーは、食べる2時間ほど前から冷蔵庫で冷やし、さっとカットしてそのまま食べるのが一番のおすすめです。マンゴーの香りと食感、ジューシーで甘い果肉を丸ごと味わえますよ。花咲きカットを施して、華やかな盛り合わせにしたり、種だけ切り出して、そのままスプーンですくって食べても良いでしょう。簡単なアレンジなら、ヨーグルトに混ぜたり、かき氷やアイスのトッピングなどもおすすめです。ゴロッと感じる果肉は、カットする大きさによって食感の違いを楽しめます。

また、一般的にマンゴーは皮をむいて食べますが、丸かじりでも食べられるのです。果皮にはポリフェノールなどが含まれ栄養豊富ですよ。気になる方はお試しあれ。

\次のページで「2.大量消費は加工して」を解説!/

2.大量消費は加工して

大量のマンゴーを消費したり、生食には少し酸っぱいマンゴーなら、簡単にコンポートやジャムに。または、ピューレ状にすれば様々に活用できます。

まずは種と皮を取り除いたマンゴーを、ジューサーにかけてピューレ状にしましょう。冷たいデザートなら、マンゴープリンやアイスなどに。マンゴーは色々なデザートに合う果物です。酸っぱめのマンゴーなら、お砂糖を調節すれば美味しく食べられますよ。また、マンゴーの色や風味は加熱しても飛びづらいので、パウンドケーキなどの焼き菓子に加えれば、マンゴー色が鮮やかな黄色いケーキが焼きあがります。

マンゴーのトロピカルで爽やかな酸味は、お料理のソースやカレーの隠し味にも。奥深いコクが出て、夏を感じるメニューになりますよ!

マンゴーの保存方法

image by iStockphoto

まだ硬い果実は常温保存で追熟させます。完熟前に冷蔵庫に入れると、追熟しなくなってしまうため、まだ未熟な内は必ず常温保存しましょう。では、熟したマンゴーをすぐに食べない場合、どのように保存すれば長持ちするでしょうか?ここでは、完熟マンゴーの保存のコツを見ていきます。

完熟マンゴーは野菜室へ

完熟したマンゴーをそのまま保存したい場合は、乾燥防止に湿らせたキッチンペーパーに包み、ポリ袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。カットしたマンゴーなら、果肉をラップでピッタリと包んでから。完熟マンゴーはあまり日持ちしないので、丸ごとなら5日カット済なら1~2日を目安に早めに食べましょう。どうしても冷蔵保存の期間を伸ばしたい場合は、完熟の一歩手前で冷蔵庫に入れると、少し持ちがよくなります。

冷凍して長期保存

完熟したマンゴーが食べきれない場合冷凍庫に入れるとさらに長期保存が可能になります。冷凍した場合の保存期間の目安は1か月ほど。

果肉をそのまま冷凍する場合は、種と皮を取り、適度な大きさにカットしたマンゴーを、一度広げて凍らせてから保存袋に入れると、使う時に取り出しやすくおすすめです。半解凍をそのままフローズンマンゴーとして食べても、ジューサーに入れスムージーにしても良いですね。マンゴーは冷凍しても、多少食感が変わったり水分は出ますが、解凍時にそこまでべちゃっとなりません。解凍してヨーグルトに入れたり、スイーツのデコレーションとして添えても良いでしょう。

ピューレ状で冷凍する場合は、使う分ごとにあらかじめ分けておくと便利ですね。マンゴーのピューレは冷解凍しても状態はさほど変わらないので、解凍するだけでそのまま加工に使えます。保存期間が長い場合は加熱処理して使いましょう

\次のページで「マンゴーはコツを押さえて上手にカット!そのまま食べても、冷凍・加工しても美味しい!」を解説!/

マンゴーはコツを押さえて上手にカット!そのまま食べても、冷凍・加工しても美味しい!

マンゴーのカットのコツは、ズバリ「種の向き」!形をしっかり確認してから切り始めましょう。上手に切り分けたら、冷やしてそのままでも立派なデザートに、加工に使えば様々な食材とも好相性です。マンゴーは冷凍してもピューレにしても、鮮やかな黄色とさわやかな風味を楽しめますよ!

" /> マンゴーの無駄のない切り方は?追熟や保存方法、美味しい食べ方も果物大好きパティシエが詳しくわかりやすく解説 – Study-Z
家庭科

マンゴーの無駄のない切り方は?追熟や保存方法、美味しい食べ方も果物大好きパティシエが詳しくわかりやすく解説

マンゴーの果肉の鮮やかな黄色は、華やかな夏らしさを演出するな。マンゴーはそのまま食べるだけじゃなく、様々な加工に使っても、その存在感は褪せなのです。色んなアレンジの仕方を考えてみよう。また、マンゴーを食べるには、まずはカットですが…マンゴーの中には大きくかたい種が入っていて、無駄なく切るにはちょっとしたコツがいるんです。今回の記事では、種の向きから理解して、基本の切り方、さらに盛り合わせに使える華やかな切り方も、美味しい食べ方や保存方法と共に、果物大好きパティシエのmei.mと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/mei.m

15年近くウェディングケーキを作ってきたパティシエで、現在は2児のママ。フルーツが大好きで、味見と称して様々な果物を食べてきました。マンゴーは、果物盛り合わせ・プリン・ムース・焼き菓子・デコレーションと洋菓子界のオールラウンダー!

マンゴーの切り方・剥き方

image by iStockphoto

皮が硬く、長細いマンゴーは、どのように切っていったらよいか迷いますね。マンゴーは果肉の中に大きな平たい種が一つ入っています。そのため、いきなり半分にカットしようとしても上手くいきません。果肉はすべるため、先に皮をむくのも危険です。まずは種を取って、それから皮をむいていきますよ。作業の前には、軽く冷やして、流水でしっかり洗ってから始めましょう。

では、マンゴーの上手なカット方法を詳しく解説します。

無駄のない切り方はどうやるの?

まずは種の向きを理解しましょう。マンゴーの種はおおよそ実の形と平行に入っています。そのため、マンゴーを切るときは、まずまな板の上に広い面を上にして置きましょう。全体が丸っこく、広い面が分かりづらい個体もありますが、ヘタの部分から実の形を見ると、どれも楕円型になっているのが分かります。この、スタートに置く向きを間違えると、きれいに種が取れません。必ず正しい向きに置きましょう。

準備するもの:マンゴー、包丁、まな板、(スプーン)
1.マンゴーの広い面を上に、まな板に置く
2.横にあるヘタの上部に包丁をあて、果肉に包丁を入れる
3.刃の裏に種にが当たるので、その種に沿って切り進める
4.マンゴーの上部が切り取れたら裏返し、今度は種を下にしてまな板に置く
5.再びヘタの上部に包丁を当て、同じように種に沿って切り進める
6.皮つきの果肉2個と種の3パーツに切り分けられる

上記の方法で種が取れます。種を取った後は、皮を下にまな板に乗せて、果皮と果肉の間に包丁を入れ、すべらせるように皮をむきましょう。皮をむいたらお好みの大きさにカットを。もし、種の周りに果肉が残っていたら、スプーンでこそげ落とすと、無駄なく食べられますよ。

\次のページで「花咲きカットをしてみよう」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: