めんつゆ:煮かえし、出汁
「天つゆ」に対して「めんつゆ」は煮かえしと出汁を使うことが一般的です。煮かえしは醤油、砂糖、みりんなどを混ぜて寝かせ、その後に煮ることで作られます。寝かせるとは味をなじませるために一時的に保存しておくこと。つまり「寝かせる」と「煮る」という工程があるだけで、材料はほぼ「天つゆ」と同じと言えるんです。
それぞれ代用できるの?
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「天つゆ」と「めんつゆ」はほぼ同じ材料でできていることがおわかりいただけたと思います。そうであれば、家庭でどちらか一方をきらしているとき、お互いに代用することはできるのでしょうか。ここでは家庭での「天つゆ」と「めんつゆ」の代用方法を解説していきます。
「天つゆ」の代用に「めんつゆ」を使うことができる
基本的に「天つゆ」は「めんつゆ」より甘いです。そのため「めんつゆ」にみりんを加えることで甘さを補います。「めんつゆ」の濃縮度により味の濃さは異なるので、お好みで調節してください。
ここで注意しなくてはならないことが、沸騰直前まで火にかけること。こうすることでみりんに含まれているアルコール分をしっかり飛ばすことができます。それだけでなく、香りや旨みがより一層引き立ちますよ。
「めんつゆ」の代用に「天つゆ」を使うべきではない
「天つゆ」は天ぷらにつけて食べることを目的として作られているため、麺類と一緒に食べるには甘すぎるのが難点です。水で希釈するなどで調整はある程度できますが、美味しさは保証できません。
「めんつゆ」の代用には出汁と醤油と砂糖が簡単でおすすめです。出汁は家庭にある出汁パックや粉末だしなどで十分。これに醤油を少したらし、砂糖を溶かし、水で希釈すれば「めんつゆ」の完成です。煮かえしを使っていない分、本物に比べてコクは劣りますが、市販の出汁は完成度が高いのでそれなりの美味しさにはなりますよ。
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