この記事では1DKと1LDKの違いについて見ていきます。「間取りの違いだろ、リビングがあるかないかだろ」なんて思ってる奴、その明確な違いを説明できるか?今回は部屋探しの時に知っておくといい間取り用語や、それぞれの間取りのメリット・デメリットについて引越し経験が豊富なライターのウメグミと一緒に解説していきます。

ライター/うめグミ

引越し回数10回以上。物件広告好きのママライターうめグミが1LDKと1DKの違いやメリットデメリットなどについて解説する。

間取り用語の定義とは?

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部屋探しの際、間取り図に書かれているDK、LDK、N、Sなどの記号の意味について疑問に思ったことはありませんか?なんとなく知っているつもりでも明確な違いがわからないという方もいるのではないでしょうか。そこで今回は間取り表記の意味、一人暮らしや二人暮らしに人気の1DKと1LDKのメリット・デメリットについて解説していきます。

まずは間取りによく使われる用語から見ていきましょう。なお、先頭の数字は部屋数で、アルファベットが部屋の種類を表します。

1R(ワンルーム)‥居室の中にキッチンが設置されており、居室とキッチンに仕切りがない最もシンプルな間取り。
1K(ワンケー)‥1つの居室とキッチンで構成。玄関から居室までのスペースにキッチンがついている場合が多く、居室とキッチンが区別されている。
1DK(ワンディーケー)‥1つの居室+DK(ダイニングキッチン)。
1LDK(ワンエルディーケー)‥1つの部屋+LDK(リビングダイニング)。
N‥納戸を指す。S(サービスルーム)も同じ意味として使われる。建築基準法上、採光や換気の基準を満たしておらず居室としての認められないスペースの事。主に物置きとして使用できる。

DKとLDKの違い

DKとLDKの違いについて詳しく解説していきます。

DK:ダイニングとキッチンが一緒になった部屋

DK(ダイニングキッチン)とは、ダイニング(食事部屋)とキッチンの機能をもつ部屋のことです。1Rや1Kと違い、寝室と食事の空間を分けられるのが特徴となります。

1DKにおけるDKの広さには定義があり、最低限必要な広さの目安は4.5畳以上です。部屋の広さや形によってはテーブルや椅子を置くスペースを確保するのが難しいことも。完全に空間を分けたい場合は大きめのDKの部屋を選ぶ、もしくは家具の大きさや配置を工夫して食事スペースを確保するとよいでしょう。

LDK:リビングとダイニングキッチンが一緒になった部屋

LDK(リビングダイニングキッチン)とは、リビングとダイニングキッチンが一緒になった部屋のことで、料理をして食事をした後も同じ空間で過ごすことが可能です。

1LDKにおけるLDKにも広さの定義があり、8畳以上であればLDKと表記することが認められています。8畳あれば食事をしたりくつろいだりするのに十分なスペースと言えるでしょう。ソファや大きな家具を置くことも可能で、インテリアを楽しむこともできそうです。

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つまり、1DKの場合はDKが4.5~8畳未満、1LDKの場合はLDKが8畳以上というのが表記上のルールになります。この定義は法律で明確に定められているものではなく、公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会の取り決めによるものです。この団体は、不動産広告の内容が正しいかどうかを審査・調査する目的でつくられた団体で全都道府県を対象としています。

LDKの歴史について

日本初のDK誕生は1950年代までさかのぼります。第二次世界大戦後の住宅不足の問題を解消するために生まれたのが間取り2DKの団地でした。これをきっかけに、食事と寝室を分ける「食寝分離」という現代の生活様式へ変化していきました。

当時、キッチンにダイニングテーブルを置く現代のような光景は、かなり斬新で憧れの対象だったようです。その後1970年代から生活水準の向上やライフスタイルの変化により、広いリビングが求められるようになったことでLDKが普及するようになりました。

中でも1LDKは、晩婚化による単身世帯の増加、夫婦二人暮らし世帯の増加にょる影響で2000年頃から流行した間取りだと言われています。

1DKのメリットとデメリット

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1DKのメリットとデメリットについて解説していきます。

メリット:広めの部屋でも家賃が抑えられる

1DKの最大のメリットは、部屋の広さを確保しつつも家賃が抑えられる点です。1Rや1Kに比べると総面積が大きくなるため高くなってしまうことは避けられませんが、寝室とキッチンが別の部屋にあるため、寝室に調理のにおいを持ち込まず生活空間を分けることができます。

しかし1LDKほど家賃が高額にはならず、一人暮らしでも手が出しやすい価格帯の物件が多いのです。家賃を抑えつつも寝室と生活空間を分けたい、料理が好きでキッチンに十分なスペースが欲しいという人におすすめします。

デメリット:物件数が少なく築年数が古い

1DKは一人暮らしや二人暮らしに人気のある間取りですが、1LDKに比べると物件数が少なく選択肢が減ること、築年数の古い物件が多いことがデメリットとして挙げられます。しかし築年数が古いほど家賃は安くなりますので、内装がリフォームされている、かなり駅近で立地のいい物件などの掘り出し物を見つけられたらラッキーですね。

DKの広さに4.5~8畳未満と幅があるため、小さめのDKだと食事をするスペースを確保するのが難しく、1Kのような使い方になってしまうこともあります。築浅物件や都市部の物件の場合は、家賃を抑える効果はあまり期待できないかもしれません。

\次のページで「1LDKのメリットとデメリット」を解説!/

1LDKのメリットとデメリット

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1LDKのメリットとデメリットについて解説していきます。

メリット:広々空間で快適に暮らせる

1LDKは新しい物件が多いため設備が充実していることが多く、便利で上質な生活を送ることができるでしょう。LDKが8畳以上あるため、寝室を完全に独立させることが可能です。キッチンだけでなく、浴室、洗面、収納などもゆとりをもって作られている物件が多く、広々としたスペースで快適に過ごすことができるでしょう。

デメリット:家賃が高額になる

1LDKのデメリットは家賃が高いことです。1DKに比べ総面積が大きくなるため、光熱費も高くなることが予想されます。オートロック、宅配ボックス、IHクッキングヒーター、浴室暖房乾燥機など、便利で快適な設備が充実している物件ほど建設コストが多くかかっているため、家賃が高くなってしまうのは仕方ないのかもしれませんね。

何人で住むのに向いている

ではそれぞれの間取りは何人で住むのに向いているのでしょうか?

1DK:どちらかといえば一人暮らし向き

一人暮らしでも二人暮らしでも可能ですが、単身者限定と決められている物件もあるため、同棲の場合は2人入居が可能かどうかを確認する必要があります。可能であった場合でも、家にいる間は常に同じ空間にいることになるので、ずっと一緒にいるのが苦にならないタイプの人に向いています。プライバシー確保の問題をクリアできるのであれば、家賃を抑えられるという点では二人暮らしもおすすめです。

二人暮らしの場合は荷物も2人分になるので、十分な収納スペースがあるかどうかも確認しておきましょう。荷物を減らしたり家具をコンパクトなものに変えたりして、少しでも広く使えるよう工夫することも重要です。

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1LDK:一人暮らしも二人暮らしも快適

1LDKは一人暮らしにも二人暮らしにもおすすめの間取りです。寝室とリビングが完全に分かれており、広々とした空間で快適な生活を送れるでしょう。一人暮らしの場合は家賃の高さがネックです。家賃の相場は一般的に手取り給料の3分の1程度とされていますので参考にしてください。

1LDKの二人暮らしはどうでしょうか?実は1LDKは同棲カップルに一番人気のある間取りです。二人でゆっくりとリビングで過ごすこともできますし、キッチン、洗面、浴室などスペースにも余裕があるので快適に暮らすことが可能でしょう。

家賃は立地や間取りにもよりますが、1Rや1Kに比べて1.5~2倍ぐらいと考えてください。二人で住めば一人暮らしの時よりも家賃や光熱費の負担が軽くなることが多いので、同棲を始めるのに人気の間取りになっています。結婚後も、子どもができるまでや子どもが小さいうちは1LDKで十分快適に暮らせるでしょう。

1DKと1LDKはキッチンを含む部屋の面積が違う

1DKと1LDKの違いについて説明しました。一般的に1DKは一人暮らし、1LDKは一人暮らしにも二人暮らしに向いている間取りといえます。しかし住まいに何を求めどのように暮らしたいかは人それぞれ。メリット・デメリットについてしっかり考えて自分にぴったりの部屋で暮らせるといいですね。

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雑学

1DKと1LDKの間取りの違いとは?一人暮らしにおすすめなのはどっち?メリット・デメリットも雑学好きママライターが分かりやすくわかりやすく解説

1LDKのメリットとデメリット

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1LDKのメリットとデメリットについて解説していきます。

メリット:広々空間で快適に暮らせる

1LDKは新しい物件が多いため設備が充実していることが多く、便利で上質な生活を送ることができるでしょう。LDKが8畳以上あるため、寝室を完全に独立させることが可能です。キッチンだけでなく、浴室、洗面、収納などもゆとりをもって作られている物件が多く、広々としたスペースで快適に過ごすことができるでしょう。

デメリット:家賃が高額になる

1LDKのデメリットは家賃が高いことです。1DKに比べ総面積が大きくなるため、光熱費も高くなることが予想されます。オートロック、宅配ボックス、IHクッキングヒーター、浴室暖房乾燥機など、便利で快適な設備が充実している物件ほど建設コストが多くかかっているため、家賃が高くなってしまうのは仕方ないのかもしれませんね。

何人で住むのに向いている

ではそれぞれの間取りは何人で住むのに向いているのでしょうか?

1DK:どちらかといえば一人暮らし向き

一人暮らしでも二人暮らしでも可能ですが、単身者限定と決められている物件もあるため、同棲の場合は2人入居が可能かどうかを確認する必要があります。可能であった場合でも、家にいる間は常に同じ空間にいることになるので、ずっと一緒にいるのが苦にならないタイプの人に向いています。プライバシー確保の問題をクリアできるのであれば、家賃を抑えられるという点では二人暮らしもおすすめです。

二人暮らしの場合は荷物も2人分になるので、十分な収納スペースがあるかどうかも確認しておきましょう。荷物を減らしたり家具をコンパクトなものに変えたりして、少しでも広く使えるよう工夫することも重要です。

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