干し芋にはどんな特徴があるの?栄養や効能もフードアナリストが詳しくわかりやすく解説
ライター/コナパパ
フードアナリスト。元コックで、さまざまな食材に対する知識がある。今回はダイエット食品としても人気のある干し芋について解説していく。
干し芋の特徴は?
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干し芋はさつまいもを加熱し乾燥させただけのシンプルな自然食品です。加糖していないにも関わらず十分な甘みがあり、栄養素も多く含んでいるんですよ。日本では国産と中国産が出回っていて、両方の価格を比べると中国産は国産の半分以下で売られていることも珍しくありません。そんな干し芋にはどんな特徴があるのか詳しく解説していきますね。
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干し芋は体に良いの?
さつまいもは穀物に含まれる炭水化物、ビタミン、ミネラルのほかにも、たくさんの栄養素を含んでいるので準完全栄養食品言われるほど体に良い食品なんですよ。さつまいもを干し芋にすることで水分が減り、栄養素も凝縮します。しかし、カロリーはというと焼き芋や蒸し芋と比べると2割ほど減っているんですよ。
準完全栄養食品という言葉を始めて知った方もいると思うので解説しますね。
まず、完全栄養食品とは人間が生きるために必要なほとんどの栄養素を、バランスよく含んでいる食品のことを言います。例えるなら、卵や牛乳などが完全栄養食品です。
では、なぜさつまいもは準完全栄養食品なのか?さつまいもは多くの栄養素を含む体に良い食材ですが、タンパク質と脂質が足りていないので準完全栄養食品と言われているんですよ。しかし、準完全栄養食品でも多くの栄養素が含まれていることを、ぜひ覚えておいてくださいね。
干し芋にする理由は?
干し芋は保存性を高める事を目的として作られた食品で、戦時中には多くの人を飢えから救ったと言われているのです。また、さつまいもは加熱してから乾燥させることにより、保存性が高まると共に甘みが増すことがわかり、お家でも簡単に作れる子供のおやつとして全国的に広まったんですよ。
子供には与えても良いの?
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干し芋は、さつまいも同様に子供が食べても問題はありません。むしろ多くの栄養素を含んでいるので子供にもおすすめしたい食材なんですよ。
赤ちゃんの時期は体質的に便秘になりやすい傾向があります。干し芋は食物繊維を多く含んでいるので、便秘の改善にも効果が期待できるのです。また、幼児期には蒸して柔らかくなったさつまいもを食べさせるよりも、よく噛まなければならない固い干し芋を食べさせる方が、顎や脳の発達に良いとされているんですよ。
おすすめの購入方法は?
近年、グルメ番組や情報番組などで特集される「究極に美味しい」干し芋たちは、国産で本当に美味しい商品ばかりなんですよ。一度メディアで話題になると、たちまちネット上で「干し芋」という言葉がトレンド入りし、検索ランキングのトップ10に入ることも珍しくありません。このようにメディアで紹介された干し芋たちはあまりお店には出回らないので、公式オンライショップなどでの購入がおすすめです。
人気のシルクスイート、紅はるか、タマユタカといった品種になると売り切れてしまうことはもちろん、新物が出回る以前に予約販売が始まり、予約の時点で完売してしまうこともあるんですよ。お好みの干し芋があったら、いち早く公式のオンライショップをチェックしてみてくださいね。
干し芋の代表的な栄養素3選
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さつまいもは準完全栄養食品と言われるほど多くの栄養素を多く含んでいる食材です。その中でもさつまいもの代表的な栄養素である食物繊維、カリウム、ビタミンCについてご紹介します。
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