
水菜にはどんな栄養があるの?効果効能や注意点もフリーランス管理栄養士がわかりやすく解説
ライター/宮本ゆか
町役場とドラッグストアでの管理栄養士を経て、現在はフリーランス管理栄養士兼Webライター。最近は時短料理のレシピ作成や作り置きメニューを研究中。栄養や調理に関する情報をわかりやすくお届けします。
水菜ってどんな野菜?

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水菜はスーパーや八百屋で比較的お手頃な値段で手に入る食材で、シャキシャキとした食感が魅力。サラダや炒め物などに合うので、普段から水菜を料理にとり入れている人も多いかもしれません。でも、水菜がどんな野菜かくわしく知っている人は少ないのでは?ここからは水菜の特徴を解説していきます。
水菜は緑黄色野菜
緑黄色野菜といえば、ピーマンやにんじん、トマトといった野菜を思い浮かべると思いますが、実は水菜も緑黄色野菜です。緑黄色野菜は厚生労働省が定めている基準で「可食部100g中に含まれるカロテンの量が600マイクログラム以上のもの」とされています。水菜のβ-カロテンは1300マイクログラムなのに対して、同じ葉物野菜のレタスは240マイクログラムです。比べてみると水菜はカロテンが多く含まれている野菜であることがわかりますね。
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水菜に栄養がないって本当?
「水菜は栄養がない」と言われることもありますが、本当に水菜には栄養がないのでしょうか?実は水菜に栄養がないなんてウソ。水菜は驚くほど栄養が豊富な野菜です。他の野菜よりも含有量が多い栄養素もあるので、むしろ積極的にとり入れたい野菜といえます。
水菜の栄養と6つの効能

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ここからは水菜に含まれている栄養素とその効能についてくわしく解説していきます。水菜は体にうれしい健康効果がたくさんあり、栄養がないと言われるのが不思議なくらいです。それでは水菜の栄養を一緒にみていきましょう。
1.抗酸化作用がある「β‐カロテン」
緑黄色野菜の解説でも登場したβ-カロテン。β‐カロテンは緑黄色野菜に含まれる赤やオレンジ色の色素成分で、強い抗酸化作用があることが特徴です。抗酸化作用には老化予防や免疫力の向上といった効果が期待できるそうですよ。
また、β-カロテンは体内に取り込まれるとビタミンAに変換される特徴もあります。薄暗いところで視力を維持したり、粘膜や皮膚を正常に保ったりといったビタミンAの効果も期待できますよ。
β‐カロテンは油との相性がよく一緒にとると吸収率が上がるそうです。そこで、水菜とごま油を使った簡単レシピをご紹介します。ツナ缶を使うのでお財布にやさしい節約料理としてもおすすめです。作り置きのおかずにもなるので、献立の参考にしてみてください。
水菜とツナのナムル(3~4人分)
<材料>
・水菜 1袋
・にんじん 1/3本
・ツナ缶 1缶
・すりおろしにんにく 小さじ1/3
・ごま油 大さじ1
・しょうゆ 小さじ2
・白ごま 大さじ1/2
<作り方>
1.水菜は熱湯で塩ゆでにし、食べやすい大きさに切る
2.にんじんは千切りにしてボウルに入れて塩少々(分量外)をふり、水分が出てきたら絞る
3.ボウルににんにく、ごま油、しょうゆを入れてよく混ぜ、油をきったツナと水菜、ニンジンを入れて合わせる
4.器に盛り、白ごまをふる
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