つける料理が違うのはなんとなくわかっていても、厳密な違いまではわからない人も多いんじゃないか。
今回は飲食店で「天つゆ」と「めんつゆ」の仕込み経験のあるライター、おおつけと一緒に解説していきます。
ライター/おおつけ
現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。
天つゆとめんつゆの違い
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世界的に見ても和食は「つけて食べる」料理が多いジャンルと言えます。そんなつけ汁の代表格が「天つゆ」と「めんつゆ」です。今回はそんな「天つゆ」と「めんつゆ」の違いについて迫ってみましょう。
天つゆ:天ぷらにつけるつゆ
見出しの通り「天つゆ」は天ぷらにつけるつゆのこと。天ぷらの食材自体の旨みを引き出すため芳醇な甘味があり、液体としてはサラッとした仕上がりになっていることが多いです。サラッとした「天つゆ」は天ぷらの衣に染み込みやすく、一口で食材と「天つゆ」の旨みをどちらも感じとることができます。
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めんつゆ:麺類につけるつゆ
「めんつゆ」は麺類につけるつゆです。大方予想通りといったところでしょうか。そば、うどん、中華麺などの麺類を浸してスルッと食べる爽快感はたまらないですよね。
麺類自体に味がついていないことがほとんどなため、「めんつゆ」は濃いめの味付けであることが多いです。またトロみに関してはつける麺により異なり、そばやそうめん向けならサラサラ、中華麺などの太い麺なら絡みやすいようトロッとしていることもあります。
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天つゆとめんつゆは何でできているの?
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「天つゆ」と「めんつゆ」の定義がわかったところで気になるのは、それぞれがどんな材料からできているかですよね。すべての「天つゆ」や「めんつゆ」が同じレシピからできているわけではありませんが、ここではオーソドックスな「天つゆ」と「めんつゆ」の材料を紹介します。
天つゆ:出汁、醤油、砂糖、みりん
一般的に「天つゆ」は出汁、醤油、砂糖、みりんといった調味料類からできています。出汁に使われるのは主に昆布や鰹節など、出汁を作るのにメジャーな材料が多いです。ここに塩味をつける醤油、優しい味わいに仕上げるための砂糖、そしてまろやかに仕上げるためのみりんを使って作っています。
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