3分で分かる男爵いもとメークインの違い!じゃがいも料理の使い分けや調理のお悩み解決法も文学部卒ライターがわかりやすく解説
1.ポテトコロッケ:茹でてマッシュポテトにし、旨味のあるひき肉を混ぜると味がよく馴染む
2.ポテトサラダ:粉を吹いた男爵いもにコクのあるマヨネーズなどの調味料がからまり、相性が抜群。酢などで下味を付けると爽やかな風味
3.肉じゃが:ほろほろと煮崩れた男爵いもと切り落としの牛肉や豚肉の旨味が合う。しょうゆなどの調味料が表面にしみやすい
4.お好み焼き:マッシュポテトが余った時に少し混ぜるだけで、たねがまとまりやすくなる
メークインの特徴
メークインはイギリス原産の品種。日本には大正時代に入り、北海道で栽培されたということです。”may queen”を直訳すると「5月の女王」。なぜこのような名前がついたかというと、昔のイギリスの春の祭り(メーデー)の一環で、娘の中から女王に選ばれる行事があるとのこと。春頃に美味しくなるじゃがいもと選ばれた女王のイメージから、メークインと付けられたようです。
きめ細かく硬めの食感
男爵いもと比べてメークインは、でんぷんの含有量が全体の16%と少なめ。そのため、粘り気の強いきめ細かく硬めの食感になります。加熱するとサクサクした感じ。皮はなめらかで薄く、皮むきがしやすいです。
メークインのおすすめ料理
加熱をしても比較的硬めので形崩れしにくい料理が向きます。長時間煮込んでも崩れにくい煮物の食材や炒めものの具材にもおすすめ。下記のような例があります。
1.おでん・シチュー・カレー:大きめに切って長時間煮込んでも煮崩れにくい
2.フライドポテト:太めの棒状にカットしてサクサクとした歯ごたえが楽しめる
3.炒めもの:ネギやきのこ(舞茸やえのきだけ)など、そのままカットして手軽にフライパンで作れる。
ジャガイモは細めの棒状に切った後、電子レンジで加熱しておくと火が通りやすい。
じゃがいも料理で困ること
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じゃがいもはコンビニ食材と呼ばれ、家に常備しておくと何かしらのおかずができるといわれています。ただ、レシピ通りに作ってもうまくいかなかったり、カロリーに悩んでしまったりなど困ることもありますよね。どのように解決するとよいのでしょうか。
1.ポテトコロッケが破裂してしまう
ポテトコロッケは揚げ油で加熱した時に、中のたねに圧力がかかり衣の薄い部分から吹き出してしまうのが破裂の原因。見栄えが悪くなってしまったり、揚げ油が飛んで危ないめにあったりして作りたくないという方もいるようです。トラブルを防ぐには、たねの具材をしっかりと加熱し具材の水分を飛ばしておくと水蒸気の発生が抑えられ圧力がかかりにくくなりますよ。
たねは作った後に金属製のバットに移し替えて冷蔵庫などで熱をとること。包む具材の温度を低くすると、揚げ油に入れた時に温度が急上昇しにくく破裂を防げます。
衣を付けるときにはパン粉の付き方にムラが出ないよう、小麦粉と卵を混ぜたバッター液を作りくぐらせてからパン粉をつけるのもおすすめ。揚げ油の温度は、180℃(パン粉を揚げ油に落として少し経ってから浮き上がってくるくらいが目安)に保てるよう、3つくらいずつ揚げるようにしましょう。
2.フライドポテトを揚げずにつくるには
フライドポテトを食べたくても、そのためだけに揚げ油を用意するのは大変。後片付けも面倒ですよね。手軽に作るなら、細切りにして電子レンジで加熱し、フライパンに多めに油を敷いて油炒めにすると便利です。
ほくほくした食感が好みなら男爵いもを選び、サクサクしたフライドポテトが好みならメークインを選ぶとよいでしょう。切った後にじゃがいもを水に漬けておくと変色防止にもなりますし、でんぷんが取れてベタッとしません。油で炒める前にザルにあけてキッチンペーパーで水気を拭き取ると油はねがしにくいです。
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