カニを美味しく食べるためには保存方法や下処理を知っておいた方がいいぞ。なぜなら、保存状態や調理の仕方で味がずいぶんと変わるそうなんです。カニの扱いが難しいからと言って、食卓に上らないのはもったいない!おすすめの食べ方も、料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。カニは大好物です!家族みんなカニが好きなので、特別な日に取り入れるようにしています。

カニを美味しくたべるための下処理を知ろう!

image by iStockphoto

カニを美味しく食べるためには下処理が大切です。カニの種類や保存状態によって、異なる部分もありますので注意してくださいね。

その1.カニを茹でる場合は甲羅の向きと種類に注意

カニを茹でる場合、生カニや生冷凍カニは沸騰した塩入りのお湯で茹でます。ズワイガニと毛ガニは水洗い後に甲羅を下にして茹でるのが一般的です。タラバガニのカニみそは少なく、脂っぽいので食用には向きません。カニみそを取り除いてから、水洗いをして茹でて下さい。

茹で時間はカニを入れて再沸騰後15分~20分ぐらいが目安ですが、サイズによって茹で時間が変わってきます。カニは茹ですぎると身が硬くなるので、時間が分からなければ、購入したお店に聞いて茹で時間をあらかじめ把握しておくといいかもしれませんね。茹でた後は、ズワイガニはすぐに水で洗い、毛ガニとタラバガニは氷水に数分つけた後に水で洗い流して下さい。

その2.さばく際の力加減に注意

カニの甲羅は硬くて扱いにくいため、力が入ってしまい身を潰しやすいので注意が必要です。胴のふんどしを取り除いたら、ふんどしのあった場所から甲羅を剥がします。腹部についた脚の付け根をキッチンバサミで切っていきましょう。甲羅には薄膜、腹側にはエラのガニがあるので除去してください。カニみそは甲羅の中にまとめておくといいですね。

カニは、包丁を使うような下処理がほとんどなく、工程も少ないので、解凍や茹で具合などに気をつけて処理をすれば難しくはありません。甲羅や足をさばく際に怪我をしないように軍手を着用すると安全です。

\次のページで「カニはどうやって保存するのが正解?」を解説!/

カニはどうやって保存するのが正解?

image by iStockphoto

スーパーやネットショッピングなどで販売されているカニは、主に生カニ、茹でカニ、冷凍カニの3種類に分けることができます。これらは、種類によって保存方法や保存できる期間が異なってくるのです。保存方法や、保存期間によっては美味しさを損ねてしまう可能性があるので注意してくださいね。

冷凍保存した場合の解凍方法についても気になりますよね。保存方法と解凍方法についてみていきましょう。

1.生カニは茹でてから保存しよう

生のカニは冷蔵庫に入れておいても長くは持ちません。また、生のまま保存してしまうと酸化によって色が黒くなってしまい、見た目だけでなく美味しさも損なわれてしまいます。保存しておきたい部位は茹でて保存してください。冷蔵庫で2~3日、冷凍庫で1ヵ月が目安です。どちらも臭い移りや水分が抜けるのを防ぐためにラップや保存袋などで密閉して保存してくださいね。

2.茹でカニの保存期間は短い

茹でカニの保存期間は冷蔵庫で約2日間、冷凍庫で約3日間といわれています。既に一度茹でられているため、再び茹でてしまうとカニのエキスが流れ出て、美味しさが損なわれるのでNGです。食べない部分については、そのままの状態で保存しましょう。ラップや保存袋に入れて保存することで、水分が抜けたり他の食材への臭い移りを防げますよ。

3.冷凍カニは素早く冷凍庫へ

冷凍カニの保存期間については、冷凍庫で約2~3週間程度といわれています。冷凍カニは冷蔵庫に入れておくと解凍されてしまうので、すぐに食べる予定がないのならば必ず冷凍庫で保存してください。ラップや保存袋に入れて密閉することで、極度の乾燥を防ぎましょう。

4.カニを冷凍保存した場合の解凍方法について

冷凍保存したカニは冷蔵庫へ移しての解凍がポイントです!室温に置いておくと急速に解凍が進み、カニの旨味や風味が流れ出てしまいます。また、茹でたカニを再度ボイルしたり電子レンジで解凍すると風味や旨味が損なわれてしますので避けた方がいいです。

カニは傷みやすい食材なので、できるだけ早く食べた方が美味しさや風味を損なわずに済みます。傷んでいる場合は、臭いや見た目に変化があるので、腐敗の可能性がある場合は食中毒の危険がありますので、破棄してください。

\次のページで「カニをもっと美味しく食べたい!おすすめの調理法3選をご紹介!」を解説!/

カニをもっと美味しく食べたい!おすすめの調理法3選をご紹介!

image by iStockphoto

カニは焼いたり茹でたりして殻を割って食べる方法以外にも、身をほぐしてサラダやチャーハンの具材にすることもあります。カニの殻を割るための便利な道具としてクラブクラッカーがありますね。その他、カニを食べるための専用の道具としてカニスプーンやカニフォークなどがあることからも分かるように、カニは日本人にとって高級ながら身近な食材なんです。贅沢なカニを堪能できる料理を3つご紹介します。

その1.贅沢なひと品カニ鍋

カニを使った定番料理といえば、カニ鍋が思い浮かびますね。カニから出る出汁で具材を煮込めば、旨みがたっぷり溶け込んだ贅沢な鍋ができます。華やかさもあるので、寒い時期の集まりや冬のおもてなしにもぴったりですよ。

鍋の具材に決まりはありませんので、それぞれのご家庭で好きな具材をチョイスしましょう。野菜も入れれば栄養面でも完璧です。しめは雑炊にして、最後まで美味しくいただけるところも魅力ですね!

その2. 簡単で華やかなカニちらし

カニはお寿司にしても美味しいですよね。巻きずしや軍艦もいいですが、ご家庭なら作りやすいちらし寿司はいかがでしょうか。むき身のカニなら豪華に見えますが、カニ缶を使っても美味しくできますよ!錦糸卵や、桜でんぶ、きゅうりなどで色鮮やかに仕上げれば、華やかな食卓になりますね。イクラや魚介類をプラスすれば、特別な日のご馳走にピッタリです!

その3.ほっこり温かい冬瓜とカニのスープ

冬瓜とカニを具材に使った中華スープも、身体が温まるのでおすすめです。カニ缶を使う場合は、汁ごと加えることで旨みたっぷりに仕上がりますよ。とろとろに煮えた冬瓜が入ったスープは、ほっと一息つけるやさしい味わい。冬瓜を大きく切って煮込みにするのもいいですね!

カニの栄養分をできる限りムダにせず身体に取り入れるには、殻も出汁などに活用するといいですよ。赤いカニの色素であるアスタキサンチンはカニの殻にも含まれる成分で、抗酸化作用があり、肌にいいとされています。

\次のページで「カニを上手に保存・調理して美味しいカニを堪能しよう!」を解説!/

カニを上手に保存・調理して美味しいカニを堪能しよう!

カニは保存状態や茹で加減によって、味や風味に差が出やすい食材です。せっかくのカニは美味しくいただきたいですよね。カニにはタンパク質やビタミンB群、亜鉛など豊富な栄養素が含まれています。上手に調理して特別な日に、または普段の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

" /> カニを美味しく食べたい!カニの下処理・保存方法やおすすめの食べ方を主婦歴15年のママライターが詳しくわかりやすく解説! – Study-Z
家庭科

カニを美味しく食べたい!カニの下処理・保存方法やおすすめの食べ方を主婦歴15年のママライターが詳しくわかりやすく解説!

カニを美味しく食べるためには保存方法や下処理を知っておいた方がいいぞ。なぜなら、保存状態や調理の仕方で味がずいぶんと変わるそうなんです。カニの扱いが難しいからと言って、食卓に上らないのはもったいない!おすすめの食べ方も、料理が趣味の主婦ライターいわさゆこと一緒に解説していきます。

ライター/いわ さゆこ

4人の子を持つ主婦ライターいわさゆこです。趣味は料理と読書。カニは大好物です!家族みんなカニが好きなので、特別な日に取り入れるようにしています。

カニを美味しくたべるための下処理を知ろう!

image by iStockphoto

カニを美味しく食べるためには下処理が大切です。カニの種類や保存状態によって、異なる部分もありますので注意してくださいね。

その1.カニを茹でる場合は甲羅の向きと種類に注意

カニを茹でる場合、生カニや生冷凍カニは沸騰した塩入りのお湯で茹でます。ズワイガニと毛ガニは水洗い後に甲羅を下にして茹でるのが一般的です。タラバガニのカニみそは少なく、脂っぽいので食用には向きません。カニみそを取り除いてから、水洗いをして茹でて下さい。

茹で時間はカニを入れて再沸騰後15分~20分ぐらいが目安ですが、サイズによって茹で時間が変わってきます。カニは茹ですぎると身が硬くなるので、時間が分からなければ、購入したお店に聞いて茹で時間をあらかじめ把握しておくといいかもしれませんね。茹でた後は、ズワイガニはすぐに水で洗い、毛ガニとタラバガニは氷水に数分つけた後に水で洗い流して下さい。

その2.さばく際の力加減に注意

カニの甲羅は硬くて扱いにくいため、力が入ってしまい身を潰しやすいので注意が必要です。胴のふんどしを取り除いたら、ふんどしのあった場所から甲羅を剥がします。腹部についた脚の付け根をキッチンバサミで切っていきましょう。甲羅には薄膜、腹側にはエラのガニがあるので除去してください。カニみそは甲羅の中にまとめておくといいですね。

カニは、包丁を使うような下処理がほとんどなく、工程も少ないので、解凍や茹で具合などに気をつけて処理をすれば難しくはありません。甲羅や足をさばく際に怪我をしないように軍手を着用すると安全です。

\次のページで「カニはどうやって保存するのが正解?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: