この記事では日本の伝統的な和菓子に欠かせない「あんこ」の食べ方などについてみていきます。あんこは和菓子のイメージが大きいが、和菓子以外にもさまざまなスイーツにぴったりらしいのです。それに、あんこを作るのは難しくて手間がかかると思っていたが、実は意外と簡単に作れるんです。
今回はあんこのおすすめの食べ方や作り方やについて管理栄養士のミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ

給食施設で働く現役管理栄養士。おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。和菓子が大好物で、特にあんこには目がない。自分であんこを炊くこともある。おやつはケーキよりどら焼き派。

あんこのおすすめの食べ方5選

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あんこはさまざまな和洋菓子に相性が良く、色々な料理やお菓子に取り入れてみてほしい食材です。おすすめの食べ方6選を見ていきましょう。

1.シンプルにあんこのっけ

あんこをいろんな食材に乗せる、簡単アレンジがおすすめです。あんこを乗せるだけでガラッと雰囲気が変わり、いつもと違うおいしさに出会えるかもしれません!

パンとの相性はとても良く、トーストに乗せたり食パンに乗せてから焼いたり、ロールパンにサンドしたりすると簡単においしく食べられます。バターとの相性も良いので、あんバターサンドにしてもおいしいですよね。

私が好きなのは、あんこをアイスに乗せる食べ方です。バニラアイスや抹茶アイスやいちごアイスなど、いろいろなアイスに乗せて食べています。他にもヨーグルト、プリン、クラッカーにも合うので、挑戦してみてください。

2.焼き菓子にあんこ

お菓子作りやパン作りに、あんこを一緒に使うのもおすすめです。クッキーやパウンドケーキ、食パンやロールパンなど、生地に練りこんでさまざまな焼き菓子で使用できます。焼き菓子に入れる場合は、粒あんのほうがあんこの風味を感じられるのでおすすめです。

また、お菓子に入れる際には砂糖の量を少なめに変更するのがポイントになります。レシピをアレンジして作ってみるのも良いですね。

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3.やっぱり最高!あんことお餅

あんこのお餅との相性は、最高ですよね。焼いたお餅にかけたり、お汁粉にしたり、白玉ぜんざいにしたり、おはぎにしたり、どれも美味しいおやつです。和菓子の定番、大福もいいですよね。正月に余ってしまったお餅をアレンジして作ることもできます。あんこはフルーツとの相性もいいので、人気のフルーツ大福にしていただくのもおすすめです。

4.みんな大好きどら焼き

はちみつを入れてホットケーキを焼いて、間にあんこをはさめば簡単にどら焼きが作れます。買うと安くても1個50円程ですが、作れば安いし楽しいです。お子さんと一緒に作ってみるのも楽しそうですね。また、はちみつは1歳未満は食べられませんので注意してください。

5.おかずにもおやつにも!かぼちゃのいとこ煮

かぼちゃのいとこ煮はかぼちゃを煮てあんこを加えたもので、冬至や祝いの席で食べることもありますね。夕飯の副菜としても、ちょっとしたおやつとしても食べられます。かぼちゃとあんこを一緒に煮ることが多いですが、かぼちゃの煮物の上にかけるだけでもできるので、アレンジにも良さそうです。

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あんこ作りは3ステップで意外と簡単!

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あんこの作り方は、渋きり・柔らかく煮る・砂糖を入れて煮るの3ステップで初心者でも簡単です。まずは簡単な小豆で作ってみることがおすすめ。1番簡単な小豆のつぶあんの作り方をご紹介します。手作りあんこでの利点は砂糖の量を自分好みに調節できる点です。市販のあんこだと甘すぎると感じている方も多いと思います。お好みの甘さで作ってみてください。

・小豆
・砂糖(小豆と同量くらい)
・水
・塩(必要に応じて)

白あんに使う手亡豆などは調理前日から水につけますが、小豆は簡単に煮えるため、水につける必要はありません

サッと洗った小豆とたっぷりの水を鍋に入れ火にかけ、10分ほど沸騰させてアクを抜きます(渋きり)。ゆでこぼして新しい水を加えて沸騰させ弱火~中火で煮ると、アクが浮くので取り除いてください。豆が柔らかくなったら砂糖を2~3回に分けて加えてさらに煮ます。ヘラで混ぜて鍋底が見える程度に水分がなくなれば完成です。豆が固いのに煮汁がなくなりそうなら、お湯を足してください。

何度もあんこ作りをした私でも失敗したことがないので、皆さんできますよ!鍋底が焦げやすいので、注意して作ってみて下さい。

豆を煮るときの1番のポイントが、渋きりです。豆はそのまま煮てしまうとアクや臭みが気になる仕上がりになってしまいます。渋きりは必ず行いましょう。

また、豆が柔らかくなる前の段階で砂糖を入れると柔らかく煮えず、芯の残った仕上がりになってしまいます。砂糖を入れる前に、豆が柔らかくなっているか一粒手でつぶしてしっかり確認しましょう。この2つのポイントを押さえれば、美味しいあんこが手作りできますよ。

砂糖は味に影響の少ない上白糖やグラニュー糖がおすすめです。きび砂糖やザラメでもできますが、砂糖に特徴的な香りや味があるので気にならなければそちらでも大丈夫ですよ。

圧力なべであんこは作れるの?

圧力なべを使用してあんこを作ることもできます。渋きりが終わったら圧力をかけて煮ると10分くらいで小豆が柔らかくなるので、かなり時短です。小豆が柔らかくなったら後は同じように、砂糖を2~3回に分けて加えて煮汁がなくなるまで煮ます。圧力なべがあるなら、ぜひ使ってみてください。

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あんこの保存方法と日持ちの目安

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手作りあんこの保存方法と日持ちの目安についてみていきましょう。

あんこの冷蔵保存は早めに食べよう

あんこを冷蔵庫で保存する場合は密閉した容器に入れて保管し、3日以内に食べきりましょう。糖度が60%以上になると1月ほど保存できますが、これはかなり甘い状態で市販でも60%以下のあんこも多いです。日持ちするイメージのあるあんこですが、自分で作るものはもちろん市販のあんこでもすぐに傷んでしまいます。あんこは早めに食べるのが良いでしょう。

あんこの冷凍保存は長持ちで使いやすい!

あんこを冷凍保存すると日持ちして使いやすいので、冷凍がおすすめです。冷凍すれば数か月~半年ほど日持ちするので長く楽しめます。

使用分ごとにラップに包んで保存すると、霜が付きにくく味や香りが保てるのでおすすめです。ラップが少し面倒だったら、丈夫なビニール袋に入れて薄くのばして箸で折り目をつけてから冷凍すると、使用ごとにバキッと折って使えます。

毎日食べても飽きないあんこ!おいしく楽しく食べよう

あんこのアレンジ方法や、作り方について分かりました。あんこを作るのは難しいと思っていたかもしれませんが、作業工程も簡単でおいしいあんこが作れます。自慢の手作りあんこを作って、様々なアレンジをしてみると楽しいのでぜひ挑戦してみてください。あんこを毎日いろんな形で取り入れて、おいしく食べてみてほしいです。

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家庭科

あんこは万能スイーツ!おすすめの食べ方や作り方を管理栄養士が分かりやすくわかりやすく解説

この記事では日本の伝統的な和菓子に欠かせない「あんこ」の食べ方などについてみていきます。あんこは和菓子のイメージが大きいが、和菓子以外にもさまざまなスイーツにぴったりらしいのです。それに、あんこを作るのは難しくて手間がかかると思っていたが、実は意外と簡単に作れるんです。
今回はあんこのおすすめの食べ方や作り方やについて管理栄養士のミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ

給食施設で働く現役管理栄養士。おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。和菓子が大好物で、特にあんこには目がない。自分であんこを炊くこともある。おやつはケーキよりどら焼き派。

あんこのおすすめの食べ方5選

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あんこはさまざまな和洋菓子に相性が良く、色々な料理やお菓子に取り入れてみてほしい食材です。おすすめの食べ方6選を見ていきましょう。

1.シンプルにあんこのっけ

あんこをいろんな食材に乗せる、簡単アレンジがおすすめです。あんこを乗せるだけでガラッと雰囲気が変わり、いつもと違うおいしさに出会えるかもしれません!

パンとの相性はとても良く、トーストに乗せたり食パンに乗せてから焼いたり、ロールパンにサンドしたりすると簡単においしく食べられます。バターとの相性も良いので、あんバターサンドにしてもおいしいですよね。

私が好きなのは、あんこをアイスに乗せる食べ方です。バニラアイスや抹茶アイスやいちごアイスなど、いろいろなアイスに乗せて食べています。他にもヨーグルト、プリン、クラッカーにも合うので、挑戦してみてください。

2.焼き菓子にあんこ

お菓子作りやパン作りに、あんこを一緒に使うのもおすすめです。クッキーやパウンドケーキ、食パンやロールパンなど、生地に練りこんでさまざまな焼き菓子で使用できます。焼き菓子に入れる場合は、粒あんのほうがあんこの風味を感じられるのでおすすめです。

また、お菓子に入れる際には砂糖の量を少なめに変更するのがポイントになります。レシピをアレンジして作ってみるのも良いですね。

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