この記事では半角と全角の違いについてみていきます。どちらもパソコンやスマホで文字入力をする際に指定するものですね。文字の規格に対して言及した言葉ではありますが、もちろん他の違いもあるようです。今回はパソコンやスマホで使う文字に言及した言葉の違いを、会社員ライターれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

一般企業に勤務する傍ら執筆活動を続けるwebライター。得意分野はITはもとより、言葉の意味をはじめとする雑学など多岐に及ぶ。趣味でIT関連の学習をしており、学んだ内容をもとに本記事を執筆していく。

半角と全角の大まかな違いは?

半角と全角の違いは、どのような部分に現れるのでしょうか。本項ではそれぞれの文字の規格について簡単にご紹介します。

半角:全角の半分のサイズで文字の種類が限定的

半角とは縦横比が「2:1」の文字を指す言葉で、ちょうど全角の半分のサイズです。これらの文字は使える種類が限定的で、日本語ではカタカナのみが使えます。

全角:正方形でほとんどの文字が入力可能

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全角とは正方形で表記する文字の規格であり、日常で使用するほとんどの文字が出力可能です。スマホの操作でお馴染みの絵文字も出力できますが、文字コードによっては正しく出力できない文字もあります。

違いその1.一文字の規格

全角文字と半角文字では、文字の規格が違います。本項ではそれぞれの文字の縦横比を比較し、一文字の情報量についても解説していきましょう。

半角:縦と横の比率が2:1

半角とは文字の縦と横の比率が「2:1」の規格です。全角の半分のスペースで表すため、このように言われるのでしょう。

一文字が持つ情報量は1バイトで、各文字コードで作れる情報のバリエーションは256種類です。これらの種類の前半は国際的に使えますが、後半は機器を製造、使用する国ごとに文字が割り振られています。しかしコンピュータにおける歴史は古く、最初に使われるようになった文字コードも半角でした。

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全角:正方形

全角は縦横比1:1、つまり正方形の規格で表記する文字を示した言葉です。これらの文字は一文字につき2バイトから4バイトの情報量を持っており、特殊な文字ほど情報量は大きくなっています。

違いその2.使用可能な文字

全角と半角では、使用可能な文字のバリエーションが違います。本項ではそれぞれの規格で使える文字のバリエーションについて詳しくみていきましょう。

半角:英数字・記号・カタカナ

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日本のコンピュータで半角で表せる文字は、英数字や記号、カタカナに限定されます。英文を入力する分には半角のみでもほとんど問題はないですが、日本語ではモールス信号による電報のような文章になってしまうでしょう。具体的には「サクラガ サイタ」や「マエヘ ススメ」のような文で、濁点や半濁点が付くと2文字分のスペースを使うでしょう。

全角:ほとんど全ての文字

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パソコンやスマホで全角を使うと、ほとんど全ての文字が入力可能です。英数字はもちろん漢字を含めた日本語の文字、ハングルやアラビア語など世界で使われている文字の多くが入力できます。現在も更新ごとに追加され続けており、今日では文字だけではなく絵文字や古代文字も表現可能です。

違いその3.使われる場面

半角と全角の文字は、使われる場面が違います。本項では具体的にどのような場面で使い分けているかを比較していきましょう。

半角:英文やプログラムや一部の機器

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半角の文字は、英文やプログラムを記述する際や昔のレジなど一部の機器で使用されることがあります。特にプログラムのコードを書く際に全角文字を入れて実行するとエラーになってしまう可能性があるので、スペースなどを使う際は注意が必要です。

また使える文字が少なかった昔のレジなどの機器は、必然的に半角文字になっています。そもそも英文は半角文字のみで成立する上、半角の方が読みやすいでしょう。

全角:一般的な日本語の文書

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全角の文字は現代の一般的な日本語の文書で使われています。なぜなら漢字を含む大抵の日本語の文字が全角では表示できるからです。ただし1桁の数字は全角でも問題ない時もありますが、2桁以上の数字を表記する際には半角で表記する方が読みやすいこともあります。

半角が推奨される文字と全角が推奨される文字がある?

ここまで半角と全角の違いを見てきましたが、半角と全角も入力できる文字ではどちらを使うのがいいという基準はあるのでしょうか。本項ではそれぞれの文字の種類ごとに、半角と全角どちらが推奨されるかを確認していきましょう。

英数字は半角が推奨される

英数字を入力する際は、基本的に半角が推奨されます。なぜならパソコンやスマホを使うにあたって機能性が高く、人間の目にも読みやすいからです。具体的には半角で記載されたメールアドレスやホームページ用のURLは、タップするとメールソフトやブラウザが展開できるでしょう。ただし数字やアルファベット1文字だけを日本語の文に挿入する場合、全角にする方が読みやすいケースも見られます。

カタカナは全角が推奨される

カタカナをパソコンで入力する際は、全角が推奨されています。なぜならひらがなや漢字と並べても読みやすく、表示する環境に左右されないからです。また濁点や半濁点が入ると結果として2文字分のスペースを使ってしまうことになり、さらに煩雑な見た目になってしまいます。そのため日本の総務省も半角カタカナを推奨しておらず、その旨をホームページでも言及しているのです。

その3 半角カタカナや機種依存文字を使用しない
 ユーザーのインターネット利用環境は様々です。ウェブサイトの制作者は、ユーザーが使用する端末の機種やOSなどの違いに依らず、ページ内容が正しく表示されるように制作しなければなりません。そこで今回は、多様な利用環境に配慮したテキストの使用方法について解説します。

対策方法
ポイント1 半角カタカナを使用しない
 半角カタカナを使用するとブラウザ上で文字化けをおこす可能性があります。その為、全角の漢字、ひらがな、カタカナ、英数と半角の英数を使用しましょう。

(出典:総務省|東海総合通信局|その3 半角カタカナや機種依存文字を使用しない)

記号の半角全角は文に合わせる

全角でも半角でも表記できる記号を使う場合、文に合わせて半角全角を使い分けましょう。具体的には英文には半角を使い、日本語で書かれている文には全角を使うといった形です。これらが混在してしまうと正しく転記ができなかったり、体裁が整わなかったりするでしょう。つまり文に合わせて記号を使うことは、読みやすさとシステムで正常に表示するためには必要なポイントです。

半角と全角では規格と扱える文字が違う

半角と全角の文字について比較してきましたが、規格や推奨される入力方法に違いが見られました。また文字コードが統一されつつある現代においても、半角にも全角にも存在する一部の文字では文字化けすることもあります。半角と全角を使い分ける基準は機能性などもありますが、何より自分も相手も読みやすいことがどちらで入力するかの基準かもしれませんね。

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雑学

半角と全角の違いは?絵文字ってどちらの扱い?規格や扱える文字もIT雑学ライターが詳しくわかりやすく解説

この記事では半角と全角の違いについてみていきます。どちらもパソコンやスマホで文字入力をする際に指定するものですね。文字の規格に対して言及した言葉ではありますが、もちろん他の違いもあるようです。今回はパソコンやスマホで使う文字に言及した言葉の違いを、会社員ライターれおな=007と一緒に解説していきます。
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一般企業に勤務する傍ら執筆活動を続けるwebライター。得意分野はITはもとより、言葉の意味をはじめとする雑学など多岐に及ぶ。趣味でIT関連の学習をしており、学んだ内容をもとに本記事を執筆していく。

半角と全角の大まかな違いは?

半角と全角の違いは、どのような部分に現れるのでしょうか。本項ではそれぞれの文字の規格について簡単にご紹介します。

半角:全角の半分のサイズで文字の種類が限定的

半角とは縦横比が「2:1」の文字を指す言葉で、ちょうど全角の半分のサイズです。これらの文字は使える種類が限定的で、日本語ではカタカナのみが使えます。

全角:正方形でほとんどの文字が入力可能

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全角とは正方形で表記する文字の規格であり、日常で使用するほとんどの文字が出力可能です。スマホの操作でお馴染みの絵文字も出力できますが、文字コードによっては正しく出力できない文字もあります。

違いその1.一文字の規格

全角文字と半角文字では、文字の規格が違います。本項ではそれぞれの文字の縦横比を比較し、一文字の情報量についても解説していきましょう。

半角:縦と横の比率が2:1

半角とは文字の縦と横の比率が「2:1」の規格です。全角の半分のスペースで表すため、このように言われるのでしょう。

一文字が持つ情報量は1バイトで、各文字コードで作れる情報のバリエーションは256種類です。これらの種類の前半は国際的に使えますが、後半は機器を製造、使用する国ごとに文字が割り振られています。しかしコンピュータにおける歴史は古く、最初に使われるようになった文字コードも半角でした。

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